井岡一翔VSフェルナンド・マルチネス

用事がありフルで観ることが出来ず、帰ってみたら中盤でした。

中盤から観る限りは互角の内容に映りました。

しかし解説の内山、内藤の言葉が井岡に絶望的で、前半はそんな内容だったのかなと想像しましたが、彼らはブレてないかな。いつも井岡をべた褒めするのに、今回は・・・特に内藤は内山に便乗してるだけみたいな。

総力かけた激闘で、手数もパワーもマルチネスが上回ったので結果は仕方がないですが、フルマークはないんじゃないかな。終盤は井岡のボディの方が効果的にみえました。

しかしマルチネスはボディが効いているとわかるけど倒れない、打たれたら倍返ししてくる、手数もプレスも執拗で井岡を休ませてくれるシーンが皆無でした。3-0の完勝ですが過去一の苦戦だったとおもいます。

井岡が衰えたようにはみえず、負けてもベストファイトだったかもしれません。

井岡はディフェンスに優れたバランスのいい選手ですが、どの試合でも被弾します。相手の土俵に付き合います。昼にみたシャクール・スティーブンソンは全く被弾しません。マルチネスのような相手でも全く被弾しないだろう。井岡はオールドスクールな才能、シャクールはなにか、新しい、メイウェザーが生み出した、究極のディフェンステクのようなイメージです。しかし塩分高めです。

井岡に直接リベンジは果たせないだろうが、このマルチネスを倒すことが、田中恒成の敗北の克服になっていけばいいんじゃないでしょうか?田中も王者ですが、今は

ジェシー・ロドリゲス
フェルナンド・マルチネス

の印象が強すぎて、田中だけ忘却の彼方です。

強力な壁ですが、ライバルがいない(とおもわれる)中谷や井上尚弥の階級よりも、ずっとおいしい立場に田中はいるし、そろそろボクサー人生の勝負をかけてもいいキャリアかとおもいます。

エストラーダ、ロマゴンの時代から、ようやくSフライも新たなるステージに変わりましたね。

なかなかに強力でプロ適正のあるマルチネスですが、アルゼンチンのトップアマチュアでもありました。
世界選手権も五輪も出ているが一回戦で惜敗。

一体どんな奴がマルチネスを上回ったのか調べてみると

リオ五輪が
Daniel Asenov
https://boxrec.com/en/box-am/851123

という選手だが、次戦でMohamed Flissiという選手に敗退、この選手も次にYoel Finolに敗退。Yoel Finolは金メダルのShakhobidin Zoirovに負け。Yoel Finolは世界選手権でフェルナンド・マルチネスを下していますが東京五輪で田中亮明に敗れています。

ここに、田中家との接点がありました。

前座で横山葵海という選手のデビュー戦がありました。
相手は中国の選手でしたが、構えも動きもまともでした。

しかし超ド級のパフォーマンスで横山のTKO勝利.
最初の右も避けられないタイミングでしたが、フィニッシュは左ジャブ3連打

ちょっと井上尚弥みたいな漫画みたいな倒し方でした。

これで

アマ:56戦44勝(12RSC)12敗
2022年全日本選手権バンタム級優勝

12回も負けているのか、驚きです。

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コメント一覧
  1. はっきり言うと井岡のフィジカルやパワーでは超一流のボクサーは効かない。フランコもそうだった。田中や前戦でやった相手くらいなら倒せる。マルチネスやバムやエストラーダやロマゴンは倒せない。だからポイントが生命線になるが明確に上回ることが出来ない。最高の仕上がりで最高のファイトして負けた。ただただSフライでは相手が上だった。

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  2. 田中はマルチネスとからむチャンスがでてきましたがもし勝つことができればジャイアントキリングです

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  3. もう限界でしょう。井岡はSフライ級は適性ではなく
    フライ級が適性。技術は互角であってもフィジカルで上回れてた試合。

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  4. ヨエル・フィノルの姉はエドウィン・バレロの妻、カロリーナです。つまりバレロの甥っ子です。

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  5. マルチネス勝利予想で見てたけど結構ハラハラした。井岡もかなり良いボディー入れたし、どちらが勝ってもおかしくなかった。スコアカードはかなり離れてたけど、井岡のボディーがあと数発良いのが入ってたら逆転もあったと思ってます。
    マルチネスに引っ張られて井岡が限界まで頑張れた。そんな試合だった。

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  6. トップアマ上がりの新人は大抵フィジカルやパワーがまだ出来ておらず、プロの水に慣れていく、身体を作っていくものだとおもいますが、横山葵海という選手は肉体が整っているし、あんなパンチで倒すところをみるとパワーも十分です。

    アマで12敗もしてるから試されていない部分はたくさんあるでしょうが、衝撃のデビュー戦でしたね。

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  7. 井岡さんには最後までスーパーフライが適正階級にはならなかったですね。全盛期にフライでのベルト統一やロマゴン戦エスト戦が見たかったです。残念。お疲れ様でした

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  8. 昔のTBSであればこの内容でも井岡の勝ち、解説も井岡寄りだったとおもいますが、配信の時代になってそういう忖度がなくなったのだとしたらよかったですね。

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  9. 田中にもビッグマッチの機運がありますよ。
    バムとマルティネスが頂上決戦でしょうが、金銭的にまとまるかどうか。
    バムもマルティネスもベルトのコレクションは増やしたいでしょう。

    今は、かつての井岡やジョシュア・フランコのような立ち位置ですが田中も王者ですからね。

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  10. 井岡がボディに1発いいのを入れる間にマルティネスは3~4発井岡の顔面に着弾させてましたからね
    井岡にポイント入らなくても納得しかなかったですよ、フルマークでも疑問はないです

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  11. いろんな選手が負けても、坂井とか吉良とか横山が出てくる。坂井や横山など今のバンタムの世界王者より上手い面もあるかも。彼らのプロデビューはモンスターや那須川にも劣らないほどでした。

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  12. ひとつの時代が終わったという感じの試合でした
    井岡選手はやるだけやりましたがマルチネスが純粋に上回っていった
    井上尚弥にもやがてこういう日が訪れるのだろうか
    とか考えてしまって精神的ダメージがでかいです

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    • 井上には爆発的なパワーがあるので今は大丈夫だとおもうけど、階級上げ過ぎると、ナバレッテのようになるかもしれない。ナバレッテ、ライト級では強みがない。

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  13. マルチネスを褒めるべき試合でしたね。井岡はやるだけやった感ありましたもんね。。

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  14. ラウンドマストならフルマークでもおかしくはないんじゃないかな
    ちょっとこれは何回試合しても負けるなって感じがしましたわ

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    • 「ラウンドマストなら」とはどういうことでしょうか?
      プロボクシングでは、もう40年以上前からラウンドマストシステムが常識となっているので、それを今更持ち出す必要はないと思いますが。
      もちろんこの試合もすべてのラウンドで10対9に振り分けられていますし。

      採点ですが、ボディ打ちの効果を評価して数ラウンドは井岡に振れるのかなと。
      とはいえ、振れてもせいぜい3~4ラウンドくらいなので、二人のジャッジの採点(117-111、116-112)が妥当なのかなと思いました。

      再戦しても厳しそうなのは同感ですね。
      攻撃だけでなくディフェンスもペース支配にも巧さがあった。
      前の試合で倒した右ストレートも、田中を倒した同時打ちの左フックもマルチネスはもらわなかったですね。

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