メキシコ/ベラクルス州/バンタム級王者
メキシコ/S・フライ級王者
第3代IBA世界フライ級王者
第12代WBC/International/S・フライ級王者
暫定WBC世界S・フライ級王者
WBC/USNBC/S・フライ級王者
トーマス・ロハス(メキシコ)
Tomas Rojas
47戦34勝(24KO)12敗1分
名城との防衛戦が決まっている王者、ちなみにこのクラスはAもCもメキシコ人だ。
Aは名城、久高を破ったベテランウーゴ・カサレス。
でも一番鉄壁なのはWBOのオマール・ナルバエスだよなぁ。
ちょっと劣化したクリスチャン・ミハレスのようであり対立王者のウーゴ・カサレスのような渋い技巧も持つ。
敗戦多いたたきあげの割によく動きポイントメイクにすぐれたアウトボクサーで若い。
メキシコは本当に様々なタイプのボクサーがいるなぁ。
すっかり日本人ご用達か、河野との試合を生観戦したがこの王者はどちらかというと穴だ。
河野との試合は大差勝利だったがこれは河野にひとつの作戦しかなかったため、相性、戦術がはまりすぎた。
荒く突進してボディを打ちたい河野にあわせ逆に効果的なボディでむかえうち疲弊させた。
パワーもありそうだがそれより見栄え優先、意図を持ったパンチというより手数でごまかすようなスタイルで主導権を放さないような戦い方をする。
なのでつかまってしまうともろい。
アルセのボディにつかまり、ダルチ二アンのプレスとパワーに粉砕された。
いずれの試合も判定ならロハスが逃げ切れそうな展開ではあったがそこまで卓越してないような・・・
接近されてもパシャパシャパンチで反撃しジャッジにアピールするような抵抗をするから一筋ではない。
名城もまた河野と同様、どちらかといえば愚直なファイター型なのでKO狙いで追いまくる展開となりそうだ。
そしてそれをもっとも得意、歓迎としているのがロハスの特徴なので難しい試合が予想される。
しかし名城は意外にうまさと強打を持っているのでそのバランスで勝負したい。
ただ名城としてはボクシングをしてもポイントで勝てる相手ではないだろう。
いかに強打を当てるか、逃げ足やボディを封じていかにプレスをかけれるかが課題だろう。
キャリア豊富で若い王者、自信をつけ成長してくるのはむしろロハスの方だろう。
名城は相手の戦術の裏をかくような戦術で持って臨まねばならない。
河野のような愚直ファイトでもダメ、アウトボクシングでもポイントメイクでも相手が上
ならば一体どうすればいいのか、河野が最後にみせたロープ際での強打炸裂、これがヒントと言えそうだ。
河野よりもうちょっと器用に試合の序盤から中盤で相手をうまく追い込み逃げ場を絶った状態で強打炸裂KO奪取!
ダルチ、アルセも追い詰めて倒したように手際よくロハスの足をとめ強打をぶちこみたい。
なのでKOで名城
判定でロハス
と予想する。
僅か差判定も予想されるが名城が王者に返り咲くなら圧勝してあの男の4階級制覇の穴を断ち切って欲しいものだ。