この試合が直近の日本人世界戦である。予想はどうしたって悲観的になってしまうが海外一流の選手と日本人が戦うのは興奮します。帝拳ならではの力か、他のジムも追随してほしいものだ。
佐々木にとって2度目の世界戦は階級落としての挑戦、年齢的にもキャリアとしても負けたらラストマッチの様相もある。
しかし相手は100戦練磨の猛者、ソトだ。最近の負けはホァン・グスマンのスピードにやられた以外は思い出せない。
ベテラン、雑草みたくソトを評価してるが1980年生まれのまだ30歳なんですね、安定感あるボクシングなのでまだキャリアを伸ばしていくのかな。
この男はかつて無冠の帝王のような評価をされていて快進撃中のパッキャオの相手として話題になったこともありました。
バレラやモラレス、マルケスがみなパックマンに食われてメキシコ最後の砦みたいな存在でした。
地味だけど総合力高い彼がこのへんのメキシカンで一番強いかもなんて妄想しておりました。
しかしグスマン戦の敗北とメキシコ3羽カラス(勝手にそうおもう)ほどの人気がないので実現にはいたらず、以後王者となりNC試合以外ずっと勝ち続けていますがビッグマネーファイトはありません。そろそろSライト進出かというほど今の地位で安定政権築いてますがSライトには役者がいっぱいいてソトを待ち望む雰囲気ではありません。
ソトのスタイルはクラシカルというか王道そのものでファイトもボクシングもできる、相手に合わせてどんとこいみたいな横綱ボクシングです。打ち合って実に強い本格派。しいていえば誰とやってもかみ合うのでスピード系にはやや分がわるいかなというくらいです。
http://youtu.be/CwBQbA0G9ss
すごい迫力!強ぇです。
パンチも全部上手く欠点が見つけづらいですが特にメキシカンらしくボディ打ちがうまいです。
こんな盤石のボクサーに佐々木はどう挑むのだろう?階級下げたからといって体格で佐々木に分があるとはおもえない。日本屈指のキャリアを誇る佐々木をもってしてもそれを上回る重厚なキャリアと戦術の多彩さがソトにはあります。
佐々木はどんな強敵でもただでは引き下がらない、何かしでかす、そんなしぶとさと頭脳を持った策士です。まともに打ち合うことは微妙に避ける戦術で臨むのかな、それともこんな猛者と100%ボクサー人生かけておもいっきり殴りあうのだろうか。
とても厳しい予想にはなるけれどスタイル的に激戦、熱い試合にはなりそうだ。
最近のソトは総合力で経験の浅い挑戦者を強引にねじ伏せるようなやや粗い面もあるのでむやみにロープ際で打ち合わないとかイライラさせるとか何か対策を持って臨むべきかもしれない。
ソトは間違いなく穴のすくない高すぎる壁だが激戦多くシャープさにやや欠けるような面もある。
前回のセンチェコのようにジャブとブロックだけで何もさせてもらえないというようなことはないだろう。
もちろん佐々木を応援するのだが、ソトの注目されなくてもファイトマネー安くても頻繁に戦う姿勢は大好きです。
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