人生が二度あれば/井上尚弥VSTJドヘニー

グッドマンが9月の井上戦を回避し別の試合を発表したことで、9月に井上が試合をするならばTJドヘニーが最有力候補なんだそうです。

もう井上尚弥をめぐる記事は大手メディアでも毎日のように扱われていますので、情報も世論もそっちの方が速いですが、プロ記者なのに知識が浅はかだったり、誤字があったり、同じニュースの焼き直しばかりだったりですが、どうしてここにきてムロジョン・アフマダリエフの情報がないんでしょうかね。

順序的にはタパレスの次かネリの次はアフマダリエフでしたよね。

今のグッドマンでは井上尚弥に勝てない、12月までにどこまでの自信と向上が可能か、ビッグマッチはしたいが、世界王者になることこそが第一なので出来れば井上には王座を返上して欲しい、早くフェザー級に行って欲しい

が本音でしょう。

で、試合を枯らすことなくコンスタントにやっていきたいのであれば、次は苦労人、大橋ジムには互いに恩義のあるTJドヘニーが最有力とのことです。

ぶっちゃけ、私ほど、TJドヘニーを記事にしてきた日本人はいないはずです。

そんな私がTJドヘニーを短く語ると

オリンピック代表まであと少しのトップアマだったけど、清水が銅メダルをとった時の銀メダル、ジョン・ジョー・ネビンに阻まれて行けませんでした。
プロで勝ち続けていくも、風貌が冴えないので、あまり人気がなくチャンスに恵まれなかった。
もう家族を食わせていけないからボクシングを諦めかけた時に挑戦者決定戦だかをタイでやるチャンスを得た。
それに勝ち、岩佐への挑戦権を手に入れたが、もう母国では食えないのでオーストラリアに移住

日本で岩佐と接戦を演じたが、勝ちとまではおもわなかったが勝っちゃった。夢の世界王者になりました。日本ありがとう。差別なき最高の国だ。
アメリカで日本の高橋などに勝ち本場の舞台にも立ちましたが、早々に統一戦というチャンスに恵まれました。
ダニー・ローマンを苦しめましたが、スタミナと根性の差で僅差負け、王座は短命に終わりました。

もう黄昏時、それからは世界を転戦するジャーニーマンになりました。
祖国のアイドル、マイケル・コンランを苦しめても、人気で勝てません。
イオヌット・バルータやサム・グッドマンにも負け、もうキャリアの終盤でした。

マイケル・コンランでさえなれなかった世界王者になったんだからもう十分じゃん。

そんな古豪を踏み台にと、日本期待の中嶋一輝が挑むも、技術もパワーもドヘニーの方が上でした。
ドヘニーは日本で最後の居場所をみつけました。

次なる刺客は超エリートのジャフェスリー・ラミド。ドヘニーは踏み台でしたが、踏みつぶしたのはドヘニーでした。

私はファンではないですがドヘニーウォッチャーです。
老け顔の苦労人だから(失礼)、岩佐を応援してたし岩佐が僅差で勝ったとおもったのにドヘニーが勝ち、夢を叶えた主役になれない男、そしてやっぱり短命に終わり、若手の登竜門扱いになっていく姿、マイケル・コンランなどには勝ってはいけない宿命・・・

ボクシングよりも「人間の性」みたいなところでドヘニーをみていました。

中嶋一輝には勝つとおもっていました。ドヘニーの技術と経験を侮るなよと。
しかしさすがにジャフェスリー・ラミドには完封されるとおもっていました。

ジャフェスリー・ラミド戦の一撃だけは、ノックアウトオブイヤーものです。芸術です。あんなの観たことありません。ステップステップドンピシャドッカーン!!

TJドヘニーはかなりクールで上手いテクニシャンです
すごい破格のパワーパンチャーです
高齢なのでスタミナとボディが弱いです
中盤までで互角か劣勢だとそこから上積みはないです

普段は70キロ近くあろうかという体重で
計量クリアすると10キロ以上は戻すので、試合時はウェルター級並みの体重です

井上尚弥VSTJドヘニー

もし実現するなら、TJドヘニーよくやったなぁ、どん底からの最高のボクサー人生だなぁ。
ドラマだなぁとおもいます。

ただただそう思うだけであり
ジャフェスリー・ラミド戦の一撃だけがアンビリーバブルですが

井上尚弥には何もできずにノックアウト負けするでしょう。
スピードとエンジン出力が桁違いです。

もう終わりかけた
祖国にもオーストラリアにもファンがいない
40近いオヤジは

最後にデカいヤマを当てたのか

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