腹をくくる時/井上尚弥VSサム・グッドマン

12月24日に東京で行われる4団体王座防衛戦の契約の最終調整に入ったと3日(日本時間4日)、米スポーツ専門局ESPNが報じたそうです。

グッドマンが9月の対戦を避けたことで逃げたのかとおもわれましたが、一戦挟んで無事行われるようです。

そのおかげでTJドヘニーは勝てなかったけど夢と大金を掴みました。
グッドマンが挟んだ試合、タイのチャイノイ・ウォラウトという選手は結構強かったので冴えない接戦になりましたが、本当はジョンリエル・カシメロと交渉していたとどっかで読みました。カシメロが観たかったな。

これはもう勝敗予想というよりは、グッドマンサイドの決意、覚悟、心境といった面から楽しむしかない。

遂に来たるべき時が来た
俺はお金よりも世界王者になるという名誉が欲しいんだ
しかし相手は別格の世界王者だ
自分で観ても、他人が観ても、井上の方が遥かに強くみえる
すごいギャラと引き換えにタダでは済まないダメージを受けるだろう
同郷のジェイソン・モロニーは井上を肌で知ってるし俺もモロニーとスパーリングをしている
アドバイスも激励もしてくれるけど、やはり本音は井上の方が遥かに強い・・・だろう
しかし、最強を乗り越えてこそ世界王者といえるのだ
最高の舞台、チャンスともいえるじゃないか
地味な王者ではこんな金と注目度はありえない
俺は自分の力を信じている
全力でやってやるさ

そんな感じを想像しちゃうんですが、もう腹をくくっているでしょう。「自分の力を信じている」これが大事な部分でしょう。

個人的に感じるグッドマンの印象は、基本に忠実でバランスがとれ、守備的でもなく好戦的で穴の少ないレベルの高さを感じますが、何か突出したものがあるわけではなく、パワーも感じません。体格は井上より大きいですがフィジカル、パワー、スピード、テクニック、つまり総合力で敵わない、ジェイソン・モロニーと変わらない

という感じです。

しかし、優秀なアマを経てここまでプロ無敗、彼の試合をみていると適応力、対応力があります。どんな相手にも適応して少し上回れるから無敗なのだ。

グッドマンの出世試合となったライース・アリーム戦、接戦でしたが地元判定とはいえない、アリームを少し上回っていました。アリームはその後試合をしていませんが、彼は弱かったのだろうか、スティーブ・フルトンやアフマダリエフやタパレスやネリより格下だったのか、といえばわかりません。私はアリームを一番買っていました。

グッドマンはドヘニーやウォラウトも攻略していますが、やっぱり圧倒的ではないけどほんの少しの総合力で上回っていました。

だから恐らく相手に合わせて凌駕できる、基本的な体力、技術、総合力というのはかなり高い選手だろうなとおもいます。

なので井上に対しても拮抗して粘るファイトをしてくる可能性があるのかな、と希望的観測を見出しつつも、

やはりスピード、パワー、反応、全てで対処しきれず自身初の黒星、KO負けは避けられないだろう

と予想します。

井上はドヘニー戦でリスクを犯さずジワジワ削っていくスタイルをテストしてクリアしちゃいました。

果たしてグッドマンに対してどんなスタイルで臨むのでしょうか

井上尚弥にどこまで抵抗できたのかが、もはや相手の実力の物差しになってる感じです。

もう一人の対戦候補、ムロジョン・アフマダリエフは最近挑発的だが、狙い通りだろう。今やっても勝ち目は薄いが、グッドマン戦で井上の研究をさらに深め、金銭交渉をさらに高め、その時を待つ。

その時まで負けられないから自分も試合を組まないのだろう。試合しようや。

Sバンタムで唯一、フィジカルやパワーという面で勝負論があるのはアフマダリエフだけです。(裏にカシメロ)
あの太い首、上半身、マッチョぶりをみればそれしか期待出来ません。

その他前座に武居の試合が組まれるとか、タイミング的に相手は天心じゃなさそうなので外人か、手ごわそうな相手だったらいいな。

カネロが来日したいそうだが、絡まんで欲しい。
日本で一般の知名度がない事実をどう克服するのか、一体誰と戦うのか、エキシビジョン?

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