昨日までがっつり書いたハメドの記事だがやっぱりルイス・ネリーの方が大人気・・・
私はもうオールドファン、じじいなんだなを再確認できましたが、今週末はヘビー級トップのアメリカデビューだからハメドよりもビッグニュースなのかもしれない。WBSS優勝のカラム・スミスもついてくる。アメリカやイギリスでは大変な一日なのだろうが日本人的には温度差が・・・
なので、ボヤキ風展望で
アンソニー・ジョシュア
22勝21KO
ヘビー級3団体統一王者だが、個人的な前提としてジョシュアをヘビー級最強だとはおもっていない。かといってワイルダーでもフューリーでもない。じゃあ誰なんだと言えばわからない。エフェ・アジャグバが好みだがまだだろう。今は3代巨頭が優位でもやれば誰かにポカをするレベルというくらいだ。
年2試合、どうしたってお金になるので期待されるワイルダーとの試合はなかなか実現しない。やれば6-4で有利だろうか、不自然すぎる超合金の肉体を誇り、攻防共に堅実志向、穴が少なくなってきたが、瞬発系には弱いとみる。この肉体にはメガトン級のパワーの代償が必ずあるはずで打たれ脆さとスタミナは克服できないと。
[st-card-ex url="https://boxvideo.sports-web.net/ko-samurai/5139" target="_blank" rel="nofollow" label="" name="" bgcolor="" color="" readmore="続きを見る"]アンディ・ルイズJr
32勝21KO1敗
代役、棚ぼたラッキーなのでジョシュアであろうとそんなに恐れることはない。失うものは何もない。アンコ型のおデブ体型だがプレッシャーとスピード、フックの回転力はジョシュアを上回る。共通の対戦者、ジョセフ・パーカーで明暗を分けているがルイズの勝ちでもいい内容といえた。
ジョシュアの固く重いパンチをかいくぐりプレスをかけてロープ、コーナーに押し込む、ゼロ距離を作れるなら勝機もある。相撲ファイトと素早い連打でジョシュアを消耗させることができるか、それとも技巧と強打の前に成す術なしか。
ついでに
デオンティ・ワイルダー
41勝40KO1分
相変わらず大味で細かな技巧を感じないが右をねじ込む感性だけはすごい。ヘビー級はこれでいいのかもしれない。重量的には軽いのだが、誰よりも決定力のある右を誇り接戦でもダウンを奪うので常に勝者の印象がまとう。ジョシュアの総合力には劣るが、豪快さとハートはワイルダーの方が好みなので対戦するならこちらを推す。ルイス・オルティス戦はもちろん、ブレアジールに初回ワンパンチノックアウトの試合でさえピンチはあった。愛嬌か。
https://www.youtube.com/watch?v=5KElfboeVds
タイソン・フューリー
27勝19KO1分
昔クリチコを判定で下し、ワイルダーにポイント勝ちしかけの引き分けで、彼も3人目のビッグネームに加わった。キャラが濃く大金が動く。もしかしたらトップになれるかもしれないが、試合でも練習でもこの大男はパワーレスで技巧派寄りなのでヘビー級王者として物足りないと感じる。
https://www.youtube.com/watch?v=GUtudZ-jWvg
カラム・スミスVSアッサン・エンダム
WBSS優勝から約8カ月ぶりのスミス、すっかりスーパーミドル級の大物気取りだが、これが初防衛戦である。実績はまだこれから。対するは高級カマセ扱いのエンダム35歳だが、村田戦後マーティン・マレーに競り勝ったりしているから捨てたもんじゃない。カネロ戦を目指すスミスは圧勝しておきたいところだが、エンダムはニッキー・ホルツケンよりは手ごわいはずだ。エンダムのやる気次第だが、本来一階級下で身長差はかなりあった。判定かKOか、エンダムが勝つまではいかないだろう。強豪とのキャリアはエンダムが上。
Hassan N'Dam N'Jikam やはり日本以外だと、ハッサン・ヌダム・ヌジカムじゃないかな。聞いてみよう。
https://www.youtube.com/watch?v=qS1Cp533sD4&t=70s
ジョシュ・ケリーVSレイ・ロビンソン
英国ウェルター級の切り札で見た目もスタイルもかっこいいジョシュ・ケリー。ハメドライクな型のない天才的なファイトをする。対するレイ・ロビンソンはトップコンテンダーのカバリャウスカスの連勝記録にはじめてドローをつけたサウスポーの技巧派。
ケリーが攻撃的なのに対しロビンソンはかなり守備的なので、この守備をケリーが突破できるかが見どころだ。天才的な動きのケリーでも五輪では中央アジア勢のトップに勝てなかったが、プロ向きで逆転可能かもしれない。勝てば米国人ばかりのウェルター級に風穴を開けることになるから応援する。
強豪とのキャリアはロビンソンが上。