2019のリアリティ/村田諒太VSゲナディ・ゴロフキン

ある意味、運か、偶然か、不可抗力なのか、この試合はすんなりと決まりそうなのです。しかし果たしてメディアが騒ぐほどに待望された試合なのだろうか?東京ドーム?ファンは誰もそんな事は言ってない気がするけど・・・

ゲナディ・ゴロフキンは来年3月にWBAミドル級王座挑戦のため東京で村田諒太(14勝11KO1敗)と復帰戦を行う予定だ。既に、ロッキー・フィールディングとの試合を12月5日に決めたカネロよりも、心身のダメージ回復のためにゴロフキンには時間が必要だった。

WBCはカネロVSゴロフキンの3度目を実現させるため、ゴロフキンには暫定王者のジャモール・チャーロ(24勝21KO)との試合を指令したが、これはゴロフキンにとってはいい話ではない。(より楽で稼げそうな)村田との試合を優先し別の方向へ向かっている。

ゴロフキンのプロモータートム・ロフラーはSowtimeやDAZNと交渉中です。HBOがボクシングから撤退したので、ゴロフキンやハイメ・ムンギア、シーサケット・ソールンビサイ、ロマン・ゴンザレスのような選手をHBOで放映することがもうできないからです。

ゴロフキンがDAZNと契約すれば、最近カネロが締結した、5年間11試合、500億円に近い契約となるだろう。もうゴロフキンにそれだけの金を払う余裕はないかもしれないが、ゴロフキンはファンによって本当の勝者とみなされている点を考慮しなければならない。

ゴロフキンの次戦の相手、WBAミドル級王者の村田諒太は今週土曜日、3位の指名挑戦者、ロブ・ブラント(23勝16KO1敗)に対して防衛戦を行う。もし村田がこの試合に勝つならば、ただちにゴロフキンVS村田は契約締結になるだろう。2012年ロンドンオリンピック金メダリストの村田は日本では英雄であり、東京でこの試合を行うことは意義がある。

トム・ロフラー
「土曜日に村田がブラントに勝てば、興味深い対戦候補になります。ゲナディはいつも世界中で試合をしてきたし村田は日本で非常に人気があります。土曜日の試合に勝てば、村田が最有力の候補になるでしょう。」

村田は元々、カネロとの再戦の前からゴロフキンが戦いたい選手でした。カネロに敗れた今、多少の議論の余地があるが、この2人の対戦は問題ないだろう。ゴロフキンは今や王者ではありません。村田が第二王者です。(真の王者はカネロ)このベルトには価値がなく試合そのものだけが重要です。

ゴロフキン陣営が懸念すべき事としては、村田が今週の土曜日にロブ・ブラントに確実に勝利すると言い切れない事です。村田はかつて、アッサン・エンダムに敗れた過去があり、ブラントはエンダム以上の才能です。この試合は米国のラスベガスで開催されます。村田にとって容易な戦いではありません。もし村田が敗北するような事があれば、この試合の計画はご破算になる可能性が高い。

ゴロフキンは、同日行われる、デメトリアス・アンドラーデVSウォルター・カウトンドクワの勝者や27日に行われるダニエル・ジェイコブスVSセルゲイ・デレビヤンチェンコの勝者にターゲットを変える必要があります。

ゴロフキンとロフラーは村田がブラントに勝つことを願っています。

ロッキー・フィールディング戦後にカネロがミドル級に戻ってくれば幸いだがそれは起こりそうにない。ファンはカネロがジャモール・チャーロから逃げたと考えています。全ての力を注いでチャーロ戦に抵抗するだろう。戻ってきても、同じGBプロモーションのデビッド・レミューと戦うだろう。

ロフラー
「トップランクや本田会長とは良好な関係だから、村田がブラントに勝てばとても魅力的なオプションになります。ゴロフキンVS村田を実現できるでしょう。」

ボブアラムは2試合共に、ゴロフキンはカネロに勝ったと考えている。カネロに敗北したという事実があっても、村田VSゴロフキンは魅力的なカードであると信じている。日本のボクシングファンは東京ドームでこの試合を心待ちにしているのだ。

カネロについてはミドル級なのかスーパーミドル級なのか判断する必要があります。フィールディング戦後にミドル級に戻って、統一王者としてチャーロの挑戦からはじめなければなりません。重荷を全てゴロフキンに背負わせてはいけません。もし、チャーロと戦いたくないのであれば、カネロはWBC王座を返上しチャーロと戦う意思のある他の誰かにその機会を譲らなければならない。

https://boxvideo.sports-web.net/greatest-boxers/9441?fbclid=IwAR335zmsh7Ls2Gnbv-cyOK0HwquK5QjIR7nxb69UKZOOzUOpSyILo-V3HQk

価値は下がったかもしれませんが、色々な経緯を経て

ゴロフキンVS村田

はごく自然な形で成立、実現しそうな流れになりました。

しかし最初にも書いたが、この試合は世界で、あるいは日本でそこまで待望されたものだろうか?
電通その他の大手メディアや帝拳ジムの本田会長、ボブ・アラムが大騒ぎしているだけではないのか?

少なくとも、ひねくれマニアの私は、村田を英雄とし、ゴロフキンを憎きヒールとしてこの試合を楽しむ事はできない。多くの庶民は我らが日本の英雄村田諒太を、ボクシングマニアであればゴロフキンを応援するような試合になるだろう。

村田は果たしてミドル級トップ戦線で偉業を成し遂げたいのか
あくまでゴロフキンと戦う(勝利)ことこそがゴールのプロボクサーなのか・・・

デメトリアス・アンドラーデVSウォルター・カウトンドクワ
ダニエル・ジェイコブスVSセルゲイ・デレビヤンチェンコ
ジャモール・チャーロVSマシエ・スレッキ

彼らのサバイバルの方が楽しみなミドル級戦線だ。

あくまでボクシングはエンターテイメントやビジネスだから、お金に集約するのは仕方がないが、ならばもっとゴロフキンVS村田が今必見、誰もが観たい必要不可欠なコンテンツなんだと世界にアピール、喧伝する必要があるだろう。

そして、なんといっても20日のロブ・ブラント戦です。
これの情報を見かけたら書きたいとおもいます。

ユルゲン・ブリーマーがブラントを攻略しましたが、彼はスーパーミドル、ライトヘビーのベテランですからあまり参考にはならなかった。

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