激突/マイキー・ガルシアVSセルゲイ・リピネッツ他

2月10日サンアントニオ、リナレスとの対戦を蹴ったマイキー、ブローナーを求めていたリピネッツ。互いに相手が変わりましたがもっと強力になったともいえます。なかなか楽しみな組み合わせです。

WBCライト級王者
マイキー・ガルシア
37勝30KO 無敗の3階級王者

IBFスーパーライト級王者
セルゲイ・リピネッツ
13勝10KO

今やP4Pトップクラスのテレンス・クロフォードや、よりビッグマネーファイトを求めて、ウェルター級進出も視野に入れているリピネッツだけにパワーも耐久力もマイキーよりはありそうだ。しかし戴冠した近藤戦では、負けでもおかしくない接戦を演じ評価を下げた。骨太でパワフルなケンカボクシングが信条だが、近藤の強力なプレスとコンビネーションにたじろぎ、そこそこ備わっている防御テクの方でなんとか凌いだ。頑丈そうだが、打たれれば効く、ピヨるのだ。

対するマイキーはライト級王者の肩書きだが、そんなのどうでもよく好きな試合に臨んでいる感じです。指名戦機能していない。ランカーにとっては厄介な王者だ。3年弱のブランクを経ても変わらぬ強さで復活してきた。直線的だがキレキレのジャブ、全てが教科書的なお手本ボクシングだが、正確無比で鋭利すぎる。スーパーライト級で重量感あるエイドリアン・ブローナーも正面衝突で攻略してしまった。しかし倒す破壊力は封印された。

侮れない相手だが、長身強打のイースターよりは、体格同等なリピネッツの方がマイキーのボクシングが機能しやすいという点でさすがのチョイスである。

リピネッツの近藤戦を振り返ると、まだまだキャリア不足でマイキーには及ばない気がするが、リピネッツの特徴はパワーとタフネス。この両面でマイキーより上回っているので番狂わせもありえる。

マイキー
「4階級制覇が目標です。サンアントニオには素晴らしいボクシングファンがいます。テキサス州でショータイムの素晴らしい試合に臨むのが楽しみです。」

リピネッツ
「タイトルを獲得するより守ることの方が難しい。たとえ相手がマイキーでも、誰にもこのベルトは渡しません。彼に勝てば自分が求めていたボクシング界における超エリートの称号がいただけます。こんな試合を実現してくれたチームに感謝します。退屈な試合にはなりません。アクション満載の激しい戦いをお約束します。

マイキーは素晴らしいボクサーです。ボクシング一家の一流の血統です。私は自分と戦う全てのファイターに敬意を表しますが、皆、私に勝つための作戦があると言います。マイキーもきっと同じでしょう。どんなボクシングをしてくるのか楽しみです。」

イースターに向かうとおもわれていたマイキーだが、4階級目を狙って一個上のリピネッツを選択しました。近藤がこの舞台に立っていたかもしれないくらい、リピネッツに迫りましたが、内山や他の日本人とは絡むことなき、マイキーは遠い世界のスター選手なのであった。

リピネッツはどうも、大器とおもわれ、自分もそう確信しているかのように出世を急いでいる気がします。王者になる前から、ベルトの統一やトップ選手との試合を求めているようでした。しかし、近藤戦の出来ではまだまだです。並の王者の域を出ません。しかし、マイキーを凌駕するものを備えてはいるので、その大器ぶりを証明してみせて欲しいものです。

19日に日本で行われる岡田VSパガラ、岡田にはリピネッツへの挑戦権をかけたバランチェク戦も指令されています。ここを連勝すれば、リピネッツVSマイキーの勝者に挑む資格は出てくるのだ。夢のようだ。しかしビッグマネーを求める両者が岡田戦を受けるとは1%もおもえませんけど・・・

同日、ランセス・バルテレミVSキリル・レリのリマッチ、WBA王座決定戦も行われますのでSライト級のダブルヘッダーになります。

前戦をフルで観ていないが、レリの勝ちという声が多かったようです。バルテレミは不人気ではありますが、マイキーに似たキャリアで、2階級制覇の無敗王者です。王者同士の試合や統一戦、猛者への挑戦など、団体の垣根を超えた戦いが増えてきたように感じます。いい流れです。

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