いま世界ボクシングはサウジアラビアの巨大資本が入って、リヤド・シーズンだかの興業が始まり、井上尚弥も試合も決まっていないのに契約だけで30億だとか、ボクシングバイブルと言われるリングマガジンも買収された。
その1000分の一でもいいからこのサイトも買収してください。
トゥルキ・アル・シェイクという人がその中心だが、彼が超富豪なのか同国総合娯楽庁の運営責任者であるとのことだからただのサラリーマンなのかはわからないが、巨大な資本がスポーツ、エンタメ業界を吞み込んでいく、新たな時代に突入したとはいえそうです。
そのリヤド・シーズンの次戦が来年2月22日(日本時間23日)で
ダニエル・デュボアVSアンソニー・ジョシュア2
ではなくデュボアVSジョセフ・パーカーorチャン・ツィーレイ
とのことだ。ジョシュアは完敗だったのでダイレクトリマッチは意味がないだろう。
その他カードで
ハムザ・シェラーズVSジャニベク・アリムハヌリorカルロス・アダメスorエリスランディ・ララ
というのがあるらしい。
王者、ジャニベク・アリムハヌリとの交渉次第だがダメでも他団体王者に挑戦させたいほどのようだ。
ハムザ・シェラーズというのが、ロンドンのイルフォードで、パキスタン系の父親とインド人の母親との間に生まれたとのことで恐らくイスラムの系譜で、サウジアラビア向けのスターが欲しいのだろう。ポスト、アミール・カーンなのだ。
今は21勝17KO無敗に伸ばしているシェラーズは身長、リーチが191センチもあり、打ち降ろしのストレートやフック、相手をかちあげるアッパーなど、体格を生かした特徴的なファイトで強い。フェザー級のラファエル・エスピノサのようだ。
ミドル級はGGGが抜けたら、それ以前からも不毛、不人気階級になって久しい。強者が強者となかなか対戦しない。村田は厳選された相手だけ、チャーロは私生活で自滅、消滅だろうか。
今の王者はそれなりに実力者だとおもうが、注目、人気面では寂しい。
ジャニベク・アリムハヌリ
アマチュアボクシング:308戦 300勝 8敗
プロボクシング:16戦 16勝 (11KO) 無敗
はかなり強い、P4Pランクに入ってもおかしくない王者だとおもう。
この試合は壮絶な生い立ちのアンドレイ・ミハイロヴィチを応援していたが順当な結果になった。世界は非情だ。ミハイロヴィチ、2回で深刻なダメージを負ったがよく耐えて応戦した。こういう漫画のような頑張りが彼の特徴だ。
しかし夢は儚く、実力差は明白でジャニベク・アリムハヌリの圧勝。
言いたいのはこの試合、一度はジャニベク・アリムハヌリが減量失敗の脱水症で中止されており、仕切り直しだった。そんなに減量辛いならSミドルに上げてカネロに向かえばいいのに。
あるいは、ミドル級を熱くさせるため、ハムザ・シェラーズとの指名戦を堂々受ければいい。金銭交渉で難航しているようだが、サウジアラビアだからギャラは悪くないはずだし勝てばまた呼んでもらえる。
ジャニベク・アリムハヌリのファイトは鉄壁かつ慎重なのだが、相手選びも慎重な気がする。
ミドル級が熱くなる日はくるだろうか?
本来、ほっといたって熱い階級のはずなのに。