世界では今年最大の試合がこれでしょう。どんな内容、結末であろうとも。時期もタイミングもベストとはいえないけれど、ビッグマッチは実現する。これが本場ボクシングの醍醐味です。
予想は難しいけれど、やっぱりゴロフキンに賭けます。
サウル・アルバレス(カネロ)
49勝34KO1敗1分
現役トップでこの試合数は最多かもしれない。
でもマニアなら、10年前から知っている、チャベスの後継者的スター性を備えたアイドルだ。
ライト級の元判定王者、ミゲル・バスケスはデビュー戦でカネロと戦いSDだった。ホセ・ミゲル・コットという、たぶんコットの兄貴はカネロの腰を一瞬落とした。(この試合のコットはえらく強くみえました。)
当時P4Pのメイウェザーにあしらわれて初黒星を屈しましたが、その後は引退したメイに続くボクシングの顔、金のなるスターとして君臨しビッグネームファイトも勝ち抜いてきました。
そのスタイルは太い体幹から重そうなブローを放つファイターボクサーとして重厚感がありつつ、実はディフェンスに長けたカウンターパンチャーに完成しつつあるようにみえます。
ビッグネームを下しては来ているが、実は名前に応じて僅差の判定が多い。
エリスランディ・ララ
オースティン・トラウト
ミゲル・コット
などスキルのあるボクサー相手には際どい勝利であったとおもう。
特にララ戦は勝敗が逆であってもおかしくないほど。
そして名前と実績の割には相手を選んでいるように感じる。
技術だけでなくパワーやキレのある選手をスルーしているようにみえる。
本当のライバルはGGGではなくチャーロ兄であったはず。
直近の3試合
アミル・カーン(速いが階級下なのでパワー勝ちできそうだ)
リアム・スミス(ランカーの中では総合力で勝てそうだ)
チャベスJr(大きな相手だが過大評価でおいしい大金稼ぎ)
そんな感じで本当に手ごわい、同階級のランカーや王者を回避しているように見受けられる。
結局このビッグマッチは実現したが、よくぞここまで引き伸ばした感が強い。
そこが好きになれぬ、評価できないところだ。
ジェナディ・ゴロフキン
37勝33KO
こちらは逆にプロ不毛の地であったカザフスタンから、不遇の中、己の拳のみで強さを証明してきた真のミドル級王者。パイオニア。17連続KO防衛、強すぎる拳と超パワーファイトでライバル達から対戦を避けられてきた感がある。
少しでもビッグファイトを求め、戦ってくれるなら誰でもやってきたが、35歳に達し、階級下のケル・ブルックはパワーでねじ伏せたが被弾は多く、体格で勝るダニエル・ジェイコブスには攻略の一端を露呈し底もみせはじめた。
それでも文句ない実績で、歴代ミドル級最高と個人的には称えたいが、その中身は必ずしも強敵ばかりとはいいきれぬところがある。デビッド・レミュー以降くらいしか、ビッグネームといえる相手はいない。勝って当然の相手ともいえる。自身のせいでなく、強すぎて対戦を避けられてきた、強力なライバルが不在だった影響だが、年齢と連続KOが途切れたこのタイミングで、カネロがようやく振り向いた。
もう、両者ボクシング界を代表する顔なので、どちらかに人気が偏ることはないだろう。
視聴者だけだとやっぱりアイドルカネロの応援が多いだろうけど。
この試合のタイミングとカネロのボクシングが本物なのかが未だはっきりわからず、GGGを応援する自分にとっては不気味な試合に映るが、冒頭で述べた通り、これまでの試合ぶりを振り返って、やっぱり自信をもってGGGを支持、応援しようとおもう。
カネロが戦ってきたどの相手もGGGであれば全部KO勝ちしてきただろう。
そして富以外は全てを手に入れたGGGにとり、年は食ったがこの試合がひとつの集大成なのだ。パワーも技術も耐久力も上なGGGがここで屈するはずがない。
焦点は、世界のアイドルといえるカネロが残酷に倒されるシーンなどありえるのだろうか?という点。
日本のK兄弟も、無様にノックアウトされる姿だけはみせず引退した。
マスメディアが全力で守るアイドルが破壊されていいのだろうか?
よって、判定勝負になるとネロが支持される事になるだろう。
技術的な展望は
カネロはカーンやチャベスJr戦と同じで、強引に攻めることなく中間距離からスキルで勝負しカウンターを狙う作戦だろう。GGGがジャブを基点に圧力かけて攻めていくだろう。この硬すぎるジャブと圧力が機能すれば全く問題ないとみる。そして巨木を刈り取るような左フックでノックアウト。カネロのカウンターだけが注意だ。
ボクサーは意外やカネロ支持が多いみたい。
脚などのスキルがあるのがカネロの方だからだそうです。
特にメイウェザーはカネロを推している。
そして弟子のボンタ君も同じ意見。弟子だから、メイはカネロに勝っているからだな。
どちらも負ける姿が想像できない
特にカネロは色々と守られてきたイメージが強いので残酷な姿をさらすことが想像できない。
のですが、
それを乗り越えてGGGが魅せてくれると信じます。
もしかしたら最近流行りのノーマスと出るかもしれません。