この試合、生観戦はおろかTVも無理だな。
山中VSスリヤン
スリヤンが1位だから文句はないが、こういう試合をやっている場合ではないとおもう。
IBFをとるとおもわれるランディ・カバジェロに目をつけて次こそ本場進出、統一戦と目論んでいるようだが、そういう時こそ足元すくわれないように注意したいものだ。
ど根性、折れないスリヤンはいやらしい。
43戦もやって一度もKO負けがない。
サウスポーに強いといわれるスリヤンが、体格の不利を克服してどうやって山中の懐に入るのかが注目だ。
逆に山中はどう突き放し、左ストレートをブチ込むのか。
スリヤンは下駄のような風貌通り、打たれ強く、精神力も強い。どんな試合も接戦を競り勝つ根性がある。
逆に言うと圧倒するほどの技術もパワーもない。根性が一番のファイターボクサーだ。
佐藤洋太の素晴らしいパンチを食らってダウンしても、アウトボクシングを捨ててグイグイ肉薄してきた。
タイ人らしく佐藤戦後17勝無敗だ。(強いのいないけど)
スリヤンのアウトボクシングでは山中をどうすることもできないだろう。
小さいながらもプレッシャーをかけ、肉弾戦を仕掛けないと届かない。
そしてその過程で山中の左は火をふくだろう。
佐藤戦と違い、もう立てないほどのパンチをブチ込む必要がある。
勝って当然の相手(しかもそこそこ実績あるスリヤン)だけに、かえって難しい面もあるだろうが、ポカをせず、雑にならず、己のボクシングを貫き通せば圧勝となろう。早い回でのKO決着が望まれるし、もうバンタムを卒業してもいいだろといわれるような貫禄をみせて欲しい。
地味だが、パヤノ、カバジェロと揃ってくればなかなかレベル高い階級になりつつあるが、ドネアも下りてくるだろう、絶対王者リコンドーのいるSバンタムで山中の雄姿が見たい。
粟生VSサルガド
これは難しい。
粟生のコンディションは蓋をあけてみないとわからない。
しかしライト級王者を目指すなら越えなくてはならない相手。
調子のいい粟生ならテクニックやスピードでサルガドを上回るだろう。
ディフェンスも打たれ強さも粟生が上だ。
しかし一発はサルガドの方があるから注意したい。
最近は壊れ気味かコロコロダウンするサルガドだが内山に打ちのめされても最終回まで粘ったように
打たれ弱くはないだろう。
粟生よりレベル高い舞台で戦ってきている。
しかし長身でややスローなサルガドは粟生が得意な相手だとおもう。
粟生がボディで破ったグティエレスにやや似ているから。
やっぱ粟生は才能あるよなというところをみせて欲しい。
圧勝とはいかないがなんとか勝つんじゃないかな?