WBC/Youth/ミニマム級王者
第2代WBC/ABCO/ミニマム級王者
第12代WBC世界ミニマム級王者
オーレードン・シスサマーチャイ(タイ)
Oleydong Sithsamerchai
34戦34勝(12KO)
井岡一翔
アマチュアボクシング:105戦95勝 (64KO・RSC) 10敗
プロボクシング:6戦6勝 (4KO) 無敗
この試合も近づいてきました。
正直両選手ともそんなに熱心に観ていないが・・・
オーレードンはミニマム無敵とおもわれたイーグル~タイトル奪って以来しぶとく防衛していますが、タイトル奪取時の身のこなしにやや陰りがみえはじめてきています。減量苦が深刻のようで近い将来の階級アップが予想されますが大柄でもパンチャーでもなく打たせずに打つボクシングが上手い、タイでは珍しいタイプの技巧派ボクサーです。
戎岡戦、黒木戦を観ましたが判定も見据えた試合となりがちですが明らかに日本人より精度が高い。ダッキングやボディ打ちがうまくKOでないと陥落しにくいボクサーです。
一方の井岡は日本のサラブレッド。辰吉、名城の世界最短奪取にどうしてもこだわりがあるみたいで、アマチュアからしたら2階級?下げての挑戦です。
若く俊敏でおじさんの世界王者よりスタイリッシュにみえます。いつか世界が期待できるいかにもなホープです。
非国民扱いされちゃいそうですがこの試合はオーレードンを応援するだろう。
最短奪取とか隙間を狙った複数階級とかがもてはやされると困るのだ。
逸材、辰吉のようなもったいないキャリアは切ないのだ。
イーグルをさばききり、強打のファン・パラシオスもどうにかこうにか退けた男だ。
試合巧者ぶりは明らかに彼でしょう。井岡は三拍子そろった逸材だけれど最短奪取になんの価値も見出せません。筋金が入っていないとおもわざるをえない。階級下げてもパンチが強そうにもみえない。
しかし井岡も少ないながらそれなりのステップはきちんと踏んでおり、日本王座も獲得している。
おじさんと同じ路線を目指すなら仕方なし、ただそれだとどう頑張ってもおじさんを超えることは難しいだろう。
ミニマムもライトフライも歴史を重ね、個性的で説得力ある強い王者が揃ってきている。
ただ伸び盛りの井岡と最近生彩を欠くオーレードンなのでどうなるかは全くわからない。
なんだか微妙なマッチメイクな気がして興奮できない。
イーグルVS八重樫のような試合になるのではないか、経験の差こそあれスピード、スキルのある井岡なので誰かと違って見ごたえあるスリリングな試合になることは間違いなさそうだ。
まぁ仮にオーレードンが調整失敗して井岡勝利となっても名前も顔も実力もある本当の若手ホープなのでこっちの方が強くない?かっこよくない?と一般庶民やマスコミの関心をかっさらってくれればそれはそれで痛快である。