ブラッドリー戦でファンの心を掴んだプロボドニコフ、自ら掴んだチャンスをモノにしました。
アルバラードはブラントン・リオスに逆転負けした一敗のみ、その後リベンジも果たしており、欠点の少ない万能派でしたが、ゴリゴリ押してパワフルという特徴に秀でたプロボドニコフの方が突出したものを持っているとおもってましたが、やはり強烈でした。
一発でやられたというよりはボコボコにやられ、全身アザだらけ、ギブアップ負けとダメージ残る敗戦となってしまいました。
先日、マルケスがブラッドリーに空回りさせられて負けましたが、戦前マルケスは
「プロボドニコフのような戦い方はせず押したり引いたり、カウンターを狙いキャリアの違いと賢さをみせて勝つ」
みたいに語っており、かっこいいなぁとおもいましたが心のどこかに、ブラッドリーのようなスピードでごまかすような判定ボクサーにはプロボドニコフのような作戦一個だけ、ゴリゴリに攻めた方が有効なのでは?なんておもいもありました。
お見合いして技術でわたり合おうとするとスリックな黒人トップレベルは本当に負けにくいです。
倒す気持ちがある選手より相手の攻撃をさばいていなすボクサーの方が結果を出していると感じる昨今のボクシングですが
やはり興奮するのは自分から攻めるボクサーです。
プロボドニコフにはそういう戦略しかないから見ていて痛快です。
ただ不器用なファイターではなく、タイミングも連打も実に上手いです。ボディもアッパーもなかなか、ストレートはほぼフックになっちゃってますが、いちいち砲丸投げのごとく強烈で重い。朝青龍とサーシャが混じったようなあの顔は打たれても強く、対戦相手は無事では済みません。
楽しいボクサーが王者となりました。
Sライト、ウェルターは本当に層が厚いです。
まだ新米王者だしスタイルも単純なのでペイペイの王者でしょうが可能性だけでいえばマティセ、ガルシアなどとも違った魅力ある選手ともいえます。
伸び白もまだまだあるのではないでしょうか?
ロシア人はけた外れのパワーを持った人がなぜか多いですね、KO勝利か判定負けしかしないであろうプロボドニコフの今後を楽しみにしたいとおもいます。