人生を戦う機会/The Ripper(切り裂きジャック) は救世主 バドゥ・ジャック

マーカス・ブラウンに負けた後のコメントで、やけに世界の難民の子供たちに向けて美しいメッセージを発していたバドゥ・ジャックには慈善家としての顔やビジネスマンとしての顔があったのでした。

ガンビア人の父親とスウェーデン人の母親の間に生まれ、スウェーデン人ボクサーとして活動しつつ、ラスベガス在住、フロイド・メイウェザープロモーション所属という多彩な経歴を持つジャック

メイウェザーに財産の使い道を指南してあげてください。

世界各地の子供たちに人生の戦いのチャンスを与えたいという元2階級王者のバドゥ・ジャックは、土曜日にヨルダンの難民キャンプを訪れ、難民の子供たちに恩返しをすると、バドゥ・ジャック財団を通じて約束した。

ジャック
「私は復帰します。難民の子供たちに約束しました。また会えてうれしかったです。自分が困っている彼らを助ける立場にいるのは恵まれたことです。イスラム教徒としての私の義務は困っている人々を助けることです。神に仕えるためには人類に仕える必要があるのです。子供たちの笑顔をみること以上の喜びはありません。」

ジャックはこうした奉仕活動を通じて、ヨルダンのオマル・アルザラス首相に迎えられました。難民キャンプへの訪問中に公式にバドゥ・ジャック教育センターを立ち上げました。センターにある最新設備は難民の子供たちの課外活動を支え、IT技術や言語の習得、識字率向上に役に立つだろう。

ジャック
「この教育センターは、子供たちがより良い人生を築くのを助ける、私が誇りにおもうものの一つです。妻のヤスミンも今回一緒にキャンプに訪れました。私たちは子供たちが必要な道具をすべて与えて人生を戦うチャンスがある事を約束しました。」

ジャックはキャンプへの参加の一環として15人以上の子供たちの面倒をみています。食事や衣服、その他の提供も含れます。バドゥ・ジャック財団は彼らの未来を切り開くためにコンピューター技術や言語教育を提供しています。

ジャックはまた、脳性麻痺の子供を助けるサポートもしています。16歳で4度の手術を受けたアヨーブ君は、学校に行けないために全く読み書きができませんが、ジャックはそんな障害者のために読み書きを教えたり資金提供をしています。

これらの活動資金は全てバドゥ・ジャック個人とバドゥ・ジャック財団を通じて集められましたが、それだけではありません。ジャックが経営するリッパーニュートリションというスポーツサプリメント会社では難民の子供たちに栄養補助食品を提供しています。難民キャンプの子供たちの5人に3人が重度の栄養失調といわれる中で、ジャックが提供する栄養補助食品は難民キャンプの子供たちの健康を支えています。

ジャックのビジネスマネージャーでリッパーニュートリションの共同経営者であるアマール・アブダラは

「バドゥは彼ら難民の子供たちに驚くほど献身的です。米国、中東、アジアで彼の様々な努力を通じサポートを検討しています。空は無限に広がっています。」

バドゥ・ジャックはアラブ首長国連邦で公式にバドゥ・ジャックプロモーションズ&イベンツLLCを立ち上げました。

ジャック
「格闘技のイベントをドバイで開催します。これは私のキャリアの次のステップになります。この地域のエンターテインメント文化の基盤を格闘技を通して築いていこうとしています。」

5月3日にドバイで初のイベントを開催する予定です。

アマール・アブダラ
「バドゥは中東でとても人気があります。彼には慈善家の心と途方もないビジネスマインドがあるのです。ドバイで大きな仕事を成し遂げるでしょう。」

ジャックは1月の試合後は中東にいて、ここ数年訪れた地域をめぐりながら慈善事業を通じて起業の機会も探求しています。

ジャック
「ドバイは伝統と文化が深く根ざす地域です。格闘技のエンターテインメントをこの地に提供し投資する価値があると信じています。観客はそこにいるのです。我々は彼らに思い出深いエキサイティングなイベントをもたらす必要があります。」

https://www.youtube.com/watch?v=cHMHfan6oHU

リッパーニュートリションというのは、ジャックのニックネームであるThe Ripper(切り裂きジャック)からつけたものだろう。

18歳からはじめたというボクシングは、愚直で、ガードを固めて我慢して後半勝負という日本人的なオーソドックスなものですが、それで強豪や天才ひしめく階級で2階級王者になりました。

スウェーデン人として暮らしながらガンビア人という父親のルーツが彼を敬虔なイスラム教徒にしているのだろうか。

ブラウンに対する敗北、年齢的にも、ボクサーとして残された時間は少ないとおもいますが、こうした活動とイスラム圏での人気を考慮すると、金融大都市でもあるドバイでの彼の事業は成功するような気がします。

ナジーム・ハメドもやっぱりこの地域でカリスマです。ヨーロッパ、全世界のイスラム社会に対する影響力も絶大です。いつか彼らの活動がスポーツ、エンターテインメントという形で結実していきそうな気がします。

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