スコット・クイッグVS大竹秀典

最近のどの世界戦より応援していた試合。

これが世界挑戦の正しいあり方だ。挑戦者の立場でなんでもかんでも日本に呼んできてホームゲームにしてはいけない。

大差判定負けだが僅か差の積み重ねだろう。
大竹とクイッグの差はパンチ力、あとはディフェンスワークもクイッグの方がバリエーションがあった。

しかしクイッグもたいした見せ場を作ることができず、タフな大竹を前に判定がやっとという冴えない内容だ。
大竹にもっとパワーがあればクイッグを押し込んでいけたかもしれない。

当初、和氣に声がかかったそうだが、メリハリと一発のある和氣なら可能性があったかもとおもう反面、大竹だからこそ王者の強さを封印したのかもともおもう。
下田でもポイントはリードできる相手だろう。ボカッっといいのを食らう恐れが高いけど。

大竹の戦術がひとつで愚直に打ち合うしかなく、毎ラウンド同じ展開、リズムに変化なく単調。
クイッグの方が少しだけ器用だったので最後までチャンスが訪れなかった。

繰り返し、大竹だから王者が凡庸にみえたのかもしれないが、クイッグはSバンタムでは並だ。
パンチが強くタフだがスキルもスピードも平均点というところ。
地味に強いといった感じで意外性はない。

雲の上にリコンドー、かなり強いレオ・サンタクルス、キコ・マルチネスに2度勝ったカール・フランプトンとなかなかハードだがリコンドー以外は決して打破できぬ壁ではない。

山中が筆頭候補だが、チャンスがくれば日本人は尻込みしてないでチャレンジして欲しい。
ここでためらっているようでは王者にはなれない。