石本康隆VSウィルフレッド・バスケスJR

マカオでの記念興行、有名どころの顔みせ、メインは2大会連続金メダルの中国ゾウ・ジミンのプロデビュー、石本はたぶん引き立て役扱いで呼ばれたものとおもわれますが・・・

見事、元世界王者にしてドネアにも善戦したウィルフレッド・バスケスJRを破ってかませがかみついてくれました。
これは驚きです。

石本のことあまり知らず、日本タイトルで芹江に負けたくらいの印象しかなかったですが、調べてみると負けは判定ばかりなんですね、なるほどだからバスケスJRの強打に耐えることができたんだなと。

ドネア戦からの復帰、バスケスJRはやや久しぶりでタトゥーの多い怖い兄ちゃんから髪がクリクリに伸びてかわいい風貌に変わってましたがその強打は相変わらず、いつもの強い彼でした。3階級制覇の親父に似てパンチが驚異的に強く、ドネアのSバンタムの相手で一番手ごわかった、西岡相手でもわからない、ドネアがいなければ王者に復帰できる、アルセ戦の敗北は墓穴

それくらい未だ強い評価は変わりませんでした。

そんな強打のバスケスJRに真っ向打ち合い、8ラウンド終了間際は右ショートでダウンも奪っての勝利。
少なくとも世界挑戦の権利は得た見事な勝利でした。

バスケスJRの強い連打がやや優勢にも見えますが、ほとんどの相手が崩れていくところ、石本は必ず反撃、強襲し返してました。
勝利は本人と陣営だけで誰もが負けを覚悟していたほどの知名度の差がありましたがすごいことをしでかしました。

バスケスJRとしては勝って当たり前の復帰戦、ノ―作戦で自信過剰で力でねじ伏せようとしすぎだったのかもしれません。
テクニックよりパワー型の選手なので耐久力、精神力があれば誰ともかみ合うスタイルです。やりにくさは強打以外ありません。

相手のインパクトからして海外で過去一番のアップセットだったかもしれません。
感動しました。石本、ありがとう。

が、こんな快挙も日本では報道されず・・・
ミーハーで薄っぺらいマスコミにはついていけない世界なのでしょう。

それと印象的だったのはブライアン・ビロリアの敗戦。
相手はロマン・ゴンザレスに肉薄した選手なので懸念はしてましたが・・・
ビロリアは前半飛ばして失速、後半フラフラで負け、という試合が多いです。
能力高いが毎度同じ失敗を繰り返すのでもはやこれまで、こういう特徴の選手なのでしょう・・・な。

昨日はTBSの茶番がありました。
もはや多すぎる日本人世界王者を整理して欲しい、実力者だけ残って欲しいとの願いから観てしまいました。

両者敗者というべき世界王者を張る実力は全くありません。
バンタム相当のパワーもありません。

しかし12ラウンド終わって、やっと変なのがひとり減る、新王者パノムンレックはおいしい穴王者だなぁ
なんておもってましたが・・・まさかの・・・炸裂!!

自分が好きなボクシングを冒涜されてもう何年になるのか・・・
ファンを辞める、ボクシングを捨てる時期なのかもしれません。
鬼塚も佐藤も赤井も、支持するのやめさせていただく以外ありません。

ちなみに前座っぽくみせて実は過去の録画の二男の試合も見事なシナリオ。
最後のダウンシーン?当たってませんから。

今日は本当の世界バンタム級の試合があります。

山中、ツニャカオ

どっちも昨日のボクサーよりは100倍強いですが、どちらかが敗れる厳しい本当の世界戦です。
誰がどう解説するのかわかりませんが、昨日と比較し、そう言いきっちゃってもらいたいものです。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
What’s your Reaction?
最高
最高
0
いいね
いいね
0
ハハハ
ハハハ
0
うーん
うーん
0
がっかり
がっかり
0
最低
最低
0
コメント一覧
  1. 野上のタケさん

    下田でも勝てる相手ではないとおもってました。
    相手のいないリゴンドーに指名されるかも。

    ガツガツ行くことは間違いないですね。

    にしだかずこさん

    これぞ本当のボクシングでした。
    日本のマスコミは本物は放映できないんじゃないでしょうか?
    情報操作してお金儲けるのが仕事なので。

    0
    0
  2. 香川県出身でこんなに根性のある人がいたんですね
    打たれ強いと云う事も大事ですが決して怯まなかった精神力の強さを感じました。
    相手のバスケスはリング内を逃げるようなふりが見えて流石ラテン系の国です。
    ダウンを取った時やった、勝ったと確信しました。
    スタミナと強い精神力が貴方のボクシング人生を豊かにしてくれるでしょう。
    今後も注目して行きます。
    日本ではパロデイの様な試合がせっせと行われてtbsで放送されておりましたが
    海外で日本人ボクサーの格調高い試合を放送しません。
    一度マスコミテレビを解体して国民の益に沿った番組創りを日本人の手で
    出来るよう願っております。勝って兜の緒を締めよ。

    0
    0
  3.  海外での日本人のアップセットは、
    感動しますね。

    ”やったぁ-、やったぁ-”

    歳のせいか、涙が出てしまいます。
    しかし、帝拳は層が厚いですねェ。

    0
    0
  4. 桐島条助さん

    真っ向勝負がかっこうのバスケス対策でしたね。
    相当タフじゃないとやってけませんが。
    帝拳にこんないい選手いたんですね。
    バスケスには下田でも勝てないんでは?

    borokabuさん

    高山以上に相手がツワモノでしたよね。
    王者時代の試合もドネア戦も含め、強いボクサーです。
    そう考えると石本もですが芹江とか日本で揉まれたボクサーは
    結構やっていけるもんだとおもいます。
    TBSのはパノムのボクシングを亀田がしていたとしたら

    同じサウスポーでも完勝、格の違いをみせた

    になるでしょう。

    明らかにパノムの方がいいジャブを打ち
    攻勢、有効打を打ち、余裕で圧倒していました。
    2ラウンドにアッパーでぐらつかせたのに解説は無視でしたね。
    ひどいもんだ。

    ブリブリボクシングファンさん

    敗戦は全て判定のようで、バスケスの強打にも応戦できる
    すごくタフで防御もいい選手なのかもしれません。
    スタミナも十分でした。

    世界戦までいくかもしれませんね。

    0
    0
  5. 石本やってくれましたね~!パッと見普通の
    優しそうな兄ちゃんなのに、ナイス!!

    0
    0
  6. 自分もバスケスJrはかなり強い選手だと思います。強打はオヤジより落ちますが、それでも左フックは強いし、ドネアを意外と苦しめたジャブ、石本選手の事は殆ど知りませんでしたが、ある意味、高山の勝利以上にステータスの高いモンです。TBSボクはプロレスでしょう

    0
    0
  7. 石本は本当に真っ向勝負で勝ちましたね。
    ここ最近では、石田vsカークランド以来の痛快な金星でした。
    こういう海外での勇気ある挑戦が増えてるのは、いい事だと思います。

    0
    0
おすすめの記事