ファンがみたいとおもっているような試合をするのは、どうしてこんなにも複雑なんだろう?
WBAレギュラーバンタム級王者のギジェルモ・リゴンドーはPBCが提供する試合のスケジュールを心待ちにしている。
リゴンドー(20勝13KO1敗)は2月にリボリオ・ソリスにスプリットデシジョンで勝利して以来試合から遠ざかっている。現在はフロリダのトロピカルパークでトレーナーのペドロ・ディアスの元、調子を上げている。
2度のオリンピック金メダルのアマチュア最高峰、リゴンドーは8月にリングに戻る可能性がある。
リゴンドー
「何が起きてもいいように常に100%の準備をしている。ボクシングは既に動き始めました。俺がいなくなると若い選手が寂しくなる。俺は若いファイターの背中を押す存在なんだ。常に自分を支えるために極限までトレーニングしている。マネージャーからは8月にリングに戻るかもしれないと言われている。俺はバンタム級の王者だ。俺と戦いたいという奴がいればいつでも誰とでも戦う。今までもそうだったしこれからも変わらない。」
リゴンドーの潜在的な対戦相手として、井上尚哉、ノニト・ドネアという2人のビッグネームがいる。
リゴンドー
「彼らが俺と戦いたいのかどうかだ。結局それが全てなんだ。俺がどうしたいかではなく、相手が俺と戦いたいかどうか。ファンがみたいとおもっているような試合をするのは、どうしてこんなにも複雑なんだろう?」
リゴンドーの気持ちは痛いほどわかるが、リップサービスはあっても、井上やドネアが彼と戦いたいとおもっているかはわからない。しかし、お金と話題を集めそうなルイス・ネリーが階級を去ったことで、勝って名をあげる一番のビッグネームはリゴンドーとなった。
しかし2月のリボリオ・ソリス戦の出来は最悪で、スプリットはないとおもうが、初回に打ち合って墓穴を掘り、退屈なアウトボックスに切り替えて無難に乗り切っただけだった。この無難に乗り切るスキルが尋常でないのがリゴンドーだが、ファンが熱くならないのは彼自身のファイトスタイル、メンタルに負う部分も大きい。
あのような出来では、ジョン・リエル・カシメロあたりにも不覚をとり心が折れてしまう可能性もある。
トレーナーもペドロ・ディアスとはとっくに分かれて、ロニー・シールズじゃなかったかな、コロコロ変わる。結局キューバ人はキューバのトレーナーとしか上手くいかないのかもしれない。
キューバの至宝、アマチュア最高傑作、ギジェルモ・リゴンドー(今年40歳)のラストランはどのような結末になるのだろう?