
第24代WBA世界J・ウェルター級王者
第1代IBF世界J・ウェルター級王者
アーロン・プライアー(米国)
AARON PRYOR
40戦39勝(35KO)1敗
リアルタイムな観戦歴からいうとチャベス以降、リカルド・ロペス、マニー・パッキャオあたりがレジェンドにふさわしい選手だが最初にこの人を取り上げたい。
Sライト級が今熱いがアーロン・プライアーこそが歴代最強のSライト、全階級屈指の実力の持ち主であったろうとおもう。
ほぼKOで伝説のアルゲリョやセルバンテスに勝利、アマチュアではハーンズにも勝ち、その荒々しい野性味あふれるボクシングは今なお強烈に輝いている。
プロモータードン・キングに搾取され、これだけの実力者なのに金銭的に恵まれず、同時期活躍したレナードやハーンズ、デュランたちの輪に加わることなく去ったが彼こそがプロ中のプロ、その全部に勝っていたとしてもありえぬ話ではなかったとおもわせる。
近年のボクシング傾向はファイターよりアウトボクシングを重視しつつあり、メイウェザーなどは現代ボクシングの頂点のようなスタイルに君臨するがプライアーのような獰猛なファイトはいつの時代も観る者を最高の興奮にさせてくれる。
プライアー的なボクサーも今なお残ってはいるとおもうが彼ほどの野生は影が薄い。
今こそ彼を見直し殺るか殺れるかの最高のスリルとボルテージを発揮するボクサーの登場を期待したい。