マニー・パッキャオ LAST

ラスベガスといいたいところですが水道橋Groveで観戦してきました。
日本では誰にも例えられないスケールのレジェンドのラストマッチです。

モチベーションやコンディショニングに不安がありましたが、究極仕上げだったとおもいます。
対するブラッドリーも相手がパッキャオでなければ負ける姿が浮かばないほど強くいい状態でした。

ナチュラルで攻めてくるパッキャオの踏み込みに対し
マルケス戦の再現のごとく右カウンターをあわせる作戦のブラッドリーですが、その作戦も想定内のパッキャオが一枚上手でした。

両者の次元だと右とか左とか関係なくどこからどんなパンチが出てくるのか、多彩すぎ、速すぎでよく見えない部分がありましたが、ブラッドリーが作戦通りに動くのに対し、パッキャオはやはりその上をいく。
普通止まるだろうという状態からさらに数発パンチが出てくるので勘のいいブラッドリーもダウンをしました。
2度目のダウンシーンはパッキャオだけにしか打てないパンチ。普通じゃありえないタイミングと角度で、だからブラッドリーも緊張の糸が切れたようにでんぐり返ししオーバーアクションで気持ちを表現したのだろう。
あれは避けることできない。

2009年から判定ばかりというパッキャオ、さほど盛り上がってなかったので結果だけ知ればいいというファンも多かったとおもいますが、これで引退するのはもったいないというくらいハイレベルに仕上がってました。
メイウェザー戦を経てさらに成長しているような上手さ、注意深さがありました。

そしてこの両者のスピードは日本でなじみの軽量級より速い。
しいて言えば最速の井上尚弥と同じくらいの速さか?
山中、内山をしても両者、次元の違う速さ、上手さの世界だなと感じてしまいました。

引退は半信半疑な部分もありますが、一旦これで区切りです。
数々の夢と熱狂を本当にありがとうございました。
とても書ききれないのでまた改めます。

アルツール・アブラハムVSヒルベルト・ラミレス

ツールはアルという名前のアブラハムですが、ツールがなさすぎフルマークで敗れました。
ジョーさんではなく高柳さんのギャグです。

2階級制覇のベテラン、アブラハムに対し一定の敬意を示す解説陣ですが、最後まで打開できない試合ぶりに12ラウンドになってから、それにしてもアブラハム陣営は無策すぎると評するジョーさん、最後になって手厳しい。

しかし本当にどこにも打開策を見出せぬままのひどいアブラハムの12ラウンドでした。

ラミレスは無敗の大型メキシカンですが、アブラハムを完封したとはいえ、前途多難な王者だとおもいます。パワーもスキルも並の域を出ません。
それでも見事な作戦遂行で素晴らしい試合をしました。
チャベスJrよりは上手いしルックスもいいです。

オスカー・バルデスVSエフゲニー・グラドビッチ

世界戦でもないのにクリス・アバロス、グラドビッチと戦うホープ、バルデス。
日本のホープとは全然違う、険しくも王道なキャリア構築。
日本人は世界王者どころかバルデスにも敵わないだろう。どうせやらないから関係ないのだろうが。

メキシコ最大のホープでアマではクアドラスなんかより格上の存在だったようだ。
確かに文句ない強さとキャリアだが、オーソドックスで誰とも噛み合うスタイルであり
フェザーではやや小柄なのが気になるところか。

それにしてもたくましい育成プランです。
いつどんな世界王者と絡ませても文句ない本物のトップランカーです。

日本の誰かとは大違いです。

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