山中・粟生

体格差のある両者だが山中をしてもスリヤン初のノックアウト負けは達成できませんでした。

録画を軽くみただけですがスリヤンにパワーがあったら危なかったといえるかもしれません。

スリヤンの負け惜しみの言葉

「山中の左のパンチは良かった。それ以外は強くない」

は残念ながら的を得ているといえます。

今回もダウンは全て左で、つくづく左一辺倒のボクサーであり
ディフェンスもかなり高いレベルで安定はしているが、正真正銘のバンタム級の骨格で劣らない相手だと危なかしいとおもえる内容に写りました。
本人が以外と一番冷静で余裕はあったのかもしれませんが。

山中は微妙に下の階級出身の相手が多いからな。

しかし、山中32歳、今が一番油が乗った時期でもあり、戦績は少ないが遅咲きといえるキャリア。
強いジャブ、右やパンチの多彩さを追求するより、左に偏った一撃必殺のに徹した方がいいのかもしれません。
今回のスリヤンはかなり対策していたし、警戒される中で当てるのは益々大変になるだろう。

モレノをアグレッシブに攻め、負傷判定だが勝利したパヤノ。
山中が統一戦のターゲットにしているカバジェロ(まだ王者になってないが)。

いずれもスピードもパワーもパンチの多彩さもある選手なので山中が圧倒的に有利とはいえない。
パヤノの方がバランスのいいサウスポーだ。

ダウンでロープ際で待機できない癖はこの日も出た。
レフリーにより判断が違うがこれは反則だ。いいかげん直さなければいけない。

ポイントで圧倒するわけでもなく、左が当たるまでの過程もよろしくないが、次こそ士気のあがる大きな試合となることを期待します。

しかしカバジェロが獲ったとして一度も防衛せず(あるいは1度で)山中と統一戦するのかなぁ。
まだ誰もが認める強い王者とはいいがたい段階だとおもうんだけどなぁ。

やや期待はずれだったが、この程度の相手には負けないと信頼できるほどには強かった山中。
シンプルすぎるスタイルで多彩なパンチはないが左の一点突破は突き抜けてすさまじい。

一段上のレベルで夢をみせて欲しい。

粟生VSサルガド

ギリギリの勝利で粟生はがっかりだったようだが、両者の差はこんなものだろう。
結果がでてよかったといえる。

世界挑戦の資格はあるといえるがもっともっと強い刺客はたくさんいる。

アマチュアエリートだった粟生の場合、強い相手にかみ合い、力を発揮する部分もあるといえるのであきらめずチャレンジしてみて欲しい。

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コメント一覧
  1. スリヤンじゃなくサンタクルスだったらヤバかったんじゃない?

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  2. 西岡もドネアには左は当たらず右はガード固定でした。

    今後左が当たらないようなサイズもある相手とやった時、どうなっちゃうんだろう?

    なにがなんでも左、ポイント負けてても左さえ当てればなスタイルはスリリングですが限界も感じる。

    今、サンタクルスとやんなくてよかったよ。

    特にウォータースをみた後では。

    体格やパワーのある相手とやってみて欲しいね。

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  3. ジャックさん

    帝拳で一番試合も少なく出世も遅かったですから不器用なところはあるんじゃないかなぁとおもいます。

    つっこんでくる小さな相手(予想通りのスリヤンだったとおもうし)に対しもっとボコボコにできる多彩なパンチがあるといいんですけどね。

    スリヤン小さいから迎え撃てましたが、大きな相手にロープに追い込まれると危ないですよね。

    長谷川の解説はよかったです。うれしくなりました。
    どんな形でもボクシングに関わってくれれば・・・
    愛がありますね。

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  4. camaroさん

    元々エスキベル戦でもダウン食ったしコーナー行かないしで、ダルチに勝ったくらいでそんなにすごい相手と戦ってきたわけじゃないんですよね。

    ただ普通の世界王者にはない、勝つだろうなとおもえる抜けた力があるんでもう一段上の世界でやって欲しいです。

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  5. 長年しみついた癖みたいなものはちょっとやそっとでは抜けるもんではないのでしょう。 長谷川みたいに相手の左に被せるような右フックがあったらなぁ、とか思ったりもしましたが、私も敢えて今のスタイルのままビッグネームやホープと戦うとこを見てみたい気もします。 内山みたいに利き手痛めても片手だけで顔面破壊なんて芸当は期待しないほうがいいかも?

    余談ですが、大場vsカバジェロ戦でも思ったのですが、長谷川の解説って凄く冷静に分析してますね。 一応、まだ現役だから、自分が戦ってる感覚で見ているからなのでしょうか。 某局の解説陣にも見習ってほしいものです(笑)

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  6. コーナーで待てないのは何なんでしょうね。
    最初のダウンの時、ちゃんとコーナーで待ってたらもうちょっと攻める時間あったでしょう。
    左はもちろん強いけどそれ以外が無さ過ぎてアメリカ進出なんて辞めとけと思いました。

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  7. 八さん

    スリヤンは誰とやっても健闘するやりにくいタイプではあるとおもいますが。
    山中は器用なタイプではないとおもいます。これでいいのだとはおもいませんがこれしかないのだともおもえます。

    ただ今のままだと左を痛めたりすると何もできなくなってしまいますね。

    さすがにビデオみたら左ばかりで倒しているのが丸わかりだし。

    バランスのいいアマチュアエリートボクサーと山中みたいな特化したサウスポーの戦い。
    どっちが勝つかですね。

    毎回KOが期待できる選手なので楽しみです。

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  8. 昨日の山中の試合にはがっかりさせられました。
    正直いってこれから彼にはあまり夢を見れないなと感じました。

    本当に左しかないボクサーなんですね。
    仰るとおり、もうこれからパンチのバリエーションを増やすのは無理でしょうし、この形で行くしかないでしょう。

    ただそれにしてもジャブが少なすぎるし、待ちに徹しすぎではないでしょうか。
    ポイントを稼ぎながら試合を進めるからこそ左のチャンスが余計に生まれるのに、それが出来ないと昨日のようなヒヤヒヤのファイト内容になってしまう。

    少なくともカバジェロなどはスリヤン以上のパンチの多彩さ、精度、重さがあるのにこんな内容では不安しか生まれないですね。
    彼は本場でやりたいんでしょ・・・?
    どう贔屓目に見てもKOかユナニマスの判定で負けます。

    スリヤンくらいの相手なら1Rごとに確実に削りながら余裕でフィニッシュしなければならなかったとつくづく思います。

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