3月3日、マジソンスクエアガーデン。ロシアのLヘビー級が競演だそうです。まだ確定ではありません。ベテルビエフも加えたトリプルヘッダーだったら燃えたのに・・・
セルゲイ・コバレフVSイゴール・ミハルキン
当然のごとく王座に返り咲いたコバレフの初防衛戦は同じロシア人でもドイツを主戦場にしている選手。
イゴール・ミハルキン
21勝9KO1敗
サウスポーの技巧派っぽい。
シャブランスキー戦で改めて感じたが、コバレフのパワーはやばすぎる。
一発でも食ったらもう脳が揺れ、戦闘不能になってしまう。
しかも、ただのパンチャーではなく円熟の技巧派という要素も持つ。
ウォードが丸裸にしたようにコバレフの弱点はスタミナとボディ。
この男は前半強く後半になることはつまりパンチを読まれたか慣れたせいで苦戦。
という事になる。
スタミナも怪しくなる。
しかし一発も食わないで試合を構築するのは難しい。
前半KOでコバレフになるのではないか?
ミハルキンは一発も食ってはならない。
イゴールでもメコンツェフだったらよかったなぁ。
ドミトリー・ビボルVSスリバン・バレラ
こちらは、順当に挑戦権を勝ち上がってきたスリバン。
スリバン・バレラ
21勝14KO1敗
同じバレラ対決に圧勝し駒を進めてきた。コバレフにも挑める状況だったが、ビボルを選んだ。フェリックス・バレラ戦では初回にダウンを屈したが、終始攻めて圧倒してみせた。キューバボクサーにしては極めてオーソドックスにファイトする正統派で誰とでもかみ合うスタイルだが匠、アンドレ・ウォードには通用しなかった。特別な王者がいなければ王者になれそうなバレラ、スティーブンソンやジャックよりは上だろう。
ビボルに似た教科書ボクシングでどちらにもKOパワーがあるが、それだとより速く鋭いビボルが全てにおいて優勢であるようにおもう。バレラはランカークラスではピカイチの正統派なのでかみ合った好試合になるだろう。
ビボルはLヘビー級の井上尚弥なのか、それともただの優等生か?
やはり、ライバル目白押しでどの統一戦も激アツだが、すぐには実現しない。より価値を釣り上げてからという思惑のようだ。この流れだとベテルビエフにもそこそこの防衛戦がセットされるかもしれない。
エレイダー・アルバレスやオレクサンダー・グウォジクのように、常に前哨戦で名のある相手に勝ち続けてもなかなかチャンスを貰えないが、安パイレベルのランカーであれば、勝機は少ないが、通常の防衛戦の相手としてセットされる可能性は高いというわけだ。アルバレスもグウォジクも苦戦した方がチャンスが増えるという現実。
スリバン・バレラの苦労が報われて欲しい気はするが
まずは順当に王者の防衛になるのではないかな。
同じ民族じゃないよね。