マニア注目の試合がありました。
やっぱりマイキー・ガルシアは一発で王者になりました。
オルランド・サリドVSミゲル・アンヘル・ガルシア
サリドだからこの挑戦を受けてくれたのかもしれません。そのくらいガルシアの前評判は高かった。
フェザー級のリカルド・ロペスなんて声も聞かれるガルシア、教科書的でいて自分を見失わない冷静ファイト、そして硬質すぎるパンチ。
どこかクラシカルではあるけれどパーフェクトで文句つけようのない完成度です。
きれいに戦って倒しきる正統派です。
雑草、タフネス重戦車のサリドなので一筋縄にはいかないと予想されましたが初回から何度もダウンを奪って圧勝。
ただ結末はサリドのバッティングによるガルシアの鼻の骨折での負傷判定。すっきりとはしませんでした。
技術で劣り、精神力、タフネスで勝るサリドの捨て身の逆襲があったかもしれないとは言えます。
サリドは毎回こんな感じでポイント劣勢なことが多いです。
しかしガルシア、めったなことでは負けないスーパー王者な雰囲気漂います。
数字だけだと元世界王者の兄貴より小さく、同じトレーナーのノニト・ドネアともたいして変わらない体格ですがなぜか大きく、パンチも硬く強く見えます。
現代ボクシングには極端に一部が特化したスーパーボクサーがいますので(ガンボアのような)この王道ボクシングで勝ち残れるか?意外な脆さもありそうな感じもありますが、こういうボクシングを前に、難癖つけれません。欠点もありません。
何はともわれ、怪物ホープが順当に世界王者となりました。
日本人が絡める器ではなさそうなスケールの王者ですが、今は長谷川や内山がいますのでやってみないとわかりません。
ローマン・マルチネスVSファン・カルロス・ブルゴス
ブルゴスを語る上で唯一の黒星つけた長谷川を抜きには語れません。
長谷川戦後、成長とキャリアをつけて掴んだ一階級上の世界戦、実質勝ちの内容で三者三様の引き分けとなりました。
正直マルチネスは2度目の王座返り咲きなので実力者ではあろうが崖っぷちの穴王者の部類だろう。
これに勝ちに等しい引き分けなブルゴスは王者になれる実力を証明はしたが、まぁギリギリレベルだろう。
体格、パワーとも備えてはいるがスピードやテクニカルはさほどでもない。
ファン・カルロス・サルガドよりは強そうにみえるけど。
しかし長谷川はフェザーでこの男を大差判定で下し
マイキー・ガルシアはフェザーで新王者(数字では長谷川と同じ身長)
ブルゴスは一階級上でも通用する
なんか不思議な感覚です。
長谷川はフェザーからSバンタムにとりあえず下げ、バンタムの頃のように倒すことは難しかったですが、あのスピード、回転力でSフェザーの王者級にも勝ててるんだなぁ。倒せはしなかったが両者ボコボコ、特にブルゴスボッコボコだったなぁ。長谷川はマルチネスであれば勝てたであろう。
それぞれにファイトスタイル、身体的な特徴はあれど、勝敗はまったくもってわかりませぬ。
怪物マイキーに勝てるのかもしれません。今はやって欲しくはないけど。
スタイルがボクシングを作る・・・体重、体格、パワーとか簡単には語れませんね。
ゲンナジー・ゴロブキンVSガブリエル・ロサド
これはロサドがやや格下でしたが強豪に勝ちぬいて得た立派な挑戦権。威勢のいい声でしたがやはり蛇に睨まれたカエル状態になってしまいました。
ミドル級、マルチネスがP4Pに近い評価でピログもサイボーグな唸るボクシングしますが、一番強いのはゴロブキンじゃぁないかと感じてしまいます。
パンチ力がSミドルの王者の面々より強そうです。加えてタフネスやプレッシャー、アマ仕込みの熟練さなども併せ持っています。たしかアマではルシアン・ビュテをノックアウトしてました。
今や、ルーカス・マーティン・マティセと並んでKO率高く、やったら痛めつけられる恐怖の拳として恐れられる存在でしょう。
今後が注目です。
動画見つけ次第貼ります。