恐らく日本ではごく一部のマニアにしか認識されていないであろう世界戦(WBOの暫定?)ライブ観戦できるかは不明ですが、前座も含め取り上げておきます。
なぜならスティーブンソンこそが、この階級のボスであり、フロイド・メイウェザーの再来ではないかと感じるからです。まだ23歳ですしね。
シャクール・スティーブンソンVSジェレミア・ナカティラ
ナカティラは21勝17KO1敗。ナミビアからの刺客で、パウルス・モーゼスやジュリアス・インドンゴに続くと気合十分のアフリカンです。1敗は伊藤雅雪に負けたエフゲニー・チェプラコフとの挑戦者決定戦に敗れたものですが、内容は勝っていた。地元判定にやられた形です。しかしチェプラコフが弱かったからなぁ・・・やっと掴んだチャンスが超難関のスティーブンソンとは気の毒ですが、本人はやる気に満ちています。体格もよく、モチベーションも十分、敵地ではジャッジに勝敗を委ねてはいけないと悟っているそうです。
対する、スティーブンソンは正直です。ナカティラが2位なんだからやってやる。本当はオスカー・バルデスと戦いたいし、奴は俺と戦うと口では言っているが実際は決まらない。フェザー級時代も俺から逃げた過去がある。メキシカンはタフでマッチョだというのなら俺から逃げるな。与えられた試合で確実に勝ってSフェザー級の最強王者を目指す。
ナカティラが勝てばインドンゴ以来のシンデレラストーリーだが、スピード、ディフェンス、勘の良さ、どれをとってもスティーブンソンが上。
ホセ・ペドラサVSがジュリアン・ロドリゲス
ホセ・ペドラサが戦国モードだ。ジャーボンティー・デービスに敗れてから階級を上げて誰とでもやってやる覚悟だ。ホセ・セペダに敗れ、Sライト級の壁に跳ね返されたが、プロスペクトのサバイバルを勝ち抜き、また強敵だ。
ペドラサのニックネームが「スナイパー」なのに対し、ロドリゲス21勝14KOのニックネームは「ハンマーハンズ」。
エキサイティングでパワフルで大衆向けの面白い試合をする。
ロドリゲス的なファイターは勢い、爆発力があるが、緻密さに欠けるところがある。スキルのペドラサを勢いとパワーでロドリゲスが飲み込むか、ロドリゲスを推す。内山、三浦、伊藤・・・同じ時代を共有したペドラサくらい濃密なキャリアだったらなぁと惜しむ。
こだだけの男たちがこういうサバイバルをちゃんとやるところが濃い。