激戦区Sウェルターでのブルックの復帰戦。彼の復帰よりもラブチェンコにまだチャンスが残されていたのをうれしくおもいピックアップ。
セルゲイ・ラブチェンコ
アマ238戦217勝
プロ29勝22KO2敗
ベラルーシのボクサーは才能あるのになかなか輝けない。やや不遇で挫折していきます。ランセス・バルテレミとの因縁の再戦で崖っぷちのキリル・レリもそうです。全勝王者でいても不思議じゃない試合をしてきましたが、最後のチャンスかもしれません。しかも相手が曲者だ。
ラブチェンコはレリ以前から期待されたSウェルターのスラッガーで、左右にスイッチする強打者。リッキー・ハットンにプロモートされてきました。勝ち星の中には46勝2敗でジャレット・ハードの指名挑戦権を持つフランスのセドリック・ビトゥなどもあります。
元王者アンソニー・ムンディン戦でスプリットで初敗北
その後、米国ホープのトニー・ハリソンに敗れて、トップレースから脱落してしまいました。
https://www.youtube.com/watch?v=1S4gFTfNDmQ
ハイライトなのでわからないが、地元判定の声がきかれる試合です。
10ラウンドはムンディンダウン寸前ですし。
この2度の敗北という記録はベラルーシの選手には致命的で、再起はしても今年は1戦だけです。それでいきなり、元安定王者の天才ケル・ブルックの相手に指名されました。扱いは高級カマセでしょう。
ラブチェンコ
「ケル・ブルックとの試合が楽しみです。戦争になるでしょう。英国のシェフィールドにはいい思い出(勝利)しかありません。今回も同じ結果になるでしょう。トップランカー同士の戦いですから勝った方が世界王座に挑戦するはずです。その意味でも私もブルックも絶対落とせない試合です。」
ラブチェンコは2012年にシェフィールドでブルックの盟友、同じブレンダン・イングルの選手、カネロにも12ラウンドまで粘ったライアン・ローズを7回KOしてます。(ローズはこれで引退)この伏線があり、6年越しのリベンジの意味もあります。
フィニッシュは何が効いたのでしょうか?
ディレイダウンでしょうか?
このかすったようなボディ?
かなり効いていますが・・・
ブルック
「スペンスに負けて怪我をし再起に時間がかかりました。試合が待ちきれません。Sウェルター級で新たなチャレンジをします。2階級制覇が今の私の目標です。
ラブチェンコは危険な相手ですが、即世界トップレベルにジャンプアップしたいし、私のファイトスタイルが融合し電撃的な試合になるでしょう。地元、シェフィールドの空気が待ちきれません。」
GGGとのミドル級スペシャルマッチの後に超新星、エロール・スペンスの挑戦を受け2連敗。そして再起はラブチェンコ。これぞ、ボクサーの鏡といえそうな王道マッチメイクのケル・ブルック。2連敗も彼の能力が否定された負け方ではなかった。
ここでも大きく天才肌の地元ブルックが有利だろうが、自分は不遇のベラルシアン、ラブチェンコを応援します。ブルックは強いが、打たれ強くはないし2連戦でダメージが残っているのではないか?重いパンチを持つラブチェンコのKOが理想だが、ガンガン攻めて再びブルックに怪我などのアクシデントが起これば、棄権を余儀なくされるだろう。ブルックは傷付きやすくなっているとおもわれる。
ミドルはもちろん、Sウェルターもブルックには荷が重い気がします。ウェルターのスペンスの圧力に屈したし・・・何より、エディ・ハーンの選手であればもう応援できません。
ラブチェンコ、最大の武器は恐ロシアな強打です。大人しいファイトをしては勝ち目がないので、肉を切らせて骨を断つタフファイトで再浮上して欲しい。