彼は本物か?/ジェルウィン・アンカハス

結局は一番オイシイ、お金を稼げそうな道を選んだアンカハス陣営ですがその皮算用通りにいくでしょうか?周囲が計算高いのが鼻につきます。

周囲が騒ぎ出しても、ジェルウィン・アンカハスはベストに勝つまで自分をベストだとは言いたくありません。26歳のアンカハスはテキサスでイスラエル・ゴンザレス相手にIBFスーパーフライ級王座の4度目の防衛戦を迎えます。この試合はヒルベルト・ラミレスの防衛戦とともにESPNで全米に放映されます。

強靭さ、強烈なボディとパワーで彼はここ15連勝14KOで、アメリカでのデビュー戦で注目されていますが、彼自身は自分自身を過大に宣伝したりはしません。

アンカハス
「他団体王者に勝つまでは自分をベストだなんて言えません。そういう王者を打ち負かす事ができると証明する必要があります。自分をベストと言う前に早く彼らと戦いたいです。けれどその機会がまだなのであれば何もいいません。彼らとの対戦を目指し懸命に努力するだけです。」

当初、最大の難関とみられていた井上尚弥がバンタム級に転向した今、アンカハスが彼の強さを証明したいターゲットはシーサケット・ソールンビサイです。

アンカハス
「今すぐ戦ってみたいのはシーサケットです。彼が今Sフライ級でベストです。最初は井上尚弥と戦ってみたいとおもっていました。彼こそ、最強の最難関の相手だとおもっていたのです。今はベストのチョコラティートを破ったシーサケットと戦いたい。彼の経験、強さを味わい、自分をテストしてみたいです。」

同時に、WBA王者で北京オリンピック英国代表のカリ・ヤファイの名前も出しました。

アンカハス
「ヤファイはオリンピアンなのでエキサイティングです。オリンピアンと戦うのは興奮します。」

フランシスコ・エストラーダとカルロス・クアドラスに対しては軽く賞賛するにとどまりました。

マッチメーカーのギボンズは、次の試合ではクアドラスのような第二ステージにいるボクサーと戦ってアンカハスの実力を査定したいとおもっています。

ロスに到着したアンカハスはワイルドカードボクシングジムで新プロモーターのボブ・アラムによってお披露目されました。新トレーナーのフレディ・ローチからは厳しくトレーニングをしなさいとアドバイスされました。

ボブ・アラムは君がどれほどの選手か楽しみにしていると言われました。今回の米国デビューではじめて10万ドルを超えるファイトマネーを手にします。対戦相手のイスラエル・ゴンザレスはギボンズによって偵察され、選び抜かれたメキシカンです。

アンカハス
「ゴンザレスのミット練習をみましたが、パンチもフットワークもあるいい選手です。スパーリングも観ましたが、テクニックがありました。本物だとおもいます。精神力と頭脳を駆使して戦います。彼に圧力をかけねばなりません。強い圧力を。」

アンカハス
「NEXTパッキャオと宣伝されますが、パッキャオと比較されるのは恥ずかしいです。まだまだ証明すべき事がたくさんあります。彼のような野心を持って頑張っていきたいですが、彼のような功績を残すのは難しいでしょう。パッキャオ師匠のアドバイスはいつも控え目です。常に謙虚であれと言われます。リングの中は常にタフなものです。我々がフィリピン人である事はタフであると同時に常に謙虚である事なのです。」

口は達者だが結局やらないアンカハス陣営。
彼の言葉は本音に聞こえますが、ギボンズはじめ、取り巻きが彼を慎重にテスト、プロモートしている。ライバル王者の名前を巧みに使ってマーケティングをしています。

しかし、アンカハスがその期待に応え、力強い姿で勝ち続けていけば、近い将来ビッグマッチは訪れるであろう、急がば回るだけであるような気がします。パッキャオのような夢とお金を稼ぐには不利と言われる強敵にも向かっていかねばなりません。

果たして、期待されてるほど強いでしょうか?
井上尚弥とどちらが、強い相手と戦うでしょうか?

今のところ

ジェイミー・コンランとロマン・ゴンザレス
イスラエル・ゴンザレスとフランシスコ・エストラーダ

では格が違いすぎて、シーサケットに失礼です。

が、周囲は置いて、アンカハスだけは強そう、伸びそう、ではありますね。
パンチもチャージも強い。いいファイターに見えます。
彼が将来の井上尚弥の宿敵となるのだろうか?

https://www.youtube.com/watch?v=NKq7ESqPSZw

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コメント一覧
  1. 骨格や身体の厚みはアンカハスの方が大きく見えるからその内バンタムに上げるんじゃないかな?
    そしたら井上とアンカハスが見たい。アンカハスはその前にシーサケか、
    アンカハスはパワーもあるけど守りもかなり固いから簡単にはいかないと思う。現状では井上の方が上だろうが、ここ数年の試合見ると急激に強くなってるのが分かる。何年後かに好敵手になってそう

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  2. WBSSが開催されますので
    それでひとつの結論が出るでいいのではないでしょうか?

    出ない王者や独自路線の選手が気になるというか仕方ないですが・・・

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  3. 圧倒的なスターが出ると大抵周りは逃げますからね。
    基本的にはほぼ同レベルの4名がいないと成り立たないです。
    バンタムも周りが逃げていきそうで心配です。

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  4. 富士山さん
    たしかに映像みると強いですね。
    パワーもあり胸板も厚い。
    そしてパッキャオやローチの指導・・・

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  5. ああそうだ、アンカハスだ。

    アンカハスはかなり強いと思います。シーサケット戦観てみたいですね。

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  6. 井上は、ある意味ちゃんとした人物なのでしょう。
    アマ時代から世話になっている大橋ジムに義理だてして、自分の道を進むことができない。
    ビッグマッチを組めないプロモーターと組んでたら、ビッグマッチなんてこないですよ。

    wbssがバンタムにこないかなぁ。

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  7. 一瞬のマ夏?さん

    アンカハスはアローヨ
    井上はナルバエス

    あとは格下ばかり

    似てますね。
    右と左で違いますが、アンカハスのダイジェストみると似てる気がする。パワーもありますね。しかしそれでも井上が圧勝する気がしますが。

    テテも怪我でナルバエス戦延期、やっぱり今年中にナルバエスに勝ったらバーネットとやって統一したいと言ってました。王者でなく日本を出ない井上は保険扱いでしょう。

    そして試合枯れかまた格下調整かな。
    大橋さんは長く無敗で稼ぎたいのでしょうが
    もったいないですね。

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  8. やっぱり井上にはSフライに残って欲しかったですね。それがホンモノとやる一番の近道だったのに。弱い相手にパワー・テクニック・スピード、、、中だるみしてしまうのも相手と差があり過ぎてのものだと解釈するならば正にモンスターですが、やはり強いとされるものとやらなければ何も評価出来ず。。。アンカハスとやれば個人的にはやはり井上が圧勝するとは思います。
    パンチ力も違いすぎるしスピードも違い、アンカハスは現状正直すぎるようにも見えます。
    でもたらればは虚しいですね。陣営を含めた環境からすると今後伸びるのはアンカハスと思うと悲しいもんです。
    しかし井上は何を目指しているんでしょうね?例えば山中や長谷川あたりまでは王者になること、王者で居続ける事を目指し亀田や井岡以降は複数階級を目指す。
    でも井上は?本人は複数とも統一とも今一言わないし、、、。ロマゴンにもシーサケに負けると
    あっさりロマゴンとやりたいと言わなくなり勝ったシーサケにも言及無し。。。
    何を目指しているんだろう?マニアにも一般にも分かりにくいですね。

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  9. いい選手に見えますけど、コンラン程度なら井上は2Rで沈めそうですけどね。
    ちょっと担がれすぎてて応援したくない。

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  10. クマドンさん

    井上尚弥に行って欲しかったステージに
    アンカハスが行ってしまいましたね。

    ローチ+パッキャオでめちゃ強くなった印象があります。
    トレーニングもさることながら、骨のある練習パートナーが
    たくさんいそうだし、勝てば勝つほどファイトマネーが上がっていきそうです。

    NEXTパッキャオという宣伝は、金銭価値を生むための戦略でしょう。
    ファイトスタイルは似てる気がします。

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