「雑草という名の草はない」というのは当然私の言葉ではないが、タイトル決まったなぁという感じがしたものだ。それに比べ「野に咲く花のように」はイマイチか、ともわれ、木村翔現役続行です。
そこで、最近はまっているこれを用意しました。
まさにふさわしい激闘、接戦でした。
私は114-113で木村と出ましたが、7ラウンドに田中が手をついたようにみえたのをダウンとしたのが分かれ目です。アマエリート出身で見栄えのいい田中はいわゆるポイントゲームには強く、雑草から成りあがった木村は相手を追いかけ、捉え、潰す、倒してこそなんぼの選手。なのでこの内容、差であれば木村の勝ちも同然といえる、はたまたダウンシーンなく判定になった時点で田中の勝ちともいえるが・・・
プロボクシングの前WBO世界フライ級王者の木村翔(30)=青木=が19日、東京都内で会見し、現役続行を表明した。3月末にも中国・上海で再起戦を行う予定。
木村は昨年9月、2度目の防衛戦で田中恒成(23)=畑中=に判定負けを喫して王座陥落。試合直後は引退を考えたというが、「負けても、いい試合をすれば、ファンは離れない。ファンのために、もう一度熱い試合をしたいというのがきっかけ」と説明した。
昨年12月末からジムワークを再開し、1月からスパーリングを開始した。「復帰する以上、もう一度世界のベルトを巻きたい。フライ級がベストだけど、チャンスがあれば、ひとつ上、ひとつ下の階級でもいける」と王座返り咲きに意欲的だった。
すでに中国からいくつか試合のオファーが届いており、木村は3月末に中国で再起戦をするプランがあると明かした。有吉会長は「まずは再起戦で勝たないと。元世界チャンピオンが負ける意味は分かっている」と慎重な姿勢。まず1勝し、それから世界王者への道を探っていく。
ゾウ・シミンとやると聞いてはじめて木村翔の映像を見た時は正直、無理、勝てないとおもいましたし、ゾウに勝った後でさえ、長くない、短命で終わる王者であるとみていました。さらには五十嵐に勝った時も勢いと五十嵐ならば勝てるかな程度・・・
それが、サルダールに中国で楽勝したあたりから逞しさ、巧さはさらに増し、エリート田中にあの内容・・・もう完全に頼れる、信頼できる頼もしいファイターに評価が変わりました。
アマエリートが席巻する世界において、センスはそんなにないかもしれないが、だからこそ伸びしろが無限にあり、ボクサーに一番必要な、獰猛さ、不屈の精神力、タフネスを持った男であり、当然再びの世界に最も近い存在である。
平成も終わるが、こういうボクサーが日本には必要だ。