おなか一杯な週末を経て、GWはひと時の休息なムードですが、見逃せない人や試合など
IBFフライ級タイトルマッチ
ドニー・ニエテスVSエクタワン・クルンテープトンブリ
https://youtu.be/R8F9PAnWKnk
ALAジムのアシスタントからフィリピン3人目の3階級王者となったニエテス。この決定戦は相手のキャリアから勝利確実と言えそうなものでしたが結構苦戦しました。
ニエテスの技巧は相変わらずでしたが、エクタワンがジリジリプレスをかけ、下がりながら迎え撃つという展開。
アウェーでのメキシカンキラーぶりにパワフルなイメージもあったニエテスですが、冷静にみるにつけ彼は丁寧な技巧派ですね。攻防兼備で慎重かつパンチも多彩ですが、小柄な体躯からパンチを振り切るのでややモーションが大きくなりがち。スキルでは問題ない相手でしたが、体力、体格負けは顕著で、ロマゴンがそうであったように34歳のニエテスの最後の階級であった欲しいものです。
それでも今フライで順位つけるなら
ニエテス>ゾウ>エルナンデス>その他
という格付けになるとおもっています。
テビン・ファーマーVSアルツロ・サントス・レイジェス
一部で王者候補と言われているファーマー、相手は長谷川とも戦ったメキシカンです。このメキシカンは長谷川やマレスといい試合をしたし19勝8敗とすっかり高級かませに落ちていますが、北京五輪代表で3回戦までいったキャリアのある選手です。リコンドーやロマチェンコとも拳を交えた過去も。
ファーマーの定番の判定勝ちですが、スコアは結構競っているようでした。ファーマーとサントスでは今の立ち位置もスタイルも全く違いますが、一流の部分がありつつもパワーに欠ける欠点を何かでカバーしないと頂点は厳しいでしょう。ファーマーなどは世界王者確実といえるほどの動きをみせますが、やはりディフェンスと勘がすごいだけなのかもしれません。応援してますが。
最後に
久しぶりのドラマチック&ビッグイベントとなったジョシュアVSクリチコ、ヘビー級の復権かというほどの勢いですが、彼らと同体格のワイルダー、特別枠といえるタイソン・フューリー、この4人しかいません。超人といえる体格の持ち主は・・・
今ホットなジョシュアが人気も勢いも実力も、そしてマネーもスター性も断然トップですが、彼らの熱くもスーパーヘビーらしい試合を観た後、この男に賭けたいとおもいます。
身長193センチ
リーチ213センチ
38歳のこのオッサンがかっこよすごるジョシュアを手玉にとるシーンを願って終わりたいとおもいます。スキル、スタミナ、パワー、渡り合えるとおもうんだけどなぁ。オルティスがまるで通じないとしたらやっぱ超体格とパワーだろうな。キューバのオッサンじゃスターになれないのか?
あと1年くらいしか待てない。40歳前に試合が実現することを願います。
一点気になったのはジョシュアVSクリチコ、決着ラウンドまで2-1でジョシュアだったそうですが、ダウン1度づつは相殺で、クリチコ優勢に見えたけどなぁ。6ラウンドから手を出してるのはクリチコだったのでポイント全部とったはず。KO決着でしたが英国は強烈なアウェーですね。