清水が来年は世界一本に絞ると言っていて、それは良いが相手にしてくれる王者がいない(マイナーな王者は除いて)なと感じ、フェザー級どうなってるのか調べようとしたついでに、これは不完全ガイドというよりは2019年に世界に絡んできそうな人ガイドです。
各階級15位の中から選びました。
ランク外に本当の猛者がいるという信念は変わっておりませんが・・・
長いので、3部構成でいきます。2部、3部の方が気になりますね、私もです。
動画は気になった人がいたらYoutubeで検索を。
ミニマム
予想通り、そんなに人材はいない。
日本の小浦翼は世界挑戦にふさわしい戦績とランクだ。
小浦翼 Tsubasa Koura
14勝9KO
パワーがあるとはいえないが、スピードと切れ味、センスがあり有望
カルロス・リコナ Carlos Licona
14勝2KO
マーク・アンソニー・バリガにSD勝ちでIBFの王者(京口の後継者)になった。
米国人でミニマム級王者は初では?
サミュエル・サルバ Samuel Salva
15勝9KO
マーク・アンソニー・バリガに実績で劣るだろうが、フィリピンのトップアマ21歳。
プロ向きなのはこっちかもしれない。
ロベルト・パラデロ Roberto Paradero
17勝11KO
人材不足なミニマムにあって、王者候補筆頭だろう。
まだろくな相手と試合をしていないが、やんちゃで運動量豊富でセンスある。
ライトフライ
ここもランクには強者は少ない。
拳四朗、京口が席巻できるかもしれない。
そん中にあって、本当の強敵はフィリピン勢だろう。
クリスチャン・アラネタ Christian Araneta
16勝14KO
フィリピンでこのKO率だとすごいパンチャーなのだろう。
ジョナサン・タコニング Jonathan Inguito Taconing
28勝22KO3敗1分
もう長いキャリアで痛い敗戦もしてきたが2019年は最後の勝負か
拳四朗はこのくらいを相手にすべきだ。
ややこしかったランディ・ペタルコリンは負けた。
エドワード・ヘノ Edward Heno
13勝5KO5分
負けなしだが5分もある。デビューから3連続ドロー
よく耐えたな。フィリピンだから選出
京口紘人 Hiroto Kyoguchi
11勝8KO
年末に世界タイトルを争う。
この階級でもKOパンチャーでいて欲しい。
オーグスティン・ガウト Agustin Gauto
10勝6KO
アルゼンチンの20歳。全くわかんないがこれくらいを入れないとランクが成り立たない。
クリスチャン・バコロド Christian Bacolod
10勝7KO
フィリピンの24歳。
国内でアマ歴があり筋がよさそう。
フライ
ランカーで一番強いと感じるのはムハマド・ワシームだ。
日本の中谷も最上位のホープといえそうだ。
アンドリュー・セルビー Andrew Selby
11勝6KO
かつて下したクロストファー・ロサレスが王者になり、俄然やる気をだしてきた。
なにかでブランクを作っていたが、10月に久々のKOで再起した。
スキルはすごいがパワーレス。性格も難しい。
フリオ・セサール・マルチネス・アグイラー Julio Cesar Martinez Aguilar
12勝9KO1敗
メキシコの23歳。軽量級にメキシカンは必須だ。
負けがあるがデビュー戦のもの、エドガー・ソーサなどを下している。
中谷潤人 Junto Nakatani
17勝12KO
日本人では正統派のホープなのではないか。
背も高くボクシングの伸びしろもある。
こういうタイプは欧米トップアマに多いので、パンチャーとして完成して欲しい。
ビンセント・レグラン Vincent Legrand
28勝17KO
ホープとして紹介して長い。セルビーと戦う予定だったが・・・
フランスでこのKO率はかなり高い方だ。背も高いのだ、中谷よりも。
ムハマド・ワシーム Muhammad Waseem
8勝6KO1敗
ムザラネに敗れてもう終わってしまったか、まだ救いの手はあるのか。
ムザラネ戦はもう少し序盤から飛ばしていれば恐らく勝てた。
ジエメル・マグラモ Giemel Magramo
22勝18KO1敗
ワシームに敗れたがその後は5連勝。
本来フィリピンのボクサー一家の筋のいい家系。
サラウット・タウォルンカム Sarawut Thawornkham
20勝15KO1敗
読めない。タイ人によくいるタイプで、デビュー戦で日本人に初回で倒され
その後全部勝っている。シーサケットと同じ、素人アルバイトだったのだろう。
そのキャリアに注目していれてみた。
チャーリー・ホイ Charlie Hoy
15勝10KO
155センチしかないという英国人
英国だからチャンスはやってくるだろう。
ホイホイいじられそうな名前だ。
ミルコ・マーティン Mirco Martin
13勝6KO
ドイツの26歳。ドイツ人にもこんなに小柄な男性はいるんだな。
葛文峰 Wenfeng Ge
11勝6KO
中国の31歳。
もう年寄りだが、昨年アムナットを下し上昇中。
1月にジエメル・マグラモと戦う。
ジェイソン・ママ Jayson Mama
11勝6KO
フィリピンの21歳。フィリピンでこの戦績というだけで筋がいいと予感
スーパーフライ
やはり王者やSuperFly出場者が抜けているようだ。
マックジョー・アローヨなんかがまだバリバリに強いとおもうが
アンハカスに負けた後にラウシー・ウォーレンに完敗してしまったので
再浮上は厳しいのだろう。
アンドリュー・モロニー Andrew Moloney
18勝11KO
ジェイソン同様世界に挑む準備は整った。
後はヤファイが受けてくれるかどうかだけ。
ジェイソン同様、あと少しで届かない気がする。
ケビン・ジェイク・カタラハ Kevin Jake Cataraja
9勝7KO
まだランク入りはしておりませんが、マグサヨかカタラハかというくらいの逸材です。
とても注目しております。スーパーフライ級でやっておりますが、ガバリョなどとのパワー差をみると
適正にして今の上限でしょう。
ジョンリル・カシメロ Jhonriel Casimero
25勝16KO4敗
何級で再起するのかわからないが、とりあえずすごいスーパーカマセを相手に
フェザー級くらいの試合で再起はした。
船井龍一 Ryuichi Funai
31勝22KO7敗
ランカーの中でも最もキャリアがあるかもしれない。
オリボという世界ランカー対決を圧勝しアンカハスへの挑戦権を手に入れた。
アンハカスは強いし上しか見ていないが、船井は真っ当な指名挑戦者である。
ダミアン・バスケス Damien Vazquez
14勝7KO
米国の21歳。米国だとちゃんとしているに違いない。
アレクサンドル・マリン Alexandru Marin
17勝11KO
ルーマニアの26歳。米国在住。
アマの実績があるから米国でやれるのかな
ジェイ・ハリス Jay Harris
14勝8KO
ホセ・マルチネス Jose Martinez
20勝13KO2分
プエルトリコのホープ、26歳
かつてエマニュエル・ロドリゲスと共に紹介したことがある。
どうしてもメキシコのアレハンドロ・サンチャゴ・バリオスと決着がつかない。2分は同じ相手。
ヘイヴィエール・シントロン Jeyvier Cintron
8勝4KO
プエルトリコの23歳。ロンドンとリオ五輪の代表。
期待値はマックスだろう。
サニー・エドワーズ Sunny Edwards
9勝3KO
英国の22歳。
まだ何者ともいえないがMTK所属の英国白人なのでチャンスはありそうだ。
八重樫東 Akira Yaegashi
27勝15KO6敗
ランカーをみると八重樫も十分トップランカーだ。
井岡が勝てば因縁の再戦というストーリーもある。
しかしシーサケットやアンカハスに絡むのだとしたら危険だと言わざるをえない。
バンタム
WBSS優勝で卒業でいいとおもう。
そしてその他ランカーではレイマート・ガバリョが一番怖いとおもっている。
ノルディン・ウバーリ Nordine Ouabaali
14勝11KO
トップアマとしてウォーレンにも勝っている。1月19日、パッキャオの前座でいよいよ世界戦。
フランス(モロッコ)に一人くらい王者がいてもいい。
ラウシー・ウォーレン Rau’shee Warren
16勝4KO2敗
色気を出さず判定勝ちに徹すれば長期政権の王者になれるとおもうが
次の相手はアマで負けているウバーリ。最後のチャンスかもしれない。
ルイス・ネリー Luis Nery
28勝22KO
入れたくなかったが、どうせ2019年に世界戦に絡んでくるのだろう、WBCで。
井上弟か、上記の勝者に負けるだろう。
井上拓真 Takuma Inoue
12勝3KO
いよいよ世界戦という感じだがまだ12戦で3KOなのだ。KO率が低すぎる。
ペッチという戦績お化けを攻略し、正規王者やネリまで倒さなければならない。
ライアン・バーネット Ryan Burnett
19勝9KO1敗
怪我が治ればいつかどこかで帰ってくるだろう。
カルロス・クアドラス Carlos Cuadras
37勝27KO3敗1分
WBCに優遇されて世界戦に絡んでくるだろう。
ジェイソン・モロニー Jason Moloney
17勝14KO1敗
WBSSで散ったが次に期待できそうでファンの心は掴んだ。
しかしどの王座を狙うのだろう。
デューク・ミカー Duke Micah
22勝18KO
ロンドン五輪代表のガーナ人といえば、アイザック・ドッグボーに続きたいところだが
期待されて米国に進出するも、MDとSDという綱渡りで停滞している。
レイマート・ガバリョ Reymart Gaballo
20勝17KO
井上に比べると機敏さやスピードで劣るのかもしれないが
これは大変な逸材だとおもいますよ。
メルビン・ロペス Melvin Lopez
17勝10KO
よくわかりませんが、ニカラグアの21歳です。
レオスダン。ヌネス Leosdan Nunez
8勝4KO
よくわかりませんがキューバの選手なのでタダモノではないだろう。
しかし米国ではなくパナマ拠点ですから大丈夫か。
マイケル・ダスマリナス Michael Dasmarinas
28勝19KO2敗1分
フィリピンの強打のサウスポー。WBSSにも参戦を希望していた。
しかし最新試合で呼んだガーナ人が強くてよもやの引き分けに終わった。
マンヨ・プランゲ Manyo Plange
17勝15KO1分
そのガーナ人が彼。上しかみていなかったダスマリナスに待ったをかけた。
ガーナ人はミステリアスだ。ガーナではトップアマだったようだ。
ジョシュア・グリー Joshua Greer Jr
18勝10KO1敗1分
一敗はフェザー級の無敗選手ステファン・フルトンなのでホープと言っていいだろう。
リカルド・エスピノサ Ricardo Espinoza
22勝19KO2敗
2敗してるがかなり昔でありKO率高いメキシカンなので。
エキサイティングなメキシカンが必要な階級だ。
プリンス・ペイテル Prince Patel
17勝12KO1分
英国の25歳。名前や風貌からしてハメド系かとおもいきやそうではないっぽい。
カール・ジェームス・マーティン Carl Jammes Martin
11勝10KO
フィリピンの19歳、フィリピンは本当に名前に一貫性がない。
まるで英国紳士のような名前であり、顔は拳四朗よりも幼い。
スーパーバンタム
この辺から面白い選手が増えてきた。
アイザック・ドグボエが今週戦うナバレッテは真っ当な上位ランカーだ。
ディエゴ・デラホーヤ Diego De la Hoya
21勝10KO
期待のホープだが、大きくなくパワーもないのに体重を作れないので
難しいかもしれない。
和氣慎吾 Shingo Wake
25勝17KO5敗2分
グスマン戦の完敗から何が変わったのかわからないが、本人も周囲の期待値も相当高いようなので
もう一回世界に挑むだろう。しっかりディフェンスして欲しい。
トーマス・パトリック・ワード Thomas Patrick Ward
25勝4KO
英国の24歳。立派な戦績だがKO率が低すぎる。
勅使河原弘晶 Hiroaki Teshigawara
18勝11KO2敗2分
実はほとんど観たことがないが日本で結果を出している。
輪島ジムを応援したい。
岩佐亮佑 Ryosuke Iwasa
25勝16KO3敗
再起を表明した。小國も再起した。
もう失うものはない。伸び伸びと自信を持って速攻パンチャーに変貌して欲しい。
グダグダ長引く試合をするとダメダメ。
ムラドジャン・アフマダリエフ Murodjon Akhmadaliev
5勝4KO
ランカーでは一番の脅威だろう。
リオ銅メダリストのトップアマ
キャリアは少ないが地域王座や世界ランカーに勝っての位置。文句ない。
ブランドン・フェゲロア Brandon Figueroa
17勝12KO
兄より才能があるといえるかもしれない。
大事なのは兄より試合をこなすこと。
アルベルト・エセキエル・メリアン Alberto Ezequiel Melian
3勝2KO
アルゼンチンの28歳。
出世を急いでいるのはロンドン、リオ五輪代表の秘蔵っ子だから。
リオでは3回戦まで進んだが、そこで負けたのがアフマダリエフ。
ネスラン・マチャド Neslan Machado
15勝8KO
取り上げたのはキューバ人だから。キューバ発米国在住。
だが、黒いキューバ人ではない。
アーノルド・ケーガイ Arnold Khegai
14勝9KO
この見た目でウクライナ人。
亀田4男。パンチは日本の兄弟より強い。
アルバート・パガラ Albert Pagara
31勝22KO1敗
セサール・ファレスに負けたが再びのチャンスが欲しい。
亀田5男、パンチは日本の兄弟より強い。
マーロン・タパレス Marlon Tapales
31勝14KO2敗
この階級でやっていくと考えていいのか。
前戦は初回で相手が失神するような迫力だったが、やっぱり大振りぶん回し系。
ヤニフェル・ビセンテ Yenifel Vicente
34勝26KO3敗2分
ドミニカの32歳。もうベテランだが、ドッグボーとの試合が決まりかけていた。
最後のチャンスにかけて連勝中。
エマニュエル・ナバレッテ Emanuel Navarrete
25勝22KO1敗
今週末にドッグボーに挑む。
かなり戦績のいいメキシカンで、ここもドッグボーの圧勝なら彼はホンモノだろう。
ナバレッテが健闘すれば、大竹はなんだったんだという事になる。
ファン・ミゲル・エロルデ Juan Miguel Elorde
26勝14KO1敗
もう32歳だが、名前が気になった。フラッシュ・エロルデの孫だという。
筋はいいんだろうな。
ジェオ・サンティシマ Jeo Santisima
17勝12KO2敗
フィリピンの24歳。
戦績は平凡だが、パワーがあり、最近の倒しっぷりがすごい。
ダヴィド・アガジャンヤン David Agadzhanyan
15勝9KO
やっと出てきたロシア人。
ランク未満でもこういう猛者がゴロゴロいそうだ。
しかしスーパーバンタムでランク入りもスーパーフェザー級となっている。
タイロン・マックロゥ Tyrone McCullagh
12勝6KO
アイルランドより。もしかしたらTJドヘニーよりいい選手かもしれない。
ワシル・モハメド Wasiru Mohammed
10勝9KO
ガーナの年齢不詳選手。
22勝19KO無敗だった同国のライバル、アイザック・サッキーを倒した。
スタイルはドッグボーに似ています。
フェザー級
とっておきの人だけに厳選しています。
2019年、みんな世界挑戦して欲しいひとたちです。
マーク・マグサヨ Mark Magsayo
18勝13KO
フィリピンホープで最も筋がいいとおもうが、契約関係で米国進出を果たすも
今年は試合がなかった。大苦戦の林戦から止まったまま。
既に1位で挑戦資格はあるが、相手はゲイリー・ラッセルだ。
キッド・ガラハド Kid Galahad
25勝15KO
トカ・カーン・クレーリーとのサバイバルに競り勝ち王座挑戦を伺う。
距離勘が見事な試合巧者。ウォーリントンでもフランプトンでも望むところだろう。
清水聡 Satoshi Shimuzu
8勝8KO
見栄えがガラハドの方がいいがこっちも距離勘が巧みな規格外の選手。
2019年は世界一本に絞っていくと言っていた。
ツグスソグ・ニヤンバヤル Tugstsogt Nyambayar
10勝9KO
清水と同じかそれより早く世界挑戦させてあげたい。
ロンドン銀をはじめ、アマの実績はこっちが上。
モンゴルでも、かっこいいファイトをするプロ向きなトップアマ。
シャクール・スティーブンソン Shakur Stevenson
9勝5KO
まだ21歳という驚異のアメリカのトップホープ。
リオ五輪銀メダリスト。
アマチュアでもほとんど負け知らず。
パワーレスだがそれも解消されつつある。
2019年勝負しそうなネクストラッセル。
マイケル・コンラン Michael Conlan
9勝6KO
ボクシング界で最高級のファンベースを持つプロスペクト。
輝かしいトップアマだが、なぜこんなに人気なのかわからない。
皆、パワーがないなぁと不安を抱えているはずだ。
それでも人気で王者になりそうだ。
ふー、フェザー級だけにするつもりが、少なかったのでこんなことになってしまいました。
本当に厳選するとこの3分の1で収まります。
こんなに選手を復習しても、お気に入りの怪物君は見つかりませんでした。
強いていえば、軽量級(特に最軽量級)は誰がというよりフィリピン人が怖いです。
彼らは粗削りですが、素材はよくて、勝っても負けてもKOというわかりやすさがあります。
なので、こんなにたくさんの選手がいても、いいな、好きだなとおもえる選手は
ケビン・ジェイク・カタラハ
レイマート・ガバリョ
マーク・マグサヨ
ツグスソグ・ニヤンバヤル
なのでした。
頑張れ、アジア。
To Be Continued