
直近で一番熱いのはこの試合(というかこの日)でしょうか?リヤドシーズンは加速して欲しい。
ジェシー・ロドリゲスVSフェルナンド・マルティネス
ジェシー・ロドリゲス(WBC王者)
22勝15KO 25歳
井上尚弥より下中谷潤人より上に評価されている軽量級P4Pの大物。ロマゴン、エストラーダ時代を終わらせSフライ級の第一人者になっています。メキシカンには珍しいサウスポーでとてもテクニカルで頭脳的です。前後左右のフットワーク、上下の打ち分けが見事で教科書を超えているといえそうな素晴らしいスタイルです。台頭してきたころはフィジカルパワーレスを感じましたが、年を重ねるごとに好戦的でパワフルで倒しきるようになってきました。
何も注文することないハイレベルな王者ですが、好戦的なので被弾しないわけではない。
本人はここに勝ったら井上尚弥や中谷潤人と本当に戦いたいそうだが、寺地拳四朗が強く対戦を希望しているレジェンドクラスです。
フェルナンド・マルティネス(WBA王者)
18勝9KO 34歳
美しさ、トリッキーさ、派手さはないが堅実でタフでフィジカル、メンタルが整った強豪王者。井岡一翔との2戦でこの王者の全貌がほぼみれたといえそうだ。プロ入りが遅くもう34歳という高齢なのが引っかかる。
オッズは華麗なジェシー・ロドリゲスが有利だろう。マルティネスが勝つには高度な技術戦ではなく、フィジカルや手数で相手を上回りジェシー・ロドリゲスのスキルを無効化、体力を削っていく必要があるだろう。難しいだろうがそれがSフライで唯一可能かもしれないのがマルティネスともいえる。
個人的にはジェシー・ロドリゲスを支持するが、5回くらいまで観れば趨勢がわかりそうだ。井岡に勝ったマルティネスはヤバいほどに強いのか、バム(ジェシー・ロドリゲス)の才能がはるかに上なのか、関係者でも悩むだろう。
その他
デビン・ヘイニーVSブライアン・ノーマン
ノーマンのベルトにヘイニーが挑戦する試合だとおもうのだが、ヘイニーが主役のようになっている。個人的にはノーマンのスタイルが好みです。佐々木尽との試合からではなくジョバンニ・サンティリャン戦の頃から好きです。
オールドクラシック、基本に忠実なオーソドックススタイルだが、ここまで行くとすべての動作が美しい。ウェルター級が似合う男です。
対するヘイニーはメイウェザーの系譜で負けないスタイルに特化しています。とてもディフェンシブで打たせず当てる、打たせず逃げるが超得意です。それでロマチェンコにも勝ったんだっけ?しかしライアン・ガルシアの嵐のような左フックには沈みました(が、体重超過&ドーピング)で無効試合となりました。あれは気の毒だったが、想定を超えたパワーとスピードの前には鉄壁ディフェンスも破られるという瞬間は観てしまいました。
この対決はアマチュアVSプロ、現代の進化したボクシングが強いのか、基本を極めたスタイルが強いのか、矛と盾の対決といえそうです。
メイウェザーVSミゲル・コット
みたいな組み合わせですがヘイニーはメイウェザーの域ではないし、私はコットの方が好きですからノーマンを応援します。
デビッド・ベナビデスVSアンソニー・ヤーデ
ずっと前からベナビデスはヤバい、怪物的だと言ってきたが、好みのデビッド・モレルまで破りLヘビーまで無双しだすとは。個人的にはドミトリー・ビボルやアルツール・ベテルビエフの方が好きなのだ。
しかし時は非情でベナビデスの方が大きくてずっと若い。まだまだ若い。
そんなLヘビーを統一してしまいそうな手前に立ちはだかるのがアンソニー・ヤーデとなる。何度も敗北は味わったが、野性的なスピードと超合金のような筋肉から放たれる強打を持っている。誰をもノックアウトする可能性を秘めているという点でヤーデを応援したい。
この試合に関しては矛と矛ですが矛のタイプが違います。



