クルーザー級を語ることはめったにない。
そのくらい不要な不人気階級だが、この両者は見逃せない。
やっぱり、超人化したヘビー級じゃ小柄だけどLヘビーじゃない大きさとパワーなんだよな。
こっちをヘビー級にして2メートル級はスーパーヘビーにすれば一気に活性化するでしょう。
クジストフ・グロワッキー
26勝16KO
長期王者のマルコ・フックを倒して戴冠したサウスポー。
この試合が個人的には昨年の年間最優秀だ。
タイソンが負けた時のように、頑丈さが取り柄のフックが限界を超えて崩れゆくシーン。
不倒の男が倒れる瞬間は永遠に脳に刻まれる。
初防衛もし、並じゃない強い部類の王者であると確信しているが、相手が悪い。
オレクサンドル・ウシク
9勝全KO
2011年世界ボクシング選手権ヘビー級金メダル
ロンドンオリンピックヘビー級金メダル
WBOインターコンチネンタルクルーザー級王座
ロマチェンコやジョシュアに続いてベルト獲得なるか?
ロンドン組は王者になるだけでなくプロでもP4Pレベルになりつつあるからなぁ。
ベルトなしのオスカー・バルデスなんかもしっかり王者となったし。
このウシクという選手、ハンサムにも、ブサイクにもみえ、目が怖いんだよなぁ。
流行らないだろう奇抜な髪形が個性というか損をしているような・・・
これはイケメンなんでしょうか?
肝心のボクシングは全KOだけどパワー型ではないような気がする
チームメイトだったロマチェンコの影響を少し感じる。
大柄で鈍重だがスタイリッシュなボクシングをみせる。
アマの実績はすごいがやはりスーパーヘビーではない、昔ならヘビー級だろうがクルーザーがぴったりである。
パワーやスタイル的にはグロワッキーの方が好みでプロらしいとおもうが
アマの実績が全然違うのでウシクのテクニックが上回ってもおかしくはない。
ちなみにグロワッキーも130戦くらいのアマ歴がありポーランド国内王者
ヨーロッパ選手権銅くらいだったそうです。
無敗同士の対決はそそられますし普通に最強の王者に挑み、最強の挑戦者を迎える姿勢がかっこいい。
全く逃げない正真正銘の王者です。