心境/井上尚弥VSTJドヘニー他

いよいよです。井上尚弥に関してはなぜかLemino(レミノ)これが超メジャーな存在感を阻んでいるとおもうが、ニワカ井上ファンが増えてもマニアはうれしくないからいいや。こちとらデビュー戦からみとるんじゃ。

井上尚弥 vs. TJドヘニー

123456R
井上
10
10
10
10
10
10
60
ドヘニー
9
9
9
9
9
9
54

やはり静かな初回、井上がややプレッシャーをかける。ドヘニーはやっぱり分厚い。太い。昨日と大違い。
慎重に丁寧に全く危なげなく戦っている井上、攻勢を強めるが一発ドヘニーの左が掠った。
3回、ドヘニーも手を出してきたが、出しているのか出させられているのか。

ポイントは井上だが、今日は淡々としており、ドヘニーもおもったよりやるなぁ。パワーも打たれ強さもある。
6回、井上がテンポをあげて一方的になりつつあるがドヘニーも上手く対処する
7回、前の回から腰骨をアピールしていたドヘニーが同じ場所にパンチを食い、腰を痛め棄権。

ドヘニーもフェイントを交えたり、得意の左のタイミングを変えたり、パンチは重そうでいい選手だった。

ちょっと今日は淡々として全体として煮え切らない印象でした。

武居由樹 vs. 比嘉大吾

123456789101112R
武居
10
10
10
9
9
10
10
9
9
9
8
10
113
比嘉
9
9
9
10
10
9
9
10
10
10
10
9
114

イスマエル・バロッソ vs. 平岡アンディに似た構図。距離の武居と接近したい比嘉。
両者にいいパンチがあるが、比嘉が接近できているわけではなく武居がプレスをかけている。一撃食ったら倒れてしまいそう。比嘉は左フックを露骨に狙っている。モロニー戦の12ラウンドのように比嘉は武居を下がらせたい。5回の終盤に比嘉がリングカットで武居のフットワークを潰す動きがあったが、こういうプレッシャーのかけ方がいいとおもう。

7回、同じ展開だと比嘉に分が悪いとおもうので、インファイトを仕掛けていく必要があるだろう。先に強いパンチを当てた方、打たれ強い方が勝ちそう。比嘉は接近戦からのラッシュじゃないと厳しそう。

武居をロープ、コーナーに詰めて連打する機会を増やせば比嘉が逆転勝利出来そう。
11回、スリップのような不運なダウンで8-10

比嘉に傾いてきたが、武居が全体には押している。しかし一撃の食い方が悪い。

武居が押していたようにみえるが、モロに食い止まるシーンとかもみせるので、ラウンドマスドだとこうなった。

しかし結果は

115-112
114-113
114-113

で武居

ラストラウンドをとっていれば比嘉の勝利だったが、ラストは今日一ダメダメだった。

過去記事--------------------

予想は何も心配することはない、井上が中盤までにノックアウト勝利すると確信していますが、今回は悔恨がない、一部価値のない試合と言われているように、井上の心境がいつもと違う感じです。

肉体の方は、Sバンタムにフィットしてきたとのことで万全ですが、ややムキムキの筋肉マンになりすぎて固くなっているかもしれない。そしてこの階級でも減量は大変なのだろう、頬がげっそりしてみえます。

過去試合を見る限り、打たれ強くもスタミナがあるようにもみえないドヘニーに対し

「KOだけでなく、判定決着でもボクシングの魅力は伝えられる。KO、判定、どちらも準備はしている。スーパーバンタム級で戦っていく中で、避けられない一戦。自分としてはドヘニーの実力を軽くは見ていない。非常に怖い試合をする選手。皆さんが言うほど簡単な試合になるとは思っていない。」

と発言している。

妙に神妙で慎重なコメントです。

恐らく、完璧な試合をする、相手に一発も当てさせない
ドヘニーは序盤特に怖さがありパワーもあるので、いつものイケイケなスパートは封印して丁寧かつ完璧に相手が弱るまで削っていく

そういうファイトをするつもりなのだろうと推察します。

それが一番負けない戦い方で、特にボディでドヘニーは確実に削られていくだろう。彼は表情にダメージが出る。井上と淡々とボクシングをしてもダメージの限界と疲弊で12ラウンドもたないだろう。

しかし感性豊かで、瞬時に相手を見切り、圧倒的な瞬発力で相手を瞬殺してしまうのが井上尚弥の最大の魅力であり、弟の拓真との決定的な違いと感じている私は、初回KOであっても驚かない、いつものイケイケの井上尚弥であって欲しい。

みなさんは井上尚弥の一番素晴らしい試合は何だとおもいますか?

私は、ファン・カルロス・パヤノ戦です。
100点満点で100点を超えるような内容でした。

下町俊貴 vs. 津川龍也

噛み合ったいい試合でした。
津川が8回にダウンを奪いましたが、追撃できず
ラウンド毎の少しの差の積み重ねで下町に軍配

佐々木尽 vs. カミル・バラ

若さと勢いでなんとでもなるという佐々木のKO勝利でこれが彼の一番の魅力だが、テクニックはもちろん、パワーでも世界王者には敵わないかな。カミル・バラはこんなボディビルみたいな選手ではなかった。もうボクシング辞めてボディビルやっていたんだろう。

しかし佐々木の魅力はこれだし、センスもいいのでこのままの躍進を期待する。金の卵です。いい指導者を。

イスマエル・バロッソ vs. 平岡アンディ

体格差、リーチ差を生かしてアンディがジャブを多用し安全運転
バロッソはKOしないと勝てない展開
9回、2度のダウンでバロッソ陣営棄権

そんなに強さは感じなかったが、冷静で丁寧で、これだけジャブと距離があると誰にとってもやりにくい。
バロッソさん、相手が打ち合ってくれないと追い足がない、哀愁

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コメント一覧
  1. アフマダリエフは長期政権や複数階級制覇を狙っていたとおもいますが、井上尚弥の台頭で選手生命の岐路に立たされましたね。報酬はいい。しかし勝つのは難しい。

    グッドマンも金より名誉、世界王者になることが目標みたいですが、それは井上が去った後、無敗で王者は難しいでしょう。

    ギャラはいいけど、厳しすぎる王者

    Sバンタムも、バンタムみたく、焼け野原、今のバンタムの日本人王者の新たな草刈り場と化すかもしれません。

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  2. ボクシング観戦歴2年です。武居選手のファンです。
    記事とてもおもしろかったです。

    武居選手vs比嘉選手の試合を手に汗握って観戦していましたが、比嘉選手の必死の形相を見るうちに、比嘉選手のファンにもなってしまいました。
    後半どちらも応援したいという複雑な気持ちになりましたが、ふとこの二人のうちどちらかは生き残れないということに気がつき、ボクシングを見だしてから初めてこのスポーツの残酷さというか無常さを感じました。

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  3. 井上は速くてパワーもすごいのでコンビ打たれるとみんな貝になっちゃって打ち返せない。貝になっても効かされてしまう。

    そんな試合ばっか。それが一番の強みですね。エスピノサとかとやってもパワーとコンビのスピードで問題ないでしょ。

    オシャキー・フォスターくらいの階級だと耐久性もあって打ち返してくるかもしれないが、当日体重はドヘニー以下くらいでしょう。

    2
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  4. 井上の予言通りになった。10キロも戻す奴にまともなボクシングは出来ない。

    ドヘニーは昔は土木作業員だったみたいだし、ボクシング歴も長いし、足細いのにあの増量スタイルで元々腰に爆弾抱えてた気がする。

    それで、あの後ろ重心、井上のパンチ、あの結果は起こるべくして起きた。

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  5. ラスベガスで誰とやるんでしょうね。順番的にはアフマダリエフですが、アラムさん、そんな奴知らねぇって言っちゃいましたし、客も集まらないだろう。

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  6. 今日の井上はたぶん明らかに重い相手に対して、スパーリングと同じようにやってみたかったんだろうなとおもいます。スパーの井上はもっと強いと言われますが、今日の試合のように試しながらノーミスで緻密かつボコボコに相手を削ってるんだろう。

    それは、次と言われるグッドマン戦よりも、明らかにデカくてフィジカルの強いフェザー級を想定しながら、ジワジワ崩すスタイルを試しただけだろう。

    フェザーと言わず、中谷との試合もこういうファイトが必要になるかもしれないから。

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    • ボブ・アラムが中谷戦について発言していますね
      計画によれば2025年の年末に東京ドームでやるとのことです
      日付も会場も具体的になってきたのでもう裏では動き出しているんでしょうね
      何級でやるのかはまだ分かりませんが……

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  7. バーネットは捻った感じですがドヘニーは井上のパンチで効かされたようにみえました。前の回から痛そうにしてました。

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  8. 診断結果は追々出るでしょうけど、ドネア戦で脊椎すべり症になったバーネットを思い出しました。

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  9. ドヘニーが負傷した、というよりは井上が破壊したように見えましたね
    ちょっと初めて見る棄権の仕方でした

    パンチ音も異常でしたし、カネロがスミスの左腕を壊したように、どこかに当てるだけでダメージを与える次元に来ているんじゃないか

    かなり慎重でエキサイティングさには欠けましたが、正直このスタイルの方が安心して観れますね
    井上の存在感だけでドヘニーがずっと下がらされてる光景はすごかった

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  10. グッドマンVSドヘニーを改めて見返してみたけど、ドヘニーからパワー的な物はあまり感じられず。
    中嶋、ラミド戦のイメージが強すぎて、やたらとドヘニーのパワーが話題になってるけど
    中嶋と尚弥では格が違うし、ラミドの一発は事故みたいなものだから、強引に力ずくで倒そうとしなければ何も問題ないでしょう。

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  11. 私が井上尚弥の試合で一番すごいと感じたのはvsドネア1、2です
    初戦は判定になりましたが、ドネアに激戦で競り勝った日本の若者に感動し、後日談で実は眼下底骨折という途轍もない大きなハンデを背負っていたと聞き、さらに驚きました。
    そしてドネア2ではドネア1で蘇ったドネアの希望を完璧に打ち砕く圧勝劇。この連戦はどんな作家でも描けない劇的なドラマだと思いました

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  12. 4敗してるドヘニーさんですが、Ko負けはないんです。意地でしょう。今日が初KO負け、ラストファイトになるでしょう。しかし苦労人の彼は同胞のアイドル、マイケル・コンランを超えた成功者、ミリオネアになります。無事にリングを降りる事が最大の仕事です。

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  13. いずれにせよ、長引くと被弾増えるしアクシデントもあるから瞬殺が一番だ。出来る能力があればだけど。拓真なんて毎回判定だから、いつも結構ボコボコになってる。

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  14. 昔のドヘニーは大体ダニエル・ローマンと同じくらいの実力で、パワーとテクニックは上回っていましたが、スタミナ不足で僅差で負けました。高橋竜平はめちゃ強い、一発でも食ったらやばいパワーと言ってました。すごい実力者なんだけどスタミナ不足でややもったいない人だとおもいます。井上のスピードとパワーには耐えられないだろう。

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