フィリピーノ・フラッシュ、ノニト・ドネア
ノニト・ドネア

すさまじいKO勝利で時の人となったフィリピーノ・フラッシュ、ノニト・ドネア、
早くもマニー・パッキャオに次ぐP4Pナンバー2の声が聞かれます。

ドネアは10歳でアメリカに渡ってますがこの2人は同じジェネラル・サントスの出身ですね。
フィリピンは南国で男がぐうたらで女が頑張るというイメージが強いですが異様に音感に優れた人とか伸び白ありまくりのスポーツ選手とか逸材の宝庫ではありますね。

ダルチ二アン、シドレンコ、モンティエルと超一流の相手に超一流の勝ちっぷり。
シドレンコも決して打たれもろかったわけではなかったんだな、いつものタフで堅牢なスタイルであったんだと改めて感じたりしました。

一撃必殺カウンターで仕留めるノックアウトのインパクトや美しい身のこなしは最近相手が大きくて倒しきれず手数とハイテンポで圧倒するパッキャオよりも印象的な勝ちっぷりですらあります。

改めて彼のボクシングに注目すると相手の動きを読み切る能力に優れ、最も危険なタイミングで最も恐ろしいカウンターを合わせることができる、まさに超絶天才ですね。

あんな漫画のようなカウンターを打てるのは出会いがしらでなくちゃんと読み切っているのと、相手より速く迷いなく打てるからなのでしょう。

モンティエル戦でも先にパンチを当てたのはモンティエルでしかもうまく体を左にシフトしているにも関わらず軽くヒットさせつつ思い切り渾身の左(腰入りまくりの)フックをぶんまわしてブッタおしてしまいました。

あのパンチは長い観戦歴でもナンバーワンかもしれません。マルチネスがウィリアムスを倒したパンチのように、あれを食っちゃぁヘビー級でも倒れるんじゃないかというまさに誰かさんの言う宇宙パンチでした。

モンティエル贔屓の自分としてはドネアの初回の鋭さを見て右を出すのはもっと警戒しとけばよかったなぁと自分ごとのように後悔しちゃいました。
ポイント失おうが徹底的に得意の多彩でコンパクトな左を刺すことだけに集中してればもう少し展開が変わったかもしれません。

ドネアを倒せば一夜にして世界中に名が轟き、P4P並みに評価されるとあって今後の対戦が熱を帯びてきました。
そして日本にもその資格ある選手が数人いるという現実は非常にワクワクさせられます。

しかしながら彼を日本に呼ぶなんていうのはもはやあつかましいでしょう。
挑戦させていただくくらいの領域のビッグネームになってしまいました。

モンティエル戦同様の一瞬の勝負になりそうな長谷川や西岡、思い切りがよくまだまだ意外性を持っている下田などとの対戦は興味深いけれどやはり劣勢の印象は拭えない。

馬力がありフィリピンのソンソナを子供扱いしたバスケスも戦車型のプーンサワットもスピードやカウンターの格好の餌食となりそうだし、やはり今対抗しうるだろうとおもわせるのは速くて見切りがよく距離を自在に操るキューバ勢、ガンボアとリコンドゥくらいか。

とすでにバンタム以外の選手ばかりとの空想となってしまいました。

バンタムだとスピードと安全運転に徹し切ったアクベコ、曲者モレノ、スーパージャブと安全運転のサーシャ、くらいが見てみたい相手です。

ここぞのビッグマッチに強烈な強さ、パフォーマンスを見せるドネアですが、その他の試合を改めて振り返るとまず負けないと踏んだ?選手にはサウスポーで戦ったりとテストしてる時が多い。
世界戦で練習してるかのような試合ばかりでした。

まだまだ未知のファクターやポカなんかがあるかもしれないドネアですが、今のところ誰もが認めざるをえない黄金のバンタム、ひょとしたら歴代最高峰の選手じゃないでしょうか。

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