アーテム・ダラキアンVSユーリ阿久井政悟を楽しみにしているマニアは多いとおもいます。その絡みで面白い選手を見つけたので紹介します。
戦禍に苦しむウクライナの王者ダラキアンは練習環境やパートナーの確保が大変な状況だそうで、南米アルゼンチンのホープ、アグスティン・ガウトをスパーリングパートナーとして招聘しているそうだ。
“アビオン”(スペイン語で飛行機の意味)のニックネームを持つガウト(25歳)は20勝14KO1敗。無敗でWBO・L・フライ級2位まで上がり、同級での世界挑戦を視野に入れていたが22年3月、ドバイでミエル・ファハルド(フィリピン=現OPBF・L・フライ級王者)に2回TKO負けで初黒星を喫し、キャリア進行がとん挫。その後3勝2KOと復調している。
ガウトはパートナーとして報酬を得ると同時に経験豊富なダラキアン(36歳)の試合巧者ぶりや知識を身につけたい。ダラキアン陣営としてもガウトが阿久井にスタイルが似ていると判断して白羽の矢を立てた。
アグスティン・ガウトVSミエル・ファハルド
寺地が統一を目指すLフライ級、史上最強、敵なしといわれていますがこんなに素晴らしい選手がいるのですね。
ドバイで行われたこの試合は戦績的にはガウトの試合、通過点だったはずですし、実際にいい選手なのはすぐにわかりますが、相手が悪かった。
ミエル・ファハルドは試合当時は7勝1敗2分のフィリピンの無名の若者でしかありませんでしたが、ホープを食ってしまいました。Lフライとはおもえない迫力の強打です。左フックばかりですが。この迫力はユーリ阿久井政悟の強打に劣るものですらない。
このファハルドは11勝10KO1敗2分まで戦績を伸ばしていますが、現在3連続初回ノックアウト勝ちです。
フィリピンはこれがあるからいつだって油断ならない。素質がありパンチが強く、今日の桑原戦のサルダールのような事をしでかすファイターが実に多いです。
それでいて、負ける時はあっさりと負ける。
ファハルドの勝ちっぷりに驚いて紹介しましたが、アグスティン・ガウトというのもいい選手で総合的にはユーリ阿久井政悟よりも上かもしれません。
ダラキアンもガウトもいいパートナーを得て練習しているのだろう。