いよいよ今週末あたりから、我々日本人にとっての世界ボクシングが幕を開ける感じです。テレンス・クロフォードVSアミール・カーンにも、ポカさえなければもしやというカーンへの期待があり、この試合が世界的には人気MAXでしょうが、我ら日本人的には、5月18日と相まってこの4月27日のWBSS準決勝が特別なものといえます。待ちに待った試合です。
5月にはあまり知られていない者も含めると日本人の世界戦も目白押しです。
皆さんはテテとドネア、どちらを本気で応援、勝ち上がると信じていますか?
私は・・・わかりません。でもドネアが負ける方が悲しいとはおもう。
[st-card id=43243 ] [st-card id=58242 ] [st-card id=64133 ]4月27日、ルイジアナ州ラファイエットのケイジャンドームでWBA王者ノニト・ドネアはWBO王者、ゾラニ・テテと対戦する。ドネアはノックアウトでWBSSの決勝進出を目指している。
勝者はWBSSバンタム級の決勝に一番乗りで駒を進める。
36歳になるドネア(39勝25KO5敗)は、初戦でライアン・バーネットを4回TKOで勝ち上がってきた試合の1ラウンドからオッズを混乱させた。31歳になるテテは28勝のうち21KOを誇るサウスポーの長身パンチャーだ。
ドネアは偶然によって左右されるスコアカードにこの試合を委ねたくはない。出来るだけ早く、テテをノックアウトすることで勝ち抜くと信じている。
ドネア
「テテをノックアウトするのが目標です。そのために全力を尽くす。何ラウンドになるかはわからないけどそれが出来ると信じている。」ドネアはWBSSに参戦するため、階級をバンタム級に下げたことでボクシングキャリアの新たなる人生を見出した。ここ数年間はスーパーバンタム級やフェザー級で戦ってきたのだ。
ドネア
「まぁ、テテのパンチをもらわない事が一番だ。でもテテのパワーは俺のパワーほどではないさ。今は自信を持って自分の適性といえる階級で戦っている。かつてはもっとヘビーな階級でやっていたんだ。それがこの階級で優位性を示す理由だ。バンタム級では身体に重さを感じないから動きはずっと速く、スムーズだ。気分は最高だ。100%に近い。自分はいまピークに達している。だからこそ自信があるんだ。」
世界のオッズはどうなっているんだろう?
客観的に捉えれば、全盛期のテテと黄昏期のドネア、テテの勝利が順当、オッズもたぶんそうなっているだろう。
しかしテテが、ドネア級のファイターかといえばそうとはいえないので、上記ドネアの言葉を信じれば、ドネアが勝つ。厄介なのは、ノックアウトを意識するドネアがちょっと強引、雑に攻めていくのに対し、勝ちに徹した時のテテは退屈なジャバーかつ、難攻不落なところがある点だ。テテもKOする気概があるのだろうか?踏み込んでくるのだろうか?勝ちに徹すればテテじゃないかな。
全てを成しえ、獲得してきたものを、次世代の軽量級スター井上尚弥が継承するのだと仮定すれば、ドネアの勝ち上がり、全盛期のような恐ろしい左フックでのノックアウトというのが一番理想だ。でも、テテだって応援する。どっちもだ。
選手の言葉と裏腹に、WBSSはこのレベルになっていくと判定が増えてきた気もする。準備とレベルが半端なく拮抗してくるからだ。
さて・・・