昔のように/ユリオルキス・ガンボアとカシメロ少し・・・

WBOウェルター級王者で全勝、P4Pの一角であるテレンス・クロフォードは彼のキャリアで最も強かった相手はユリオルキス・ガンボアだったと語った。

2014年の両者の試合は実際、序盤の3ラウンドはガンボアが優勢だった。しかし徐々にクロフォードのサイズとパワーが凌駕しアテネオリンピック金メダリストのガンボアは9回にノックアウトされた。プロで初めての敗北だった。

12月28日アトランタ、ガンボアは近年で最も厳しい相手、元WBAスーパーフェザー級スーパー王者の若きスター候補ジェルボンタ・デービスとメインイベントで戦う。

デービスがプレミアボクシングチャンピオンズと契約した時からガンボアは彼と戦うことを望んでいた。

ガンボア
「自分の実力を証明できるチャンスがきて嬉しい。ボクシングの頂点に戻ることができる試合だ。PBCと契約してロッキー・マルチネスに勝った。そしてデービスだ。経験、対戦者の質で明らかに私に優位性がある。この試合に向けて万全の準備もしてきた。それが大きな利点になるだろう。

デービスのパワーは凄まじいと言うが、私が経験したこともないパワーだとでも?紛れもなく素晴らしいファイトになるだろう。偉大な戦争の瞬間、ファンが熱狂するシーンが訪れるだろう。ジェルボンタの直近の試合は観ていないんだ。自分の試合が終わると控室でギャラをもらってホテルに帰ったんだ。彼の試合など気にしていなかった。」

ノニト・ドネアが井上尚弥に対して怪物的だったように、往年のガンボアの実力をもってすれば、ひょっとしたらジェルボンタ・デービスにとっては過去最強の相手になるかもしれない。

クロフォードに負けてからのガンボアは終わった、壊れたような試合ばかりだったし、ジェルボンタが決して負けないようなロビンソン・カスティリャノスに敗れたりもしてきたが、直近のロッキー・マルチネス戦では復調の兆しがみえた。

経験、対戦者の質というのは侮れない。ドネアがそうだったし、オルランド・サリドがアンダードッグとして当時30戦全勝のスター候補、ファン・マヌエル・ロペスと戦った時、経験値、対戦者のレベルが自分とは比較にならないとサリドは自信を持っていたという。

序盤圧倒、速攻決着にならなければ、ガンボアの動きにスピードとキレがあれば、興味深い試合になるかもしれない。少なくともジェルボンタ・デービスという怪物候補の全貌が窺い知れる激闘になることを願う。

ふと考えたこと

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ショーン・ギボンズ
「カシメロのディフェンス力は、ウィリー・ペップに似ているんだ。井上は常に攻撃こそ防御であり、過去の対戦相手は誰もそこから逃れることができなかった。カシメロは違う。彼は井上の攻撃をやり過ごし、パンチを当てることができる。カシメロはドネアと同じくらいパワフルだ。」

と言っているがウィリー・ペップと言われてもなぁ・・・

改めてカシメロを振り返ると、テテとの試合は体格差、距離の克服が課題と言われていたし、最初の2ラウンドは全く届かなそうだった。しかしカシメロがテテのジャブやストレートに苦労していたかと言えば、全くそんな事はなく、ジャブすら届かない距離をキープして平然と無傷だった。

そうか、その手があったのか・・・
テテの距離にも全く付き合わない。

トップアマチュアのエリート、ミーシャ・アロイヤンがあの手この手で届かなかったテテを、イージーファイトと言い切る内容で破壊してしまう。カシメロというのはアマチュアエリートのような正統派、非力なテクニシャンにはめっぽう強い。負けは頑丈、変則でやりにくい選手ばかり・・・

そう考えると、井上尚弥は教科書のような正統派なので、カシメロは恐らくまともに対峙しないとおもわれる。ポイント計算もなし。テテ戦と同じ、井上も届かないような遠い距離でやり過ごし、いきなり踏み込んで強打を振るう、変なタイミングを狙う、反則スレスレ、エリート潰しの戦法で来るだろう。

と、ふと昼メシを食いながらおもった・・・

それでも井上尚弥は緻密な上に破壊的なので、カシメロにはつけ入る隙がないだろうという結論なのだが、この男は普通のファイトをしてくれない、研究と対策が必要なエリート潰しである。

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