スーパーミドル級を楽しむ夜/デビット・ベナビデスVSロナルド・ガブリル2

日本時間では日曜日の朝ですが、WBSS準決勝、グローブスVSユーバンクJRと同じ日にこの試合もあります。ユーバンクJRは勝ったら他の王者との統一戦を目指すと言ってましたが、WBC王者であるベナビデスもかなり強力です。

この試合は因縁の再戦です。2-1でベナビデスが防衛しましたが、メイウェザープロモーションのルーマニア人、ガブリルに最終回にダウンを奪われました。大きく、攻撃的なベナビデスはエキサイティングな試合で圧勝続きでしたが、この試合がキャリア初の苦戦だったとおもいます。

https://www.youtube.com/watch?v=CYIRV680gnE

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デビッド・ベナビデス
19勝17KO

アマ
15戦全勝

プロアマ負け知らずのまだ21歳。アマキャリアが少ないのはプロ向きなのでそういう方針だった。アマチュアのテクニック重視のクセをつけたくなかった。なんといっても巨漢のデブだった・・・からだそうです。

結果的にトップアマの兄、ホセよりエキサイティングに活躍しているので理に適っていたといえる。練習仲間のGGGが褒めていたくらいなので、かなり素質があるのだろう。187センチと大柄で、脚は使わず真正面から打ち合う選手ですが、手数もパワーもあります。正面突破で馬力勝ちするわかりやすいファイト。

ロナルド・ガブリル
18勝14KO2敗

アマ
165勝15敗

メイウェザーに拾われて、チャンスを掴んだルーマニア人。数値ではベナビデスより大きな188センチとあるが、試合では若干小さく見えた。ベナビデス相手にはじめて互角に渡り合うことができ、最終回にはダウンも奪った。しかし試合全体を通してみると、パワー、攻勢でやや劣勢でウンもタイミングで効かせるものではなかった。

初戦の延長だと、ベナビデスが連勝しそうだ。若さとパワーと積極性が上だ。この若き王者の懸念はボクシングが正直すぎる、馬力、体力に依存しすぎるところ。それが強みだが、スタイルは変わらないだろう。ガブリルが逆転するとしたら、初戦と同じ打ち合いでは厳しい。パワー、馬力負けする。脚や動きに変化をつけて前に出るベナビデスにカウンターを当てて倒すか、技巧で翻弄するか。

個人的には、逆境にいるガブリルを応援します。
ルーマニアで貴重なのと、ボクサーとおもえない紳士的なルックス、無名でいてこんなに強い存在に惚れました。ベナビデスとガンガンやり合えるのはすごい。

ベナビデス
「ガブリルをノックアウトして引退させてやります。引退だ、引退だ。俺の事をケツの青いガキだと言った。お前なんかノックアウトしてやる!」

ガブリル
「ベナビデスはガヤガヤうるさいね。初戦でも彼は5ラウンドくらいで俺をノックアウトすると言っていた。でもできなかった。そしてまたノックアウトしてやると言っている。今回も無理でしょう。」

若く、パワーと勢いのあるベナビデスか、キャリア豊富なベテランの戦術か・・・
やっぱり発言は青いベナビデス、倒す気マンマンで来るだろう。強いがわかりやすい。

とても気になる再戦です。

そしてもう一人の王者が

ヒルベルト・ラミレス
37勝25KO

189センチと一番大きなサウスポー。
ガーナのハビブ・アーメドをTKOしたばかりですが、この選手はなかなか狡猾です。攻撃的ながら、とても慎重にスキルフルに戦う、軽量級のボクシングのよう。戦績ほどのパワフルさは感じないが、難攻不落の存在ではある。

WBSSもうひとつの準決勝、カラム・スミス(191センチ)含め、個人的にSミドル本命とみられるユーバンクJRよりずっと大柄です。古豪のユルゲン・ブレーマーも巧みでパワフルなベテランサウスポー。まだいるであろうホープも含め、クルーザーのようにWBSSだけが頂上決戦とは言えないスーパーミドルは、今後結構面白くなりそうだ。

カレブ・トルアックスとかタイロン・ツォイゲとかもいますが、今のところは割愛です。

誰が、本命でしょうか?
全く読めません。

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