クロフォードVSスペンスが決まらなかったのは残念でならないが、与えられた仕事はこなすクロフォード。せめてスペンスも同時期に誰かと戦って欲しい。
テレンス・クロフォードVSダビド・アバネシャン
クロフォードの防衛、ビッグマッチへの通過点のような試合だが、最近のアバネシャンは覚醒したかのようにしぶとく狂暴なファイトで早い回のKOでトップ選手に連勝、クロフォードに勝つとしたら最近の狂暴スタイルで襲い掛かること、クロフォードのハイテクを狂わせるラフファイトだけだろう。そういう内容を期待して見届けたい。
タフなアバネシャンをクリーンノックアウト。クロフォード、そのパワーはどこから?
テオフィモ・ロペスVSシャーンドル・マルティン
Sライト級でのキャリアを急ぐロペスの相手はスペインのマルティン。40勝2敗と戦績はいいが13KOと非力でロペスのレベルではない。しかしマルティンこそが番狂わせでマイキーに勝って引退させた?男だ。今回もビッグアップセットはあるのか。
井上尚弥VSポール・バトラー
日本でも世界でも注目されている一戦だろうが、バトラーがどんなに頑張ろうと、ドネア>ロドリゲス>モロニー>テテのその下の実力程度にしかおもえず、ひょっとしたらジェイミー・マクドネルのような惨劇になるかもしれない。カシメロの方が魅力的な相手といえた。
ただこの試合はバンタム級統一戦という特別な権威のかかった試合なので、井上がノーミスで長く戦うのだろうか。dTV?観れないならそれでいいや。
フランク・マーティンVSミシェル・リベラ
無敗プロスペクト同士のサバイバルマッチ、両者ともに世界挑戦していいキャリアだが、こういうのがあるから本場は素晴らしい。日本でいえば、重岡VS重岡のノンタイトルみたいな試合か。
井岡一翔VSジョシュア・フランコ
井岡にとりおいしい統一戦となるのか、フランコが鬼門となるのか、最近では最強の相手といえそうだが、フランコにやりにくさはなく正直なプレスファイターといえる。フランコの仇をジェシー・ロドリゲスが取るようなことがあれば面白いが、次は中谷が控えている。
ジャーボンティー・デービスVSヘクター・ガルシア
ライアン・ガルシアとの試合が決まったのに、その前にこの試合を挟む。メイウェザープロモーションを離脱したデービスはいよいよ本格強豪路線か。ガルシアは無敗でクリス・コルバートを破ったダークホースの世界王者。ロジャー・グティエレスにも差をみせた、恐らくSフェザーではかなり実力が高い王者といえるが、ライト級~Sライト級のデービスは荷が重い。しかしガルシアはずっと戦いたいといっており、夢が実現したといえる。
対するライアン・ガルシアはデービス戦前に、メルシト・ゲスタ戦を予定しているらしいが、デービスよりはかなり楽な道といえる。
ジャロン・エニスVSカレン・チュクハジアン
ここまで頑張って書きなぐったのはこの試合が書きたかったから。もう、スペンス、クロフォードは賞味期限を過ぎ、個人的な再大注目はこのエニスなのだ。
井上尚弥かエニスかというくらい、漫画のように圧倒的なパフォーマンスで勝ち続けている男。しかも井上のように勤勉ではなく、余裕をかましてすこし手を抜いている?
29勝27KO
この試合はIBFの暫定王座戦とのこと。
そして、エニスに注目しつつ、相手のカレン・チュクハジアンという選手を称えたい。
21勝11KO1敗
エニスの輝かしい才能と残忍なパワーにチュクハジアンは屈するとおもうが、試合を受ける気概は素晴らしい。今恐らくもっとも避けられている男、それが無冠の帝王、エニスだろう。