ついに日本ボクシング暗黒歴史が幕を閉じたらしい。
河野はよくやったとおもうが、暫定王者はルイス・コンセプションだ。
これからは強い相手をスルーしてはいけない。
亀田は勝っても負けてもこの試合で引退のつもりだったとコメント。
そりゃ4階級制覇の肩書きは欲しいが井上と同じ階級と言われるし、暫定王者のルイス・コンセプションともやりたくない。
河野に勝ち逃げで終わりにしたかったんだろう。
ずっとずっと河野だけがターゲットだったのだ。
モレノ戦の前に逃亡したバンタム級には山中という強打者が、
4階級制覇の名の下に下げたSフライ級には井上尚弥が、
同じ3階級王者として自身より下地のしっかりした井岡の存在もあり、
全階級最弱王者ともいえる河野をターゲットにこれを最後の試合とするしかもう残された道はなかったのだ。
トマス・ロハスに大差負け
リボリオ・ソリスにも負け
ノルベルト・ヒメネスに引き分け
日本ランカーにも負ける
暫定王者や強い挑戦者との試合は実現しない。
河野は世界王者として信用できるレベルに到底ない。
これは個人的には当分変わらぬ評価だ。
しかし河野には亀田にはない、本物の強豪と闘いぬいてきたキャリアがあり、たとえ一流王者でなくとも対戦相手を選び、審判やTV局を見方につけて常勝ボクシングショーをしてきた亀田とは底力が違ったのだ。
くしくも、先日、しずちゃんという人がボクシングを引退したそうだが、それと同じ程度のことでしかない。
コミックボクサーが消えただけ。
本当のボクサーなら28歳という年齢はもっとも強い時期だといえるが、ヤラセができない身となってはもう限界なのだ。
これでもTBSなら亀田の勝ちという試合だったろう。
アメリカには結果を捏造しない良心があった。
日本のマスコミに一番欠落している部分である。