那須川天心VSフアン・フローレスの陰で

9月18日の試合の相手がもう決まったようです。
こっちは安定のAmazonPrimeか

ちょっと小ネタがあります。

寺地拳四朗VSヘッキー・ブドラー

プロ5戦とキャリア不足ながらプロスペクトぶりが半端なかったオラスクアガを下した2冠王者の相手は元王者のブトラー。田口に勝って京口に負けている、非力な印象の強い選手だが、その後は元王者のエルウィン・ソトにギリギリ勝ったり、タイの格下を初回KOしたり、3連勝での指名挑戦。充実の寺地の相手ではなく時間の無駄かとおもわれるが、指名戦なので仕方がない。

中谷潤人VSアルジ・コルテス

ビッグファイトもいいが今はキャリアを稼ぐのもいい中谷の次がすぐ決まったのはいい事だ。相手は25勝10KO3敗2分と叩き上げながら、大物王者エストラーダの調整試合で肉薄したファイトをみせた男。こういうメキシカンはたいてい粘り強いが、その後が無名とMD,SDのようなギリギリの勝ち方なので怖い存在ではないだろう。

那須川天心VSフアン・フローレス

客の入りそうな日本人相手ではなく無名のメキシカンを選ぶあたり帝拳らしいなとフローレスを調べてみると9勝7KOという無敗の戦績、しかし中身はスカスカでキャリアのない相手ばかりなのであった。

しかしその中で一人注目の名前が・・・

ヨスバニー・ベイティア(キューバ)
0勝1敗

フローレスに負けてプロ0勝2敗になってしまった選手。

この男こそ、アマチュアで井上尚弥に勝った男、しかも2戦2勝なのだ。

特に初戦のユース世界選手権3次予選では、どうやって勝つかわからないと言わしめたほどに完封されて0-11という敗北(受け売り)
2度目の世界選手権予選では12-15まで肉薄するもベイティアに雪辱ならず。
2021 東京オリンピックにも出場しており、準々決勝で金メダルをとるガラル・ヤファイに敗れてノーメダル。

という選手なのであった。

しかし試合をみると

ベイティアの勝利にみえるのだがなぁ。

アマチュアが長く、プロ入りするも既に31歳、身長160センチと小柄でパワーに欠け決定力不足。プロ向きではない、運とタイミングを逃した典型的な悲哀のキューバンという印象だ。

デビュー戦でコケるのは仕方ないにしても2連敗は厳しい。

アマチュアでキューバ代表になるほどの選手であり
五輪代表にも選ばれ
今をときめく井上尚弥に2度勝った男

これだけで、日本なら食っていける話だけどなぁ。

パッキャオに勝った男ではなくパッキャオとやって初回でノックアウトされた日本人というだけで結構話題になっていた人もいたし。

那須川の相手、フアン・フローレスは、まだ何者でもないボクサーですが、ヨスバニー・ベイティアに勝利という記録を持った男なのでした。(映像見ると負けている)

KO率も高く、戦績もいい若者ですが、バンタム級です。那須川の勝利は手堅いところかとおもいますが、こういうメキシコの新鋭をノックアウトするのはなかなか難しいとおもいます。傾向として。

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