海外の識者はどうみているのか?
今年5月21日の初戦では2-1でエンダムが勝利したが、明らかに五輪金メダリストの村田の勝ちにみえた。明らかに彼がダウンも含むハードヒットをしていた。
幸いな事に再戦が決まった。もしエンダムが王者として普通の防衛戦をしたなら失望ものであった。
この試合はESPNで米国で放映されるが、多くの人は寝ている時間帯だ。村田は勝ちたいならエンダムをKOする必要があり、エンダムにはスキルでポイントアウトする能力があります。
我々はエンダムがデビット・レミューとピーター・クイリンに負けたのを知っている。それぞれ4度、6度もダウンしたにも関わらず、KOはされなかった。ダウンされないラウンドはエンダムがポイントをとっていた。それが彼の持ち味であり、村田戦のジャッジはそういうところを評価したのだろう。
今日の再戦もそこだけが焦点なのであれば、エンダムは2人のジャッジから支持される事になり、村田を返り討ちするだろう。村田はスローです。パンチは強いが、エンダムのスキルに苦しみました。
なので注目は村田がエンダムをストップするか否かです。
初戦同様、村田にはホームの優位性があります。そして採点が問題視された反省も込めてジャッジは村田に好意的でしょう。エンダムのジャブが邪魔でストップできなかったので、今回はそれをかいくぐってハードショットを当てる必要があるでしょう。
村田もエンダムもミドル級のトップと伍するには問題があります。両者、カネロやGGG、チャーロ、レミュー、ジェイコブス、さらにはデレビヤンチェンコにさえ勝つ姿が浮かびません。
優れたボクサーではあるが、トップを打ち負かすには足りないものが多すぎます。GGGこそがWBA王者であり、エンダムのは本物ではなくジュニアベルトです。
WBAはエンダムの持つ不要なベルトを取り除き、王者を一人にすべきです。今の仕組みは狂っています。
村田は2013年にプロデビューして以来、強敵と戦うことなく挑戦の権利を掴みました。
WBA一位にランクされるべきキャリアではありません。最下位です。
これもWBAの問題のひとつです。恐らく、五輪金メダリストという肩書きで特別待遇を受けているのでしょうが
五輪決勝のエスキバ・ファルカオ(14-13)戦でさえ、議論の残る内容でした。
とにもかくにも、ボクシングマニアであれば、これがミドル級王者を決める試合だとはおもっていない。むしろ入り口である。結局、この程度の評価なのだ。マニアやライターだけでなくボクサー本人もそうおもっているだろう。
とにかく、圧倒的に勝つしかないのである。