今週末はマニアック
三浦の標的も注目の初防衛戦です。
ランセス・バルテレミVSミッキー・ベイ
ランセス・バルテレミ
24勝13KO
ミッキー・ベイ
22勝10KO1敗1分
英国勢とリナレスの活躍するライト級だが、バルテレミが本命だ。
人気薄の無名王者だろうが自分は好きだ。
https://youtu.be/U6eW3jhoRts
とはいってもゴング後の加撃でノーコンテスト扱いになったアンヘニス・メンデス戦のパフォーマンスで惚れただけでその後は判定ばかりだが。
五輪金のヤン・バルテレミの弟でアマではキューバ国内ジュニア王者の肩書しかない。
左利きのオーソドックスかとおもうほど左が多彩で威力がある。
左だけで3発、4発、5発と連打が効く。
しかし長身選手の特徴か、打ち方はややワイドオープンでひっぱたくような軌道。
これは日本人にない質のパンチだ。
かといって鬼の左を武器にKOを量産かといえばそうでもなく、省エネ傾向の判定勝ちが多い。
スタミナとボディには課題がありそうだ。
スケールは大きいがスーパースターにはなれぬ、テレンス・クロフォードには勝てないやや横着なボクシングかな。
内山、三浦がKOで勝てるか負けるか、危険な対抗王者であった。
ミッキー・ベイ
こっちは語れるほど知らない。
アマ経験豊富な正統派の黒人テクニシャン。
難攻不落のミゲル・バスケスを下して王者になるも、防衛戦のファイトマネーが不服で王座を返上
出直しマッチがVSバルテレミ戦。
出直してもファイトマネーは高くないだろうし、やっかいな王者との試合で損しただけだとおもう。
地味で、どこかアンドレ・ウォード的な風貌とスタイルなので、やすやすと打たせない、KO負けはしにくい選手にみえる。
ある意味、王者同士の対戦ともいえ、ここで勝った方がライト級実力ナンバーワンだろう。
テリー・フラナガンなる30戦無敗のいい王者もいるが、ムゾンケ・ファナだもんなぁ、42歳ですよ。
フランシスコ・バルガスVSオルランド・サリド
日本人マニアにとって注目の試合。
三浦がほぼ勝ちかけたバルガス、ファンマをボコボコにしたバルガスを日本人がボコボコにしている。
この事実がうれしかったわけだが、三浦自身も国内の試合と違いレベル高い舞台、相手に防御のザルさを露呈しボコボコに打ちのめされた。
元オリンピアンだというバルガスの技巧もスピードもロマチェンコに比較できないほど凡庸だが
打たれ強さ、精神力に目をみはるものがあり、同国のホープ、アドリアン・エストレージャ以上の総合力だと認めざるをえない。
ただ、初防衛で相手はサリド。
両者のスタイルから打ち合い必至でどちらが我慢強いかが問われる試合になりそうだ。
若さ、勢い、体格、でバルガスを押したいが薬物疑惑もあり三浦戦のタフネスが本物だったのかに注目。
しぶとくダーティーな雑草サリドは打たれ強いわけじゃなくコロコロよく倒れるが心はまったく折れない。
なにげにここで負けたらラストマッチかもしれない。
そのくらい活躍、一回りしたキャリアだ。
ロマチェンコも興味を示しているこの対戦、三浦の標的はどちらに決まるでしょうか?
反則なくクリアに決着して欲しいものです。