プラントは唸るほどに素晴らしいボクシングをするが、まだ新王者で対戦相手のレベルが測りがたい。相手がゴツいと怪我をしてしまいそうな繊細なテクニシャンだ。
対するカネロ、フィールディング、ユリディン、スミス、ソーンダースといった欧州勢には圧倒的に強かったが、GGGやジェイコブス戦あたりまでは、うーん・・・という印象。トラウトやララ、コット、みんな軽いクラスだけどカネロと互角にやっていたもんなぁ。
ここで圧勝するようだと、べナビデスやビボルに期待しても無理ってもんかな。
よくわかんないけど、やはり、プラントを応援する。
カネロをアウトボックス、捌くだけでなく、タイミングのカウンターで効かせることができないとプラントは厳しいだろう。非力といわれるが、ダウンを奪うセンスは持っている。ダウンもなく、判定ではまず勝てないと腹をくくって欲しい。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
カネロ | 9 | 9 | 9 | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 | 9 | 10 | 95 |
プラント | 10 | 10 | 10 | 9 | 9 | 9 | 10 | 9 | 10 | 9 | 95 |
巨額が稼げるカネロ戦のチャンスを一度は棒に振ってでも、コンディションにこだわったプラントの真摯さと実力に期待したい。
カレブではなくケイレブですな。
会場の人気はカネロ一色
プラント
「これまでにないほどの自信がある。だから、みんなに信じてもらう必要はないし、応援してもらう必要もない。ゴングが鳴っても、誰も俺のためにそこに入れないんだから、俺は(勝つと)信じてもらう必要はないんだ」
1R
軽やかにジャブで牽制するプラント
カネロはガードスタイルから様子見もジリジリ前に出る。
やっぱりこのプレッシャーはすごいな
たぶん会場は前に出たカネロだろうが
手を出し被弾してない
プラント10-9
2R
やはりプラントもロープ、コーナーに下がらされてるので心配だが、丁寧に戦っている。
パワーは感じないのでタイミングのカウンターしか期待できないか。
プラントのいいアッパーカウンター
カネロは迫力はあるが空転。
プレッシャーはかかっているが、プラントはカネロがよくみえており
いいパンチを返している。
プラント10-9
3R
パワーはカネロ
ヒットはプラント
プラントがリング中央では速く機能しているのでロープ、コーナーに詰められないで欲しい。
カネロは追い込んで重いパンチを叩き込むしか戦術がない。
カネロの下からのアッパーフックはプラントがしっかりブロック。
今のところ上手く試合をコントロールしているのはプラントだ。
カネロを全く効かせることが出来ていないのが不安だが。
プラント10-9
4R
毎回、開始時はプラントがいい。
次第にカネロがジリジリ前に出てくる。
会場はこれでもカネロ有利な採点か。
カネロがプラントをロープに詰めて打ちまくるが
ボディワークでクリーンヒットさせないプラント。
プラントはとてもコンパクトなボクシングをしており
カネロは効かない。
カネロのパンチは空振りも含めて狂暴
カネロ10-9
5R
一度でもカネロを下がらせるか効かせたいプラント。
技術では互角以上に戦っているが、迫力と会場の熱気で会場はカネロ有利と出ている。
レフリーがプラントに注意しているが何かあったのかな。
ヒット率は低いがカネロが攻めて、プラントが守る時間が長くなってきた。
カネロ10-9
6R
互角だが、このファイトではカネロには勝てないだろう。
判定まっしぐらなファイトをプラントはしている。
なかなか当たらないが、カネロはプラントのパンチなど構わず
前に出てロープ、コーナーに追い詰めていく。
プラントの技術もパンチも全く効かない感じ。
カネロは上体をよく振り、プラントに的を絞らせない。
カネロ10-9
7R
プラントはパンチを食ってるわけではないが
アグレッシブでカネロにポイントが重なる。
カネロを空転させてプラントのパンチが当たるシーンもあるが
なんともなさそうでスルーされる。
カネロがロープに下がって、プラントを誘うような時間を作るが
プラントは深追いしない。
このラウンドは下がる時間も少なく、プラントのヒットが上回ったようにおもう。
プラント10-9
8R
両者に大きなダメージはない。
特にカネロはなんともなさそうだ。
プラントが少し勝負の打ち合いに変えたか
カネロがなかなかヒットできず、意識を変えたかで
少しリング中央での打ち合いが増えてきた。
カネロもこのままではプラントを捉えきれない感じ。
互角なので
カネロ10-9
9R
両者ともに相手のディフェンスを破れない。
アグレッシブなのはカネロだが、細かなヒットはプラント。
プラントがコンパクトなラッシュでカネロをまとめ打ち。
互角なので、この見どころだけで
プラント10-9
10R
会場はカネロだろうが、観方によっては接戦、採点はわからない。
9Rに見せつけられたので、今度はカネロが力強く攻めていく。
プラントは押されているようにみえるが、うまく対処している。
プラントは9回にみせた高速コンビネーションをみせないと
なかなかポイントをとれないだろう。カネロを倒すのは絶望的だろう。
有効打はなかったが、攻めた
カネロ10-9
11R
実況もベリークロスファイトと言っている。
カネロの重厚な接近戦の前にプラントがダウン
下から小突く左アッパーフック、右の同じパンチ。
そこをカネロが仕留めにかかりプラント2度目のダウンで落城
プラントは上手く戦っていたが、コバレフと同じで効かせることが全くできず。カネロの一発に沈んだ。
ポイントでも勝ててはいなかっただろう。
両者の違いは、フィジカル、パワー差だったといえる。
カネロはプラントのスキルに苦労したが、肉体的なダメージは全くなさそうだ。
レイ・バルガスVSレオナルド・バエズ
久しぶりのバルガス、勝手に消えて戻ってきた印象。
対するバエズはジェイソン・モロニーに負けた選手だが、大柄で結構ラフに対抗していた。
フェザー級なのかな、Sバンタム?
バエズも大きいがバルガスはもっと大きい。たぶんカネロより背が高い。
遠くから速射砲のようなパンチが来るからやりにくそうだが
そんなに威力がないのか、飛び込むバエズのパンチも意外と当たる。
バルガスは結構直線的に下がる。
いつものバルガスのファイト。
デカくて遠いから相手はラフになり雑に突っ込むが捉えきれずバルガスのパンチも大きくて精度が低い。動きが大きいから意外と消耗しているようにもみえる。ナバレッテのような無尽蔵のタフネスや強打を感じない。かみ合わず判定へ。バルガスのフルマークだろう。
アンソニー・ディレルVSマルコス・エルナンデス
ディレルはすっかり息の長いベテランになった。
上手いが、決して無理をしない、ベテランの戦い方。
エルナンデスは28歳と若いが中堅の域を出ない総合力。
4回、右アッパー一発でエルナンデスがダウン。
立ち上がるもダメージ大きくレフリーストップ。
ディレル歳食ったなとおもったが、最後は歓喜のバック転。
やっぱり運動神経は抜群だ。
こういうカウンターをプラントも打ち込めればなぁ。
エルビス・ロドリゲスVSファン・パブロ・ロメロ
プロスペクト同士のサバイバル。
ロドリゲスはトップアマ出身。無敵の快進撃にみえたが、前戦で敗北。
ロメロはメキシコのアマチュア経験ありの14勝無敗。
一定以上のレベルになると、格下に楽勝していた時と全然違う。
パンチャー、ロドリゲスの方が才能がありそうなのに、無骨で直線的なロメロの気迫のコンビネーションの方が押している。
4回、打たせて打ち返すロメロだが、正面から打たれすぎてダウン。身体に悪いファイトスタイル。
5回、気迫とタフネスに任せて攻めるロメロだが、ロドリゲスの左ショートを食ってダウン。
ロドリゲスは泣きながら喜んでいたのでかなり苦しい試合だったのだろう。
すごいプロスペクトにみえたが、大変なサバイバルを経験している。