週末ライブで観れなくなってきました。それは良いことなのかもしれませんが。
西田凌佑VSヌチャイ・ドンスア
はじめて西田凌佑をちゃんと観たといえるかもしれません。穴の少ない完成度の高いサウスポーですが、突き抜けたものは感じません。ディフェンス、距離の達人というには、やや距離が近く、被弾も多いように感じました。しかしコンディション不良でスパーリング出来ない状態でリングに上がっていたとのことなので、もっと調子がよければより余裕の勝利になっただろう。ドンスアというのが基礎のしっかりした選手ではあったが、世界レベルの実力がなかった。
今のところ中谷潤人に次ぐ実力者だとおもうが、武居や堤の方が総合力は劣っても、突出した強みがある。対戦してみないとわからない。それには各自次の試合をクリアすることだ。
ハイメ・ムンギアVSブルーノ・スラーチェ
5回やったら4度、5度?はムンギアが勝つであろう相手に逆転ノックアウト負け。ダウンも奪い優勢に試合を進めていたが、強引に仕留めにいく寸前に完璧なカウンターを食ってしまった。スラーチェという選手はKO率が低いので油断、慢心もあっただろう。こういう試合になるだろうから徹底してカウンターを練習してきたそうだ。
しかしレフリーが続行すれば、ムンギアはなんとか持ち直し逆転できていたかもしれない。そういうファイトも多いから。
それでもムンギアはカネロ戦以降、結構ハードな再起戦を重ねており、打ち合いで上回るスタイルなのでダメージや勤続疲労が出ているのかもしれない。こういうパンチの食い方は危ない。
ムロジョン・アフマダリエフVSリカルド・エスピノサ
結果だけみればアフマダリエフの圧勝で、やはり技術もパワーも別格なんだな、あのエスピノサが何も出来なかったになるが、内容をみると、こんなにスローで井上尚弥に対抗できるのか疑問だ。
タパレスには負けるべくして負けた、タパレスの方が速いと感じてしまいました。それでも、技術とパワーが尋常じゃないので余裕のノックアウト勝利になったのだろう。強い、上手いと感じるが速いとおもえない。
その他、グッドマンの次といわれるアラン・デイビット・ピカソが楽勝したようですが内容をまだ確認していません。こっちを井上への挑戦者として売り出していきたいみたいです。
フェザー級並みの体格を誇る無敗のメキシカンアイドル、どうなることやら?
おまけ
井上戦で最後のひと稼ぎ、引退だろうとおもわれたTJドヘニーが、フェザー級王者のニック・ボールに挑戦できるそうだ。負けてすぐ上の階級で世界戦なんて井上戦にさらにボーナスがついてきたようなものだ。
ドヘニーの適正はフェザー級以上だろうし、ニック・ボールより大きいし、勝機はあるとおもうが、元々TJドヘニーはイギリス人ではなくアイルランド人であり、母国でさえチャンスを掴めずジャーニーマンとなり、ボクシングを諦めかけるほど苦労をしてきた男だ。
こういうイギリスの有望、希望株に胸を貸す、アンダードッグを引き受ける試合も多く、たいていの場合は今一つの出来で負ける、ボディで倒れる、敗戦処理係みたいな役目となることが多い。
なので、抵抗むなしくニック・ボールのフィジカルパワーとスタミナに潰されるとおもわれるが、日本ではノビノビと戦い、中嶋やラミドに楽勝したように、地力はあるので、王座を獲るくらいの狂い咲きをして欲しい。