バドゥ・ジャックのファイトに日本人を感じるのは私だけでしょうか。特別な才能がなくても、最後にはこういう愚直なファイトが残ることもある。しぶといです。でももう残された時間もあとわずか・・・
1月19日のパッキャオVSブローナーの前座で、ライトヘビー級のバドゥ・ジャックVSマーカス・ブラウンが予定されている。
今月はじめにジャック(22勝13KO1敗2分)は1月の早い時期に戻ってきたいと言っていました。もっと活発に試合をするために、マーカス・ブラウン(21勝16KO)との試合が検討されていました。
ジャック
「次の試合で王者に挑戦できそうにないけど、俺はもっとアクティブに試合がしたい。年に3、4試合はしたい。」
"The Ripper=切り裂きジャック”というニックネームの35歳のジャックはいいます。ブラウンにとっても、ジャックとの試合は関心があります。
ブラウン
「自分より前を走るファイターと戦うべきで、後ろにいる奴らとはやりたくなかった、ジャックはインスタグラムで俺と戦おうという声に応えてくれたんだ。戦う価値があるファイターだ。ジャックは活発に試合をしていない。俺も活発に試合をしていない。王者には別の試合がある。そういう状況ならば、世界戦の前にジャックと戦いたい。俺はジャックをボコボコにできるとおもっているけど、スティーブンソン戦をみるとジャックは確かなる実力者だ。ジャックを特別に感じた事などないけど2階級の世界王者という確かなる実力者だ。俺に特別な予定がないなら、世界戦前にジャックに勝っておきたいんだ。」バドゥ・ジャックは2014年2月にデレク・エドワーズに開始61秒でノックアウトされて以来6連勝2分けです。アドニス・スティーブンソン、アンソニー・ディレル、ジョージ・グローブス、ルシアン・ビュテ、ジェームズ・デゲール、ネイサン・クレバリーらに対し引き分け以上の試合を演じてきました。
https://www.youtube.com/watch?v=cHMHfan6oHU
互いの選手の過去の試合を振り返るばかりの記事なので大きく割愛しました。
決まればいいマッチメイクです。
世界挑戦が望まれるトップランカーですが、ライトヘビー級はなかなかランク通りに挑戦が叶う階級ではありません。ランカー同士のつぶし合いも必要でしょう。
特に、前回スティーブンソンと引き分けたジャックには再戦の気持ちも資格もありそうですが、ダイレクトにそれは叶いません。35歳、残された時間もそう長くないジャックにとってはブランクを作らないことが大事なのでしょう。両者、どっちにつくわけでもありませんが、マーカス・ブラウンの言葉がそのまま自分のジャック評です。
ジャックが特別な選手とはおもわない。けれど結果をみると、一流どころに勝ったり、引き分けたりで2階級の世界王者なのだ。その地味な強さは認めねばなるまい。
デレク・エドワーズという2流選手に初回KOされてから、メイウェザープロモーション所属となり、上記一流相手に快進撃です。なかなか強いものばかりなのに負けていないのはすごい、不思議です。
ジャックのスタイルは日本人的です。序盤耐えて、コツコツ反撃し、逆転なるか間に合わないという武骨なファイトです。しかしその愚直な攻めとしつこさが相手にかなりのダメージを与えます。
そんなジャックももう35歳、マーカス・ブラウンは結構な試練かとおもいますが、正直な粘りの古典ボクシングが発揮されるでしょうか。