第二のパッキャオだなんて言われちゃってるマティセの試金石、まだ暫定王者だしこの試合もノンタイトルですがもうタイトル超えた注目、人気選手です。
初代WBC/USNBC/S・ライト級王者
第17代NABO北米S・ライト級王者
暫定~第36代NABF北米S・ライト級王者
暫定WBO世界S・ライト級王者
第26代IBF世界S・ライト級王者
WBA世界S・ライト級SP王者/Super Champion
ラーモント・ピーターソン(米国)
Lamont Peterson
32戦30勝(15KO)1敗1分
WBO/Latino/S・ライト級王者
暫定WBO/Latino/S・ライト級王者
第13代WBO/Inter-Continental/S・ライト級王者
WBA/Inter-Continental/S・ライト級王者
WBC/Continental-America/S・ライト級王者
暫定WBC世界S・ライト級王者
ルーカス・マルティン・マティセ(亜)
Lucas Martin Matthysse
35戦32勝(30KO)2敗1NC
ピーターソンはティモシー・ブラッドリーには唯一明確に判定負けしてますがビクトル・オルティスにもしぶとく引き分け、アミル・カーンには判定勝ちと地味にも堅実な強さをみせつけています。
派手に倒す人ではないが誰とやってもしぶとく試合を作る技巧があります。
一方のマティセはアグレッシブにしか戦うことのできないパンチャー。2敗はいずれも快速、快スピードのボクサーですが後半追いつめて勝ちに等しい負けでした。
誰がみても楽しい、打ち合ってぶっとばす男っぽいスタイル。
Sライトはずっと最激戦クラスでしたが今となってはこの2人が主役の座を争っているともいえます。そこにダニー・ガルシアがいますが、こんな状況はあまり考えられませんでした。
2番手選手扱いでしたが試合で強さを証明してきた2人であります。
結果は、スキル的には互角かピーターソンに分がありそうでしたが人気と実力を上げつつあるマティセの勢いの方が圧倒してしまいました。
3度のダウンを奪う圧勝劇でマティセが勝ち上がりました。
マティセは荒さ、ディフェンスに穴は残ったままですが、長所がそれらを補って余りあります。
同じようなパンチ、同時に当たっても吹っ飛ぶのは相手です。
今回もクリーンヒットというよりは顔をかすめたようなパンチに見えますが相手は踏ん張ることができずフラフラに効かされてしまいました。
マティセはただのパンチャーではなく上手くもなってきているような気がします。パンチに強弱もありますし、パワーだけじゃなく伸びもあります。
おまけに体力も耐久力もあります。
ただ、完全にKOスタイルなので快速選手には逃げられるか捕まえるか、いつになってもハラハラできるボクシングです。
以前練習でモズリーがマティセのパンチに驚いていましたが、あの頃から今の趨勢が見えていたのかもしれません。
モズリーも昨日ホープに勝ってまだやれることは証明しましたが。
階級も実績も全然違いますが、ナチュラルなパワーではパッキャオより上、こういう男がメイウェザーとやって欲しいですが、やりたくない筆頭株でしょうね。
今後、恐らく頂点マッチ、ダニー・ガルシア戦に向かうでしょうが、相手を見つけづらいパンチャーぶりを発揮しています。
ダニー・ガルシアも逃げるタイプじゃなく自分のパワーにも自信を持っているようなので興味深いです。
ガルシアの方が少しボクシングが上手いでしょうか、ただ勢いはマティセでしょう。
Sフェザーでは内山が階級規格外のパンチャーぶりを発揮していますが、見た感じだけは2階級上までいくとそれ以上のパンチャーもわんさかいますね。
先日のプロボドニコフもかなり強烈でした。
すっかりこの階級の主役の座についたマティセですが、今後の試合に注目が集まります。
アルゼンチンには随所にすごいボクサーがいるものです。