コカイン陽性で剥奪されたベナビデスのベルトを争う王座決定戦。アンソニーももう34歳のベテランだ。ユリディンというのはトルコ発の期待値高いファイターだがWBSSではユーバンクジュニアにいいところなくKOされた。ロレンガ・モックという大ベテランを実質引退に追い込んだ選手だがMDである。ユリディンというのは見た目通りに強いんだろうか。
年齢だと今がピーク、27歳のユリディンだ。
[st-card id=53190 ]あまり予習してない両者だが、完敗を見たことがないディレルに一票いれておく。ちなみにアンドレじゃなくアンソニーの方だ。トルコだから応援したいユリディンだが、ドイツでエリートトレーニングを受けてきたと聞いている。読み方はイユリディンかもしれない。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
ディレル | 10 | 10 | 9 | 9 | 9 | 10 | 10 | 9 | 9 | 10 | 95 |
ユリディン | 9 | 9 | 10 | 10 | 10 | 9 | 9 | 10 | 10 | 9 | 95 |
1R
ディレルの方が頭半分背が高いが
ユリディンが正直に接近して力強く攻める。
しかし愚直なので、ディレルのアッパーがユリディンを鋭く突きさす
ユリディンはユーバンクにもこれをやられてなかったかな。
ディレル10-9
2R
愚直なパワーファイトのユリディン
下がるけどテクニカルで多彩なディレル
対照的な両者。
ユリディンは頑丈だろうがインファイトしか活路がなく
そこで打ち合うとやっぱり致命的なアッパーを食う
ディレル10-9
3R
ディレルは兄同様才能があるのだな。
サウスポースタイルに変える。
ユリディンはガードはしても、真ん中を突き破るアッパーを食わないようにしないと危ない。
ユリディンのパワーファイトにディレルが屈するか
鋭いパンチをディレルが合わせて倒すかという展開。
ちょっと観れない時間があったが
ユリディン10-9
4R
軍曹のようで怖いイメージのユリディンだったが
ボクシングは正直で若い、青いのだな。
ハッハと声をかけてとにかく愚直に正直にパワーファイトに徹する。
ディレルがレッスンしてる形だが、下がっておりレッスンしきれるか
若さに潰されるかはわからない。
才能があるのに横着で省エネっぽいところはアンドレに似ている。
ユリディンの攻勢に振るが、ボディなどパンチのクオリティがいいのはディレル
ユリディン10-9
5R
クリーンヒットはユリディンの方が食っており
効いているかもしれない。
距離を作る努力をすればディレルの圧勝だとおもうが
下がって危なかしく対処している。
天才と雑草の構図
拮抗してるが、最後に攻めを強めた
ユリディン10-9
6R
少しディレルがエキサイトしてきて
ユリディンに強いパンチを多めに返していく。
ユリディン(ユーバンク)
ディレル(デゲール)
みたいな構図だが、ユリディンにスピードがないので
そこまでの差は出ない。
才能はディレルの方がある。どっちが疲れて落ちていくかだ。
ディレルがムキになって攻めを強めたので
ユリディンが前に出れなくなってきた。
ディレル10-9
7R
いい打ち合いだが、やっぱりコツコツディレルのアッパーを食うユリディン。
これがわかりやすい課題だ。
ディレルも覚悟を決めて、頭をつけた打ち合いに終始している。
ロープに下がらなくなった。
終始いい打ち合いだが、やっぱりディレルのアッパー、ボディ
パンチの角度、クオリティがいい。
ディレルは芯を外しているが
ユリディンはもろに食い我慢しているだけ。
ディレル10-9
8R
よもやかなりのクロスファイトで白熱の展開となる。
モロ食いしてるのはユリディンの方だが、闘志で上回り
芯を外されても強いパンチを打ち続けるのもユリディン
ユリディン10-9
9R
田中VS木村戦のような様相だ。
センスはディレルだが根性はユリディンか。
疲れはディレルでダメージはユリディンか。
ユリディンの闘志に再びディレルはコーナーに下がる。
しぶといなぁ、頑丈だなぁ、嫌だなぁという感じ
ユリディン10-9
10R
ディレルはこのまま流すのではなく
メリハリつけて攻勢をアピールする必要がある。
実際、ユリディンは倒れそうなパンチも食う
ユリディンはこのまま、闘志で上回り押し切るしかないだろう。
根性はユリディンだが、やっぱりディレルのきれいなパンチをもろに食う。
自身はプレスはかけれど外されている。
ディレルがサウスポーになり足を使いだした。
ディレル攻勢の中、バッティングか何かでドクターストップがかかり
ユリディン陣営がバック転して大喜びしているが
ユリディン勝利ではなくここまでの採点でのジャッジじゃないかな。
ユリディン陣営が喜んでいるのをみて
ディレルがブチ切れて怒っている。
その後、ユリディンの勝利じゃないよと訂正されたか
ディレルが勝者のような態度で今度はユリディンが荒れている。
ここまでのスコアだろう。
96-94ディレル
98-92ユリディン
96-94ディレル
ディレル
ユリディン陣営は怒り心頭、俺が勝ったとアピール。
ディレルの棄権と勘違いしたのだろうか
個人的には見事なまでのドローだが
これは再戦必至だろう。
ディレルの方がボクシングの質は高い。天才的なセンスがある。
しかしユリディンの闘志がそれを相殺して奮闘していた。
ユリディンの気持ちは痛いほどわかるが
ドクターストップの瞬間にバック転して喜んでいたので
そんな体力、運動神経があるなら試合で魅せてよ
という愚直ぶりであった。
短い時間で勝ったとおもい大喜びして、負けた・・・
悔しさひとしおだろう。
ディレルは才能はあるが、アンドレ同様省エネ傾向がある。
今はただの並の王者だろう。
今日は、Sミドルの地味な2試合で試合間隔が空き、心が折れそうだったが
観戦してよかった。すごい対極的な接戦で結構楽しめました。
気のせいか、この試合も英国の試合も勝者コールがジミー・レノンだった気がするが、そんなはずはない・・・
前座
ジャマル・ジェームスVSジャネル・ゴンザレス
ウェルター級サバイバル。ジャマル・ジェームスはここで勝てばそろそろ世界戦。王者に空きがないが。188センチの長身ミュージシャン&バリスタ。ジャネル・ゴンザレスというのも19勝1敗というだけあってなかなか強い。ロシアのブタエフに負けているだけ。やっぱりブタエフって強いんだな。序盤はジャマルの勢いがよかったけど、ジャネルに押され始めてきたかな。たぶんブタエフに比べたらジャマルのパンチは軽いのだろう。しかしジャマルの今の勢いはホンモノで、6回、スリップでダウンを記録されずとも、そこからラッシュしボディでダウンを奪う。そのままジャネルは棄権してしまう。ブタエフが判定の相手をTKOした。ジャマルチームにはもう世界戦だというムードがある。パッキャオの名前も出しているが、身長差20センチになる。
ジェイソン・ロサリオVSマーク・アンソニー・エルナンデス
ホープ同士のサバイバル。過去ドローはドミニカのロサリオが9回TKO勝利。
南米系ではトップホープのロサリオ。全勝だったが、ナサニエル・ガリモアに負けた過去がある。
筋はいい。ミドル級だと平凡か。どう導くか。