
すごい快挙なのにニュースが控えめなのは、結果に疑問符がつくからか?結果は伝えても、どんな内容であったか詳細を伝える記事は日本にはありません。
一応、このような物議の残る試合であったことを記録しておく。
皆さん、今夜ファーマーは判定を盗まれました。
尾川は勇敢に戦ったが勝つまでには至らなかったようにみえた。
ファーマーは派手なディフェンススキルをみせるだけでなく、序盤からいい左パンチも当てていました。尾川と判定でコールされた時、ファーマーは驚きを隠せませんでした。
コンピューター集計でも尾川が445発のうち99発を当てていた(22.2%)のに対し、ファーマーは525発のパンチを放ち158発ヒットと出ました。(30.1%)
この数字が試合を物語っています。
尾川堅一がテビン・ファーマーにスプリットデシジョンで勝利し、IBFジュニアライト級(Sフェザー級)の王座を獲得しました。
序盤は自身より背の高い尾川に対し、ファーマーはアウトボクシングでリードしました。尾川は徐々にプレスとアクションを増やし盛り返していきました。最終ラウンドまで拮抗した展開が続き、試合後は両者が勝利をアピールしました。2者が尾川、一人がファーマーを支持しました。
ファーマーはこの採点結果に激怒しました。HBOの採点でも8-4か9-3でファーマーを支持していました。
ファーマー
「私は激しく動いてポイントを奪ったとおもいます。勝利に値する試合をしたおもっています。怪我による8か月のブランクの影響もあったかもしれませんが、それでも私は王者に値する試合をしたと感じています。採点を奪われたのはこれで2度目です。アンフェアです。」ルー・ディベラ
「ボクシングが嫌いになりそうだ。ファック!ファーマーが9ラウンドは明確にポイントをとったはずだ。どうしてくれるんだ、反吐が出る。こんな不潔なビジネスはこりごりだ。」アンドレ・ウォード
「ファーマーが採点を盗まれたとおもいます。気の毒です。しかし、これに落胆することなく再起すれば彼はより強くなって帰ってくるでしょう。」
サリドについて
「引退は正しいとおもいます。サリドらしい試合でしたが、彼の表情には勤続疲労がみえました。60戦を超える素晴らしい戦いをしてきました。彼はもはや証明すべきものはない。引退はベストな選択です。」
尾川は今後、日本やアメリカでより大きなファイトを求めて行くことになります。彼は、ロマン・ゴンザレス、ホルヘ・リナレス、井上尚弥、カルロス・クアドラスらが所属する帝拳ジム傘下の選手です。
尾川
「人生最良の日です。信じられません。必死にやりました。けれどより高みを目指すためにもっと厳しい練習をしてさらに強くなります。」
井上も?海外では帝拳が窓口なのだろう。
つくづく採点というのは不可解だ。
ポイントゲームという意味ではファーマーの勝ちだろう。
与えたダメージや積極性では尾川だろう。
手数はファーマーか、しかし倒す意思のあるパンチは尾川で、ファーマーのそれは当て逃げに近いもの。
こういう内容で大差負けになる試合をたくさん見て来たので、結果は意外でした。
必ず
尾川の勝ちで問題ない。負けというやつは見る目がない
ファーマーが気の毒、採点を盗まれた
という意見が起こるだろうが、その差も4-8、3-9くらいの割合ではないか?
選手にとって、勝敗は天と地の差がありますが、両者ともに今後に課題は持ち越された。
今後の活躍次第で評価が定まるであろう。
個人的な印象では、通用することはわかったが、まだ技術が足りなかった。
尾川の判定負けに見えました。(5ラウンド以降からの観戦です)
判定決着というのは後味が悪いし、理解不能なところがありますね。