スーパー6ミドルの番外編でもあり事実上の決着戦は準優勝のカール・フロッチが出場してないながらも無敗で最強説もあったルシアン・ビュテをKOしました。
強烈な結末でした。
ビュテはパンチが強烈で技巧もありかっこいいスタイルですが打たれもろいところがあり、効いちゃうと露骨で立て直しできないような面がありました。
方やフロッチはビュテほどに見た目の洗練はありませんが打っても打たれても屈強、ボクシングもファイトもできるやや変則。
スーパー6で培ったキャリアと地元の利、作戦もはまり実力差以上に見事にビュテの弱みをついて圧倒したように感じました。
ビュテは激戦やピンチもありましたが勝てる相手と戦いすぎてこれほどのレベルの相手に対する術がなかったようにおもえます。
方やフロッチはスーパー6で最高レベルを何度も経験しています。その差は大きかったでしょう。
ビュテは総合力高いのでこの試合で完敗してもリベンジできるものは持っているとおもいます。
しかしフロッチには分が悪いでしょう。フロッチはプロらしい曲者、KO負けしないタイプ。ビュテタイプには強そうです。
スーパー6でもフロッチを押してましたが、ケスラーに惜敗、ウォードに完敗しています。
ウォードはフロッチのことを「あまりに遅いので驚いた」なんて余裕のコメントをしていましたし・・・
あぁ、やっぱウォードが一歩抜けているんだなぁということがわかってしまった結果でしょうか?
最近の中、重量級は昔のようなクラシカルでスピードがある黒人選手より欧米の屈強な選手の方が強い傾向がありますが、さらにその上をいくスーパースピード系黒人やディフェンスに長けた黒人選手がさらに上みたいなケースも見受けられます。
ミドル級あたりでもピログやシュトルム、ゴロフキン、マルチネスが席捲しておりカークランドやジェイコブスレベルでは勝てなさそうですがその上をいく黒人選手が潜在的にはいるかもしれません。
ウォード、あんま好きな選手じゃないですが次Lヘビーでドーソン戦が決まっています。
ドーソンの方が大きいし強そうにみえますが、ウォードはほとんど打たれませんからね、どうなるでしょうか。
ウォードやメイウェザーみたいなとにかく打たれない選手、ちょっと新しいボクシングの到来かもしれません・・・
この試合でちょっと疑問に感じたのですが
フロッチにボコられてレフリーは試合を止め、フロッチ喜び爆発?かとおもいきやレフリーは実はスタンディングカウントをとっていたようで、その後ビュテ側のセコンドが入ってきたので試合終了となりましたがあれは続行の意思があれば続行したのでしょうか?
たしかスタンディングカウントは廃止になったような気がします。
選手の安全のためだとはおもいますがスタンディングカウントはあったほうがいいような気がします。
試合を止められたくないのであれば立って我慢してるより倒れたほうがいいことになっちゃいます。
長谷川VSモンティエルなどもスタンディングカウントがあればもう残り時間はありませんでしたし。
たまに、あまりに早いストップとかもあります。スタンディングカウントとって続行決めればいいようなケースでストップになってしまいます。
ま、この試合に限ってはストップで問題なく、その後のレフリーの動作が不可解なだけでしたが。