これまた見逃せない試合です。たまたま程よい相手がいた(ザキヤノフ)から統一戦をし、Eロッドやゾラニ・テテが名乗りを上げるととっととベルト一本返上し、一番楽そうな相手との防衛戦。
聞かれる声はプロモーターのエディ・ハーンばかりで本人の口からは優等生発言しか印象にないバーネットですが、ここは盤石のKO防衛をするんでしょうか?狙いたいバンタム級王者なので見逃せません。
バーネット
「パレホとの試合は互いのスタイルもあってエキサイティングでタフなものになるでしょう。この試合に勝って私は新たな決意表明をしたいとおもいます。」
井上やテテを避けて階級アップか?
WBAバンタム級タイトルマッチ
ライアン・バーネットVSヨンフレス・パレホ
https://www.youtube.com/watch?v=MwoSAuCS3nE
ヨンフレス・パレホ
21勝10KO2敗1分
この選手は亀田の頃に対戦話もあったが消えたとおもう。負けはバンタム時代のウーゴ・ルイスとザナト・ザキヤノフ。ザキヤノフ戦はSDで見方によっては勝ちでもいい内容。
南米黒人選手らしく柔らかでキレイなジャブを放つ正統派ボクサータイプだが、パワーと積極性に欠ける。強烈な敵地でジョシュアの前座という大舞台ではこの火力不足と消極性が仇となりそうだ。健闘むなしく判定負けか、中盤から終盤のレフリーストップというイメージがちらつく。何か、玉砕的な大勝負をかけないと厳しいだろう。判定では勝てない。
ライアン・バーネット
18勝9KO
アマ94勝4敗
ユースオリンピック金メダル
世界ユース選手権銀メダル
アマの実績は主にライトフライ級であり、年齢も時期も井上尚弥と被る。身長も公式では163センチと井上よりも低い。ただし、国の違いもあってか、井上が敗れたキューバ人にも勝ち抜いてワールドクラスの実績を残して来た。アマの4敗というのもほとんどが際どいものであったという。(自己申告)
このように、とても優秀なアマチュアであり、現在のポジションも当然の地位といえる。しかし、世界戦の内容がやや渋め。エキサイティングを捨て勝ちに徹する狡猾さが目立つ。相手に応じ、変則テクニシャンぶりやハードクリンチャーと化し、的確性で競り勝つような試合ぶり。何が武器なのかわかりにくい。
本来は、小柄であっても増量に成功し、かなり筋肉質で体幹の強そうなパワーも感じるが、高いレベルでそれを証明できていない。派手に勝つのではなく負けにくい王者という印象。
予想は適応能力と圧力の強いバーネットの大差判定勝利。
同日にポペドキンVSプライスという試合もあります。
勝者がジョシュア戦をアピールする試合だとおもいます。
小柄なポペドキンを支持しますが、ドーピング野郎なのでもう信用はできません。プライスの価値は練習でジョシュアを倒した男という事、結果は出ていませんが、スーパーヘビーの超体格である事です。
クラウディオ・マレロVSホルヘ・ララ
センス抜群で個人的に好きな"マトリックス”マレロ。タフファイターが鬼門の弱点は修正されておらず、ヘスス・ロハスにKOされたがロハスより早く試合が決まりました。対するララは裏街道のメキシコホープ。怪我か計算か、大勝負のジョセフ・ディアス戦を回避してブランクで遠回り。モンティエルに実質引導を渡した狂暴なサウスポーで序盤が非常に強い。ヘスス・ロハスと負傷引き分けなので、それに敗れたマレロならばと出て来たのか?荒っぽいけど試合はエキサイティングでセンスはあります。しかし最近は年一しか試合をしていない。怪我するスタイルだよなぁ、これは。
個人的には両者とも、現王者のオスカー・バルデスやレオ・サンタクルスよりポテンシャルでは強いとおもっています。マレロ、辞めなくてよかった。
無名同士の地味なマッチメイクかもしれないが、マニアにはたまらない組み合わせ。
彼らに匹敵するフェザー級は日本に現れるでしょうか?