炎 流れる彼方/フリオ・セサール・マルティネスVSマクウィリアムス・アローヨ

結局マルチネスの強引さに巻き込まれ、アローヨも炎の打ち合いをしていくだろう。
バチバチの結末や如何に・・・

COVID-19の流行により、マクウィリアムス・アローヨは2020年に活動できなかったが、2月27日にフロリダ州マイアミのハードロック・スタジアムで開催されるWBCフライ級王座獲得に挑戦することになった。

アローヨはメキシコの危険なパンチャー、フリオ・セサール・マルティネスと対戦する。

2010年にプロ転向した元オリンピアンで、経験豊富なスーツケースを背負って到着したアローヨが、3度目の世界タイトル獲得に挑む。

マルチネスは2019年にニカラグアのクリストファー・ロサレスを倒して王者となった。

アローヨ
「私はとても興奮していますし、夢は常に世界チャンピオンになることでした。今、私はミゲル・コット・プロモーションズという会社の下で、その新しい機会を得た。私はツールを持っているし、タフな戦いであることは分かっているが、今回のようなテストのための準備はできている」

アローヨは2016年にロマン "チョコラティート "ゴンサレスに挑戦し、大乱闘を繰り広げた。全会一致の判定で敗れたものの、プエルトリコ人ボクサーは大きな印象を残し、後にカルロス・クアドラスに判定勝利してボクシングの質の高さを証明した。

アローヨ
「パンデミックで戦うことができなかった間、ジムで活動していたし、体調を維持するためにボクシングの練習をしたいという人たちと一緒に活動していた。だから準備はできている。徹底的にトレーニングしてきたでのこのチャンスを生かしたいと思います。マルチネスが偉大なチャンピオンであることは分かっている。彼はアグレッシブなファイターで、尊敬の念を持っているが、リング上では別のものになるだろう。」

マルティネス(26歳)のプロ戦績は17勝1敗13KO。アローヨは35歳 20勝4敗、15KO。

アローヨ
「私はキャリアを通じ、多くの犠牲を払い、多くの仕事をしてきた。でも、ボクシングのおかげで今の自分がある。あと2,3年は現役でいたいが、今の使命はリングに上がって世界チャンピオンになることだ。」

マルチネスとアローヨの間の戦いは、サウル "カネロ "アルバレスの指名試合、スーパーミドル級タイトル防衛戦のアヴニ・ユルディリムとの共同開催となる。

カネロもうすぐなのかぁ。次がビリー・ジョーと言われているので、カラム・スミスもアヴニ・ユルディリムも空気のようなものだな。フランチャイズなのに、ユルディリムとの指名試合にこだわるのは何故?

メキシコVSプエルトリコ

歴史と伝統の戦いは26歳の新鋭と35歳のベテラン対決となった。

マクウィリアムス・アローヨも35歳。デビューの頃から知っている。アマ世界選手権覇者の鳴り物入りで将来を嘱望されていたが、未だに世界に届いていない。

アローヨの2敗は日本人によるものだ。

キャリア序盤、4戦目で連勝記録を伸ばすつもりが、アメリカを主戦場にしていた岡田隆志に判定負け。4回戦だからミスを挽回できなかったような試合だが、アマ世界王者はここで早速こけた。

そして井岡一翔のSフライデビュー戦、パワーで押すつもりが、井岡の洗練された技術とカウンターに出鼻を挫かれた。あの試合は井岡VS田中を彷彿とさせる原型のようなものだった。

その他の2敗は、最盛期のロマゴンに判定まで粘るも総合力で負け。アムナット・ルエンロンからダウンを奪うも僅差判定負け。これは結果が逆でもおかしくない内容だった。

世界王者まであと少し、不運も感じるキャリアだが、トップレベルで突き抜けたものがないのも事実。善戦マンなのだ。技術でダメならパワーでゴリ押す正直なファイトをするが、その愚直さが隙となり、勝ちきれない。

プエルトリカンにはこういうタイプの選手が多く、勢いはあるが緻密さが足りず大事な試合を落とす。対日本人との試合は最近コンプレックスとなっているのではないかというほど負けている。

それもこれも含め、プエルトリカンらしさともいえる。

対するメキシコの新鋭、フリオ・セサール・マルティネスは、小さなロベルト・デュランかと言われるほどの無尽蔵のアタッカー。ミニマムのように小さいが馬力、エンジンが凄まじく、正面突破で全てを破壊する規格外の王者だ。

この不敗のエディ・レイノソチームの軽量級の秘蔵っ子こそ、次世代のスター、

ウンベルト・ゴンザレス
ロマン・ゴンザレス
ファン・フランシスコ・エストラーダ

に続くような可能性を秘めている気がしつつ、疑問点も多い。

正面突破でスタイルが愚直すぎる。
スタミナやタフネスが凄いが被弾しすぎる。
ボクシングが愚鈍、単純
小さすぎる

などなど・・・

そして、若いが故の勢いで試合数は多いが、謎の病欠もまた多い。コロナ陽性ではないと言うが、一体どんな急病なのだ?

勢い、運、スター性は断然マルティネスだが、マクウィリアムス・アローヨとの対戦を経て、この小兵がレジェンドクラスの逸材なのかどうかが推し量れるだろう。

メキシコVSプエルトリコ

結局マルチネスの強引さに巻き込まれ、アローヨも炎の打ち合いをしていくだろう。

バチバチの結末や如何に・・・

私は断然、苦節のアローヨを応援している。

ここに当たり前のように、中谷潤人も加わっていかねばならない。

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コメント一覧
  1. 井上が勝ったロドリゲスは雑魚で、井岡が勝ったアローヨは強豪だからね
    一体どんな基準で語ってるのやら…

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  2. 井上下げとスーパーフライ上げは迷惑ボクオタ「ななし」の特徴なのでスルー安定です。

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    • すっかり尾張守ブログの文体になってますね。態々他所様のブログに逆張りコメントでアクセス数を稼いでくれるなんて、親切な方なのでしょう。

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  3. スーパーフライ級はスカスカ階級じゃなく、実力者ばかりです。田中をぼこった井岡ですら、ニエテスに勝てませんからね。

    ロドリゲスのような雑魚やロートルのバンタム級に長い間いなかったドネアを倒せば、階級NO1に躍り出る甘い階級じゃなく、ロマゴン、シーサケット、エストラーダ、アンカハス、ニエテスなどすべて倒さないと階級NO1に躍り出る階級じゃないですからね。

    あのヤファイですら、ロマゴンにやられるわけですから。

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  4. 元PFP1位のロマゴンとPFP常連のエストラーダは2012年両者が対戦してから現在に至るまで、8年のキャリアで負けたのはシーサケットのみです。ロマゴンに至っては、生涯でシーサケットにしか負けていない。
    つまり、シーサケット以外のスーパーフライ級のボクサーは誰も、エストラーダやロマゴンに勝てないのです。それだけシーサケットの強さがある意味際立ってますね。
    ロマゴン、エストラーダについては、タイトル数、対戦数、対戦相手の質など調べたら、アンカハス、ニエテス、井岡とは当然違うし、田中など問題外。雑魚やロートル仮りをしている世界王者とはキャリアが全然違いますね。

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  5. シーサケット対アムナット
    カシメロにワンパンで悶絶させられたアムナット(リゴンドーとほぼ同い年)のボディをあれだけ叩きながら失速させるのが精一杯で、ダウンの一つも奪えないのは悪い意味で驚きました。
    イラン・ディアス戦でもほとんどダウンに近いスリップを2度取られた上に結局格下の相手にもたつき倒しきれませんでした。
    適正階級を超えたロマゴンをフィジカル差で捻り潰したイメージが強すぎるだけで、この辺がシーサケットの実際の実力なのかもしれません。

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  6. わざとかしらんが、毎回、選手の名前を間違えながら、
    井上と関係のない記事にも井上と井上が対戦した選手を下げる変な人が現れるようになったなあ

    関係のない記事にも似たコメントを何度もするのはさすがに目障りだわ

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  7. リゴンドーは最近の試合をみるに衰えが顕著で今や平凡な選手に成り下がっております。
    いくら節制していても40の井上と今の井上が対戦する様なものですよ。
    対戦する必要なし、さっさと上げるべき。
    ケーガイ、ニヤンバヤル辺りでチューンナップしてビッグマッチへ。

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  8. アロヨはアムナットに競り負けたのがキャリアの分岐点だった
    まあ井岡よりは良く戦ったとは言えはぐらかされる時間もあって、別にアロヨが勝ちきったと言える試合でもなかったが
    ナバレッテは、ホルタとヴァカは確かノーランカーでしょ
    スーパーバンタム時代の戦績は水増し感は否めないね

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  9. 井上の対戦相手が30代半ば前後の老いぼれが多いのが気になります。井上の近年の対戦相手で20代でバリバリだったのは、モロニーやロドリゲスだけ。彼らは、バーネットやネリーよりはるかに格下のボクサーでし。
    リゴンドーも10年近く前のボクサーです。もう40代。
    スーパーフライ級のようにタレントが揃っているとはいえず、ドネアやリゴンドーのように10年近く前が全盛期だったボクサーがいまだに、バンタム級のトップ戦線にいるわけだから、バンタム級の
    若手タレントがいかに育ってないか、スカスカ階級なのがわかります。

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    • モロニーはともかくロドリゲスが指名挑戦者になった途端にWBAだけ保持しながらIBFだけ返上したバーネットや、ロドリゲスとに試合時に体重超過したくせなやつに落とそうしなかったネリのどこがどう格上なんですか?
      あとパンタム級の層が薄いのは確かですがスーパーフライも大して変わらんのでは?
      どう考えても適正階級過ぎてるロマゴン、それとどっこいどっこいの試合した上で善戦マン止まりのアローヨにやられるクアドラス
      今のアムナットにもたつく程に劣化したシーサケット
      まともなのエストラーダくらいでしょう
      そのエストラーダも井上に粉砕されたナルバエスに負けてるオルクタにもたついたかと思えば、直近ではクアドラスにダウンを奪われ疑惑のゴングに救われる体たらくです
      そして次戦では前述したとおり完全に適正階級過ぎてるロマゴンとやるそうですね

      というかパンタム級の若手タレントがいかに育ってないか、とか言ってましたけどそれじゃスーパーフライ級で育ってる若手タレントって誰ですか?

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      • 彼(彼女?)の頭の中で、バーネットと「はるかに格下」のモロニーの間に、一体何人入るのか気になるところではありますね。尤も格下に置いた理由は「井上に負けたから」でしょう。バーネットとネリ、全く異なるスタイルの選手(しかも引退した選手と選手呼びも忌むべき輩)を持ってきた辺り、本当にわかりやすい。

        そんな事はどうでも良いのですが、コロナ禍でコンディションが上がらない選手も出てきているので、マルチネスがコンディション不良で、アローヨが井岡戦並みに整えられたら可能性はあるとは思います。
        フライ級だとムザラネに肉薄したワシームも名前を聞かなくなりましたね。
        あと無敗で良さそうな選手だとジェシーロドリゲス、アンドリューモロニーと最近疑惑のNCで引き分けたフランコの弟で、まだ8回戦ですが中々いいボクシングしてます。しかも帝拳所属なので、将来近辺階級の日本人との絡みもあるかもしれません。

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  10. アローヨはクアドラス戦後は実績のある井岡以外には負けてないから今の位置にいるだけで、もうランキング相応の力は残していないと思います。
    かつては兄弟揃っての世界王座獲得を期待されたけど、円形脱毛症になるほどの体調不良だったロマゴン相手に判定まで粘った試合と、酒浸りで満足に練習してないクアドラスに勝ったのがキャリアハイになりそうです。

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  11. バンタム級は井上のライバル、バーネット、ネリー、テテが戦線離脱して、スカスカになり全盛期をとっくにすぎた老いぼれたドネアをつかって、なんとか泊を保ち、最後に残った井上がたなぼたでトップに躍り出たわけです。
    ただし、井上には最大の難敵、リゴンドがいます。
    リゴンド×カシメロの勝者と井上がやって井上が勝てば、もうやることはなくなるでしょう。

    スーパーバンタム級はナバラッテとレイ・バルガスという難攻不落のメキシカンが去って、戦国時代に、アフマダリエルが統一王者として君臨しですが、アフマダリエルはまだ新参者です。

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    • 減量苦で上げた結果平凡になったネリとナバレッテは、今のところは体格差ありきの選手と見るのが妥当でしょう。

      もしリゴンドーが井上に負けたら、今度はリゴンドーを老いぼれ呼ばわりするんでしょ。井上が戦った選手はスルーするかdisって、まだ戦っていない選手を持ち上げる。大変わかりやすくてよろしい。

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    • そもそもナバレッテはSバンタムではドグボエ以外大した相手とやってないので、過大評価だったかもしれません。
      というかナバレッテはまずスタミナをなんとかしなさい。
      ネリは論外。

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  12. プクーさん、
    SM級ではFCではなく普通の正王者なので、当初の指令通りユルディリム戦です。世間がFCをWBC王者と認めてないので(テオしかり)4団体統一後、FCになるかも?。
    WBAみたいに昇格制にすれば問題ないのに。

    マックウィリアムス、
    潤人との挑決は、転級を理由に断ったとか。それがいつの間にか指名挑戦てなんかオカシイ。WBCはこういうケースが多い。じゃあ挑決なんて無視しとけばいいじゃん。
    レイマルテ、指名試合クリアなら統一路線へ。コンセプとの指名試合はどうした?ダラキしか空いていない。
    潤人×キム翔、山内、あと矢吹もリベンジ希望だとか。矢吹が交渉してる「強い奴」とは誰?。

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  13. ブイトラゴ程度にコロコロ転がされてスコア僅差の大苦戦だったアロヨじゃマルチネスは厳しいでしょう。
    アロヨは結局善戦マンのまま終わりそう。

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    • 失礼、スコアはそこまで僅差ではありませんでした。
      「取ったラウンド数は僅差」ですね。

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  14. フライ級はロサレスやセルピーやエドワーズなど強いボクサーがマルチネスにかたずけられて、比嘉も去り、王者以外は世界レベルとはいえない経験の乏しいボクサーばかりで、スカスカですね。ビロリア戦あと指名試合をクリアした後にひきこもっているダラキアン、経験豊富なムラザネ、勢いがある売出し中のマルチネスはもう統一戦をやってもいいでしょ。

    中谷についてはまだ統一戦をできるほどの世界戦の経験を積んでないので、もうすこし、ランキング1位や比嘉をやぶったロサレスあたりとやって実績を積んでほしいですね。

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    • ミニマム、L・フライと、近年は最軽量級から順々に選手層が薄くなって来てるような気もしますね。

      トップ集団の抗争が収束した後のS・フライ級や、井上が更地にした後のバンタム級も追って鎮火しそう。

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    • チャンピオンになったからには実績なんて言ってないで常に最強の相手を求めて行くべきだろ
      ただでさえスカスカなんだから

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    • 中谷はしばらく国内の選手としか試合できないだろうし元王者の木村とかAP王者の山内あたりとやればいいと思う。

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  15. アローヨは田中よりもディフェンスがよく、パンチも多彩で、駆け引きもできます。
    前傾姿勢の井岡のガードの隙間にアッパーをこつこつとあてる狡猾さを見せてました。
    井岡はアローヨの動きが衰え、ガードがルーズになったところに一瞬の隙をついて狙いすました右カウンターが炸裂しましたが、田中のように何度も同じミスをアローヨはおかしません。
    ただ、そんなアローヨもロートルの域にさしかかり、アローヨは若さと勢いのあるマルチネスに引導をわたされるのでしょうか?

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  16. プエルトリカンVS日本人といえば、その中谷の指名挑戦者がアコスタですね。日本で世界戦ができるようになるまで開催されないのでしょう。

    アローヨのような世界王座にあと一歩届かない選手は応援したくなりますが、マルティネスは厳しいかなと思います。

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